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品川弥二郎(明治維新人物調べかた案内 No.30)

作成日:2019年3月31日、公開日:2020年11月26日

品川弥二郎について調べる資料をご紹介します。資料は山口県資料コーナーや明治維新人物ギャラリーの他、書庫内にあります。

なお、この調べ方案内の印刷用ファイルはこちら(PDF,828.6KB)です。ダウンロードしてご利用ください。

人物紹介

品川弥二郎(シナガワ・ヤジロウ)
天保14年(1843)~明治33年(1900)
諱:日孜(にっし)、字:思父(しほ)、通称:弥二郎、号:扇洲(せんしゅう)・念仏庵主(ねんぶつあんしゅ)・春狂・五明州(ごめいしゅう)、別名:橋本八郎

天保14(1843)年、大組仲間の品川弥市右衛門の子として生まれる。安政4(1857)年に15歳で松下村塾入塾。高杉久坂らの英国大使館焼き打ちに加わるなど尊王攘夷運動に奔走。禁門の変では八幡隊隊長、四境戦争では御楯隊隊長として戦ったほか、薩長同盟にも尽力。戊辰戦争では奥羽鎮撫使(おううちんぶし)総督参謀を務めた。

明治2(1869)年に新政府に出仕、翌年普仏戦争視察のため渡欧。英独両国に留学し、ベルリン公使館勤務など外交方面で活躍。帰国後、明治9(1876)年に内務大丞(だいじょう)、のち農商務大輔(たいふ)、駐独公使、枢密顧問官などを歴任。明治17(1884)年に子爵となる。

明治24(1891)年に松方正義内閣内務大臣となり、信用組合法案を議会に提出するが不成立に終わる。のちに平田東助との共著で『信用組合提要』を発表、各地での信用組合設立を奨励するなど、産業組合運動の先覚者として知られる。

明治25(1892)年の第2回総選挙では、大規模な選挙干渉が問題となり辞任。その後国民協会を設立し、副会頭となる。晩年は京都に「尊攘堂」を設け、松陰ら維新志士の霊を祀り、維新殉難者の遺墨収集などに努めた。明治33(1900)年、58歳没。

明治初年流行の軍歌「宮さん宮さん」(トコトンヤレ節)は品川の作詞とされる。

資料紹介

伝記

『品川弥二郎伝』(奥谷松治著,マツノ書店,2014,請求記号:Y289/Sh58)
昭和15(1940)年に高陽書院から出版されたものの復刻版。生い立ちから生涯、没後の顕彰事業について書かれている。巻末に年譜あり。品川の病態悪化から埋葬までの間に新聞に掲載された病中の消息及び追悼談、葬儀の際の弔辞等をまとめた『品川子爵追悼録』(阿武信一編,警眼社,1900)もあわせて収録。
『品川子爵伝』(村田峯次郎著,マツノ書店,1989,請求記号:Y289/SH58)
没後10年にあたる明治43(1910)年に大日本図書から発行されたものの復刻。品川の銅像建設委員会の委嘱により村田峯次郎が執筆したもので、上記『品川弥二郎伝』によると同書刊行までは唯一の伝記であった。生涯だけでなく、和歌・俳句・俗曲、文稿や葬儀の際の弔辞、逸話等もまとめられている。巻頭に年譜、巻末に詳細な年表あり。

史料(日記・書簡)

『維新日乘纂輯 2』(日本史籍協会編,東京大学出版会,1982,請求記号:R210.58/L 2)
p462-541に「品川弥二郎日記」あり。慶応2年5月1日~同3年9月8日までの日記が収録されている。翻刻のみで解説はなし。
『品川弥二郎関係文書 1~8』(尚友倶楽部品川弥二郎関係文書編纂委員会編,山川出版社,1993,請求記号:Y289/Sh58)
国立国会図書館憲政資料室所蔵「品川弥二郎関係文書」の中から品川弥二郎宛ての書簡を翻刻、編集したもの。発信者別五十音順に配列。8巻に補遺、品川家系図あり。
『元勲・近代諸家書簡集成』(仏教大学近代書簡研究会編,宮津市,2004,請求記号:R281.03/N 4)
p252~274に品川の書簡を6件翻刻。読み下し文、解説付き。

その他の資料

『月刊・松下村塾 Vol.10 吉田松陰と品川弥二郎、山田顕義』(月刊松下村塾編集部編,山口産業,2005,請求記号:Y289/Y 86/N 4)
写真やイラストを多数し、品川・山田の生涯や吉田松陰とのかかわりについて分かりやすく解説しており、読みやすい。巻末の年表は時代背景などもあわせて記載。
『志士の風雪』(古川薫著,文藝春秋,2012,請求記号:Y/F 93)
品川の生涯を描いた小説。巻末に年譜あり。2015年に文庫版が刊行。
『品川先生追懷談集』(河内山勝市編輯,産業組合中央會山口縣支會,1934.03,請求記号:Y289/Sh58)

インターネットで調べる

「品川弥二郎関係文書目録(その1)」「同(その2)」(国立国会図書館リサーチ・ナビ)
国立国会図書館憲政資料室で所蔵する関係文書のページ。目録(その1)は、山県有朋、伊藤博文ら元勲、国民協会の同志や山県系官僚からの品川宛ての書簡、日記・報告書を含む書類など6,725点を収録。明治10〜20年代の資料が充実。
目録(その2)は、品川宛書簡(第2次伊藤内閣期が多い)のほか、品川家所有の開墾地関係資料を主とする。近藤幸止宛の品川の書簡あり。440点を収録。
両目録とも、インターネット上で公開されている。

ウェブページの最終確認日:2020年11月26日

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