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ふるさと山口文学ギャラリー企画展「ふるさとの文学者たちの終戦~「戦争」と「平和」のはざまで~」

公開日:2015年5月13日、更新日:2015年5月15日

ふるさと山口文学ギャラリー企画展「ふるさとの文学者たちの終戦~「戦争」と「平和」のはざまで~」のポスターです。

昭和20年8月15日の終戦から70年が経ちました。この戦争は、きわめて多くの人々を巻き込み戦火の中へと押し流していくものでしたが、ふるさとの文学者たちも例外ではありませんでした。

内閣情報部の要請により従軍したいわゆる「ペン部隊」と呼ばれた文学者たちの一人として戦場となった中国に赴いた林芙美子(はやし・ふみこ)(1903~1951)、召集され中国各地を転戦しながら書いた懸賞小説が一等当選し新進作家として脚光を浴びることになった氏原大作(うじはら・だいさく)(1905~1956)、治安維持法違反で検挙され終戦に至るまで獄中にあった宮本顕治(みやもと・けんじ)(1908~2007)、学徒出陣で戦地に送られ戦友の死を見つめながら死地を生きのびた礒永秀雄(いそなが・ひでお)(1921~1976)など、「戦争」が文学者たちに及ぼした影響は計り知れないものがあります。

太平洋戦争が開戦になると、国を挙げての熱狂の中で、文学者たちによる翼賛組織「日本文学報国会」が結成され、著名な文学者は皆これに名を連ねました。しかし、敗色が濃くなるにつれ、多くの文学者たちは書くこともままならず、空襲で焼け出され、あるいは疎開先で窮乏生活を耐え忍ぶことになります。

そして迎えた終戦の日とその後の占領期にあって、それぞれの文学者たちの胸に去来したものは何だったのでしょうか。

河上徹太郎(かわかみ・てつたろう)(1902~1980)は「戦後は終つたといふが、私にとつてはまだ終つたといへない」と昭和37年に刊行された作品の中で書き記しています。終戦を経た文学者たちが刻んだことばに向かい合いつつ、今回の展示では、「戦争」と「平和」のはざまで記された文学者たちの作品を中心に紹介します。

期間:平成27年5月1日(金曜日)~8月27日(木曜日)

場所:山口県立山口図書館 2階 ふるさと山口文学ギャラリー

展示冊数:約20冊

主催:山口県立山口図書館、やまぐち文学回廊構想推進協議会

林芙美子(はやし ふみこ 1903~1951)

書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
北岸部隊 林芙美子著 中央公論社 1939.1 Y915/G 9
戦線 林芙美子著 朝日新聞社 1938.12 Y915/G 8
改造 第28巻第5~8号 (『夢一夜』掲載) 改造社 1947 R051/E 9
文学界 第5巻第1~4号 (『浮雲』掲載) 文芸春秋 1951 R910.5/H 7

河上徹太郎(かわかみ てつたろう 1902~1980)

書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
文学界 第37巻(復刻版) (座談会「近代の超克」掲載) 不二出版 2011.1 R910.5/N 8
近代の超克 河上徹太郎〔ほか〕著 創元社 1943 304/H 3
戦後の虚実 河上徹太郎著 文學界社 1947.10 910.26/H 7
エピキュールの丘 河上徹太郎著 大日本雄弁会講談社 1956 Y914/I 6
わがデカダンス 河上徹太郎著 新潮社 1962.04 Y914/J 2

礒永秀雄(いそなが ひでお 1921~1976)

書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
別れの時 礒永秀雄著 ユリイカ 1959.1 Y911.1/I 9
海がわたしをつつむ時 礒永秀雄著 鳳鳴出版 1971.5 Y911.5/K 1
礒永秀雄選集 礒永秀雄著 長周新聞社 1977 Y911.5/K 7

宮本顕治(みやもと けんじ 1908~2007)

書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
百合子追想 宮本顯治著 第三書房 1951.09 Y910/I 1
十二年の手紙 その一 宮本顯治 宮本百合子著 筑摩書房 1950.06 /MI77
宮本顕治獄中からの手紙 上 宮本顕治著 新日本出版社 2002.10 Y289/MI77
宮本顕治獄中からの手紙 下 宮本顕治著 新日本出版社 2002.10 Y289/MI77

氏原大作(うじはら だいさく 1905~1956)

書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
短篇集あこや貝 氏原大作著 西日本出版株式会社 1946 Y/U 57
母の光 第3巻第4~5号(『女の碑』掲載) 学習研究社 1951 Y/U 57
幼き者の旗 氏原大作著 主婦之友社 1939 Y/U 57
蒼生の暦 氏原大作著 大日本雄弁会講談社 1946 Y/U 57

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