孝女阿米の顕彰碑の写真です。
孝女阿米の顕彰碑(再建立されたもの)の写真

阿米(およね、1791-1852)は、徳山藩の町人の娘として生まれましたが、母親を幼くして亡くし、父親も病気で倒れたために、家計を支えながら父親の介護を続け、「孝女」として藩主から何度も賞されたほか、彼女が嘉永5年3月3日に亡くなった後、顕彰碑が建てられました。彼女の遺徳をしのんで、その後も顕彰が続けられています。

令和6年12月2日から令和7年3月31日まで、当館は臨時閉館していますので、今回の展示では、インターネット上で利用できるものを中心に、江戸時代を生きた一庶民の姿を伝える資料を御紹介します。

展示資料

『徳山案内』(国立国会図書館デジタルコレクション)
『徳山案内』
物部照軒 編,徳山案内刊行会,1919 国立国会図書館デジタルコレクション
徳山町(現・周南市)の概要を紹介した資料です。名勝旧蹟として「阿米碑」が紹介されています。
碑文は江戸の儒学者、安積艮斎(あさか ごんさい)、書は徳山藩の能筆家、中村春秀によるものです。
また、現在建っている碑は、平成26年に再建立されたものです。
『孝女阿米』(国立国会図書館デジタルコレクション)
『孝女阿米』
与謝野寛 著,防長婦人相愛会,1892 国立国会図書館デジタルコレクション
のちに歌人として知られる与謝野寛(鉄幹)の初期著作で、阿米の生涯を孝子伝風に描いたものです。2番目の兄、赤松照幢(あかまつ しょうどう)の招きで徳山へ移った与謝野は、兄を手伝って、その経営する女学校の教師や、雑誌の編集などを行いました。

関係資料紹介

『孝女阿米のしおり』
孝女阿米顕彰会,[2003],当館請求記号:Y289/Y 82
『みなし児・孝女阿米』
与謝野鉄幹 作,徳山市立中央図書館,1990.3,当館請求記号:Y/Y 85
『防長の鏡三孝女伝』
中西俊二 著,[中西俊二],1983.1,当館請求記号:Y280/L 3
『孝女阿米顕彰会50周年小史』
孝女阿米顕彰会,2006.4,当館請求記号:Y152/N 6
『孝女阿米顕彰会60周年小史』
孝女阿米顕彰会,2015.4,当館請求記号:Y152/P 5

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