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ふるさと山口文学ギャラリー企画展「研究と実作のはざまで ~研究者たちの素顔~」

ふるさと山口文学ギャラリー企画展「研究と実作のはざまで ~研究者たちの素顔~」

公開日:2013年3月8日

ふるさと山口文学ギャラリー企画展「研究と実作のはざまで ~研究者たちの素顔~」のポスターです。研究者が文学作品を生み出すとき、研究者としての視点が作品に反映されるのでしょうか。それとも実作者としてのまなざしのみで作品はできるのでしょうか。そして、研究と実作のはざまで、研究者たちは何を思うのでしょうか。

研究者であり、俳句や短歌、随筆などの実作者でもあった井本農一(いもと・のういち)、上野さち子(うえの・さちこ)、太田静一(おおた・せいいち)新村出(しんむら・いずる)は、やまぐち文学回廊構想推進議会において「やまぐちの文学者」に選定されました。今回の展示では、著作や関係資料を通して、彼ら4人の研究者、実作者それぞれの姿をご紹介します。

展示目録内の氏名をクリックすると、やまぐち文学回廊構想推進協議会のページでプロフィールを見ることができます。  

期間:平成25年3月1日(金)~5月30日(木)

場所:山口県立山口図書館 2階 ふるさと山口文学ギャラリー

展示冊数:約50冊

主催:山口県立山口図書館、やまぐち文学回廊構想推進協議会

月曜、月末は閉館します。詳細は「図書館カレンダー」を参照してください。

関連行事

「やまぐちの文学」座談会(山口県報道発表)
日時:平成25年3月16日(土)14:00-15:30
場所:山口県立山口図書館2階第1研修室

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展示資料目録

井本農一

井本農一(いもと のういち  1913~1998)

周南市出身の小説家、青木健作の長男として千葉県に生まれる。国文学者、俳人。お茶の水女子大学教授、実践女子大学学長などを歴任。芭蕉関係の著書が多数ある。

『遅日の街』
井本/農一‖著,永田書房,1977.7,Y911.3/K 7
井本農一の第一句集。
『蓮の母』
井本/農一‖著,永田書房〈目黒区〉,1999.10,Y911.3/M 9
井本農一の第三句集。
『流水抄』
井本 農一∥著,角川書店,1980.3,914.6/L 0
井本農一の随筆集。
『井本農一集』
井本/農一∥著,俳人協会,1999.2,Y911.3/M 9
『俳文芸の論』
井本/農一‖著,明治書院,1953.1,Y911.3/I 3
俳論集。「俳句の本質はイローニッシュな対象で把握の仕方にある」という問題提起をしたもので、当時の俳壇に大きな反響を呼んだ。
『芭蕉』
井本 農一∥編,角川書店,1962.05,911.32/J 2
『日本文学の歴史 第7巻』
井本 農一∥編著,角川書店,1967,R910.2/J 7
『芭蕉集(古典俳文学大系 5)』
集英社,1975,R911.308/K 0
『芭蕉の文学の研究』
井本 農一∥著,角川書店,1978,R911.32/K 8
芭蕉の研究書。本書で文部大臣賞を受賞。
『季語の研究』
井本 農一∥著,古川書房,1981.4,R911.307/L 1
『奥の細道を歩く』
井本/農一∥[ほか]著,新潮社,1989.3,Y915/L 9
『芭蕉とその方法』
井本/農一∥著,角川書店,1993.11,Y911.3/M 3
『季語淡彩』
井本/農一‖著,小学館,1994.3,911.304/M 4

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上野さち子

上野さち子(うえの さちこ 1925~2001)

山口市出身。元山口女子大学(現・山口県立大学)教授。主に女性俳句の研究を行い、自身も俳人として活躍。山口県文化功労章受章。

『はしる紅』
上野 さち子∥著,浜発行所,1970,Y911.3/K 0
上野さち子の第一句集。序は大野林火、跋は井本農一による。
『二藍』
上野/さち子∥著,牧羊社,1984.8,Y911.3/L 4
上野さち子の第二句集。
『水の上』
上野/さち子∥著,角川書店,1992.06,Y911.3/M 2
上野さち子の第三句集。
『葛の花』
上野/さち子∥著,永田書房,2003.12,Y911.3/N 3
上野燎により刊行された遺句集。句集のタイトルは「葛の花齢どこかへ忘れたる」からきている。
『上野さち子集』
上野/さち子∥著,俳人協会,1998.3,Y911.3/M 8
『四季の風』
上野/さち子∥著,西日本新聞社,2001.10,Y911.3/N 1
上野さち子のエッセイ集。
『近代の女流俳句』
上野/さち子∥著,桜楓社,1978.6,Y911.3/K 8
『俳文芸の研究』
井本農一博士古稀記念論集刊行会∥編,角川書店,1983.3,R911.301/L 3
井本農一の古稀を記念して刊行された記念論集。上野さち子の「田上菊舎尼『空月庵むた袋』-解題と翻刻-」が掲載されている。
『女性俳句の世界』
上野/さち子∥著,岩波書店,1989.10,Y911.3/L 9
近世から現代までの女性俳人12人について、彼女らの作品世界の魅力を解き明かした評論集。
『田上菊舎全集 上』
田上/菊舎∥[著],和泉書院,2000.10,Y911.3/N 0
『女性俳句の世界』でも取り上げた田上菊舎について、新発見の資料を駆使し編集した全集。
『田上菊舎全集 下』
田上/菊舎∥[著],和泉書院,2000.10,Y911.3/N 0
『すばる VOL.1』
すばる俳句会,すばる俳句会,1966,Y911.3/J 6
昭和40年に結成した「すばる俳句会」の合同句集。編集兼発行人は上野さち子。
『すばる Vol.37』
上野 燎∥編集,すばる俳句会,2002.09,Y911.3/J 6
上野さち子の追悼号。弔句や思い出の記が収録されている。
『俳句 第44巻第2号「汀女俳句の出発(前期)」』
角川書店 ,R911.305/I 2
雑誌『俳句』に掲載された論文。俳句雑誌に研究論文および自作の句を多く発表した。

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太田静一

太田静一(おおた せいいち  1910~2003)

東京生まれ。元山口女子短期大学(現・山口県立大学)教授。郷土文学の研究に取り組む。『文芸山口』創刊、主宰。山口県文化功労章受章。

『農業山口 第1巻第6号~第2巻第2号「小説 嘉村磯多」』
山口県農業試験場,Y610.5/G 2
嘉村磯多22歳の結婚までを描いた小説。『農業山口』第2巻 第2号までの9回にわたって連載された。
『留別抄』
太田 静一∥著,鳥影社編集室,1994.12,Y918/M 4
評論、エッセイ、創作の3部からなる作品集。
『落花の舞い』
太田 静一∥著,太田 静一,1994.12,Y369/M 4
認知症を発祥した妻を介護する日々を綴った手記。
『新郷土読本』
山口県・総務部・文教課∥編,山口県総務部文教課,1954,Y211/I 4
日本放送協会防府放送局(現在のNHKラジオ)で、昭和27年4月から2年間にわたって放送した原稿を、本としてまとめたもの。太田静一も多くの文章を執筆している。
『中原中也詩研究』
太田 静一∥著,審美社,1966.04,Y911.5/J 6
『中原中也未刊詩研究』
太田 静一∥著,審美社,1969,Y911.5/J 9
『中原中也の詩と真実』
太田 静一∥著,白藤書店,1972.,Y910/K 2
『中原中也詩における小林秀雄像』
太田 静一∥著,桜楓社,1986.3,Y911.5/L 6
『解読・中原中也の詩』
太田 静一∥著,鳥影社,1991.02,Y911.5/M 1
『嘉村礒多』
太田/静一∥著,彌生書房,1957.11,Y910/I 7
『嘉村礒多の妻ちとせ』
太田/静一∥[ほか]著,鳥影社,1993.10,Y910/M 3
太田静一、多田みちよ、原田克行による共著。嘉村礒多の妻であり、彼の作品のモデルでもあった、原田ちとせについての人物論。
『嘉村礒多 その生涯と文学』
太田/静一∥著,弥生書房,1971.4,Y910/K 1
『文芸山口 創刊号』
山口県文芸懇話会 ,Y910/I 8
太田静一主宰の総合文芸誌。最晩年まで研究評論を発表し続けた。
『文芸山口 第225号』
山口県文芸懇話会 ,Y910/I 8
太田静一の追悼号。思い出の記が収録されている。

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新村出

新村 出(しんむら いずる  1876~1967)

山口市に生まれ、幼少期を過ごす。『広辞苑』の編者として著名な言語学者。言語学の発展に寄与した功績により、文化勲章を受章。短歌にも造詣が深く、随筆も多く残した。

『牡丹の園』
新村 出∥(著),白揚社,1952.06,/SH64
新村出の歌集。ふるさとを詠んだ「望郷記」の中に、生まれ故郷山口の歌がある。
『白芙蓉』
新村/出‖[著],初音書房,1968.8,Y911.1/J 8
新村出一周忌に刊行された遺歌集。
『南蠻更紗』
新村 出∥著,改造社,1924.12,/SH64
新村出の随筆集。大正4年(1915)に刊行された随筆集『南蛮記』の姉妹編ともいえる作品で、キリシタンや異国情緒にあふれる内容。
『新村出集(現代の随想 24)』
 弥生書房,1982.11,Y914/L 2
新村出の随筆集。編者 新村猛は、出の二男。
『新村出』
新村/出∥著,日本図書センター,1998.08,Y289/SH64
「私の郷里」から始まる、新村出の自伝。「私の郷里」では、山口市道場門前の生家周辺の様子が書かれてている。
『広辞苑』
新村 出∥編,岩波書店,1968,R813.1/J 8
『言林』
新村 出∥編,全国書房,1957.05,R813.1/I 7
『「広辞苑」物語』
新村 猛∥著,芸術生活社,1970,813.1/K 0
新村出の二男 猛は『広辞苑』の編集を父とともに行った。その時の様子や、父についての思い出などが書かれている。
『文禄旧約伊曽保物語』
Aisopos,開成館,1911.06,999/A 17
新村出が明治41、42年に欧州留学中、ロンドンの大英博物館文庫に通って原典を筆写し、帰国後、日本で初めて翻字公刊されたもの。
『東方言語史叢考』
新村/出∥著,岩波書店,1927,Y804/F 7
新村出による論文集。国語の史的研究に関する論考を中心とし、国語と近隣諸語の比較史的考察などが述べられている。
『新村出全集 第8巻』
新村 出∥著,筑摩書房,1972,R081.6/K 1
『新村出全集 第14巻』
新村 出∥著,筑摩書房,1972,R081.6/K 1
『新村出全集 第15巻』
新村 出∥著,筑摩書房,1977,R081.6/K 1
『将軍・殿様が撮った幕末明治』
徳川/慶喜‖[ほか撮影],新人物往来社,1996.4,215.8/M 6
徳川慶喜によって撮影された15歳の新村出の肖像が見られる。

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大学と研究

『東京大学の百年』
「東京大学の百年」編集委員会∥[編],東京大学出版会,1977,R377.2136/K 7
明治40年頃の東京帝国大学。新村出は、明治32年に文科大学博言学科を卒業している。
『東京帝国大学一覧 昭和8年度』
東京帝国大学∥[編],東京帝国大学,1933,R377.2136/E 6
東京帝国大学の沿革や規程、各学部の講座内容などが記されている。文学部の大学院生については、研究論文のタイトルが記載されており、太田静一の名前が見られる。また、文学部国文学科の学生生徒姓名に井本農一の名前が見られる。
『東京帝国大学学術大観 総説 文学部』
東京帝国大学‖[編],東京帝国大学,1942,R377.213/H 2
東京帝国大学全体の沿革や、文学部での研究の歴史などが記されている。
『山口女子大学五十年史』
記念史誌編集委員会∥[編],山口女子大学,1992.05,Y377/M 2
女子専門学校の創立から、山口女子短期大学、山口女子大学までの沿革などが記されている。「創世期の国文科」と題して、上野さち子が、自身が在籍した昭和17~19年の頃の様子を書いている。
『山口女子短期大学研究報告 第1部 人文・社会科学 第23巻第1号』
山口女子短期大学,Y051/I 2
『山口女子大学研究報告 第1部 人文・社会科学 第13号』
山口女子大学,Y051/K 6
『山口女子大学文学部紀要 第3号』
山口女子大学,Y051/K 6
『宇部国文研究 第14号』
宇部短期大学国語国文学会,Y910/K 7
太田静一は山口女子短期大学退職後、宇部短期大学の教授に就任する。『宇部国文研究』第14号は、太田静一退任記念号。

参考文献

『やまぐちの文学者たち』(増補版) やまぐち文学回廊構想推進協議会編集・発行 2013

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