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野村望東尼(明治維新人物調べかた案内 No.27)

作成日:2019年3月30日、公開日:2020年2月27日

野村望東尼について調べる資料をご紹介します。資料は山口県資料コーナーや明治維新人物ギャラリーの他、書庫内にあります。

なお、この調べ方案内の印刷用ファイルはこちら(PDF,395.5KB)です。ダウンロードしてご利用ください。

人物紹介

野村望東尼(ノムラ・ボウトウニ)
文化3年(1806)~慶応3年(1867)
諱:もと、号:招月・向陵、法名:招月望東禅尼

幕末の歌人。文化3年(1806)9月6日、筑前福岡藩士浦野重右衛門勝幸の三女として福岡城南の御馬屋後にて誕生。文政12年(1829)同藩士野村新三郎貞貫(さだつら)の後妻となり、天保3年(1832)夫婦で歌人の大隈言道に弟子入りし、和歌を学ぶ。夫が隠居した際に城南の平尾山荘に転居する。安政6年(1859)夫と死別、剃髪して招月望東禅尼(しょうげつぼうとうぜんに)と号する。

文久元年(1961)11月、大隈言道を大坂に尋ねて上京。京都藩邸御用達の勤王商人馬場文英(ぶんえい)らと交流を深め、帰省後は福岡京都間の情報交換をし、平尾山荘にて諸藩の志士を援助する。

慶応元年(1865)11月の勤王派への弾圧(乙丑(いっちゅう)の獄)で姫島へ流刑となるが、同2年9月に高杉晋作の手配により救出される。慶応3年(1867)4月14日に高杉晋作を看取り、4月19日に山口入りする。11月6日に防府三田尻にて永眠。62歳没。後の明治24年に正五位を贈呈される。

資料紹介

伝記

『野史台維新史料叢書 15 傳記6』(日本史籍協会編,東京大学出版会,1974,請求記号:R210.58/K 2)
馬場文英著『野村望東尼行状』、江島茂逸著『贈正五位望東禅尼伝』(1896)を収録。後者は望東尼評伝としては初めて書かれたもの。
『もとのしづく 贈正五位野村望東尼伝』(日本史籍協会編,東京大学出版会,1982,請求記号:Y289/N 95)
明治34年に刊行された正編・続編の2冊(三宅龍子編 金港堂)を合本にし、明治44年に政教社から刊行されたものの再刊。ルビあり。写真あり。伝記正編と、「上京日記」「夢かぞへ」「望東尼詠歌」が収録されている。
『野村望東尼伝』(春山育次郎著,文献出版,1976,請求記号:Y289/N 95)
昭和4年頃より原稿が所在不明だったが、昭和51年に翻刻される。写真、野村氏系図(付津野氏系図)、望東尼年譜あり。翻刻者によって付録に書簡等の参考資料も収録。
『野村望東尼伝』 (伝記叢書150)(小野則秋著,磯部実著,大空社,1994,請求記号:Y289/N 95)
昭和18年(1943)に文友堂書店より出版されたものの翻刻。写真、望東尼関係系譜、年譜、関係文献目録あり。
『野村望東尼』(小河扶希子著,西日本新聞社,2008,請求記号:Y289/N 95)
望東尼を女流勤皇家ではなく、歴史に巻き込まれた女性文学者として位置付けている。写真、望東尼略年史、参考文献一覧あり。
『野村望東尼 ひとすじの道をまもらば』(谷川佳枝子著,花乱社,2011,請求記号:Y289/N 95)
同時期における福岡藩の動向も記載されていて分かりやすい。写真、野村氏系図、浦野氏系図、望東尼略年譜あり。本文索引、参考文献一覧あり。
『望東尼物語』(防府野村望東尼会編著,2016,請求記号:Y289/N 95)
野村望東尼百五十回忌の記念事業のひとつとして刊行。ルビ、挿絵があり文字も大きめで小学生にも読み易い。年譜、写真、図版あり。後半に現代語訳注「防州日記」も収録。

資料

『野村望東尼遺品図録』(福岡市立歴史資料館編集,1983,請求記号:Y289/N 95)
福岡市立歴史資料館が十八代野村肇一氏から寄託を受けた、計637点の野村望東尼資料からなる図録付目録。写真、野村氏系図(付津野氏系図)、望東尼年譜あり。

著作

『野村望東尼全集』(佐々木信綱編著 野村望東尼全集刊行会,1958,請求記号:Y289/N 95)
  • 「向陵集」:天保3年(1832)歌人大隈言道に入門してから慶応元年(1865)までの歌集
  • 「上京日記」:文久元年(1861)11月24日~同2年1月5日までの京都への旅日記。
  • 「夢かぞへ」:慶応元年(1865)6月24日の自宅幽閉~流罪15日目(同年11月30日)の日記。
  • 「稿本ひめしまにき」:慶応元年(1865)12月~2年正月10日までの日記。
  • 「稿本ひめしまにき続」:慶応2年(1866)1月11日~2月11日、3月1日~13日の日記。
  • 「刊本比賣島日記」:「夢かぞへ」「ひめしまにき」を書き改めたもの。姫島での獄舎生活。歌文を主にしている。慶応元年(1865)6月~翌2年3月まで。
  • 「防州日記」:慶応3年(1867)9月23日から永眠する11月6日までの日記。
  • その他書簡集も収録。人名地名略解説あり。写真、野村家系譜略、年譜あり。
『向陵集』(野村望東著,楢崎(谷川)佳枝子校訂,文献出版,1981,請求記号:Y911.1/L 1)
「向陵集」の校訂・翻刻。「野村望東尼全集」(佐々木信綱編)では収録漏れだった199首も収録。付録として「ひめしまにき」「野村氏系伝」「野村系譜」を校訂・翻刻したもの及び、望東尼年譜、向陵集人名・地名・社寺一覧、総索引も収録。写真あり。
『夢かぞへ 野村望東尼・獄中記』(野村望東尼著,小河扶希子編,葦書房,1997,請求記号:Y915/M 7)
漢字に書き改め解説を加えた本文と、望東尼の自筆原本による翻刻原文を収録。写真、望東尼略年譜、人名略解説一覧、参考文献あり。
『野村望東尼最晩年の和歌日記「防州日記」 現代語訳と脚注で読む』(野村望東著,齊藤忠壽訳注・編集,防府野村望東尼会,2018,請求記号:Y911.1/P 8)
原文に合わせて現代語訳、脚注あり。ルビ、地図、写真、「防州日記」関連年表あり。

和書

『比売嶋日記 (一名夢かぞへ)』(野村望東尼,村上平楽堂,請求記号:Y911.1)

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