子ども読書支援センターニュース No.70

2010年3月25日
山口県子ども読書支援センター発行
(山口県立山口図書館内)
TEL:083-924-2111 FAX:083-932-2817

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【山口県子ども読書支援センター関連行事】

☆親子で楽しく絵本講座
詳細はこちらをご覧ください。

日時
3月27日(土曜日) 午後2時〜4時
会場
山口県子ども読書支援センター会議室(山口県立山口図書館内)
内容
1対1で読みあう「読みあいワークショップ」
対象
小学3年生以上の子どもと保護者
講師
村中李衣(児童文学作家 梅光学院大学教授)
定員
30名(要申込)

☆2・3歳児のためのおはなし会
※毎月第1火曜日に開催しています。(閉館の場合は翌週の火曜日)詳細はこちらをご覧ください。

日時
平成22年4月6日(火曜日) 午前11時〜11時20分
会場
山口県立山口図書館2F 子ども資料室
対象
2〜3歳児とその保護者。
定員
約20名程度。(当日参加もできますが、できるだけ事前にお申し込みください。)

【3月のおはなし会で使った絵本】

  1. たまごのえほん(赤ちゃん絵本)  いしかわこうじ/作・絵 童心社 2009.1
  2. さんりんしゃにのって  とよたかずひこ/著 アリス館 1998.2
  3. すいすいすべりだい(赤ちゃん絵本)  桑原伸之/さく あすなろ書房 2007.2
  4. あなにおちたぞう  てらむらてるお/ぶん むらかみつとむ/え 偕成社 1989.3
  5. あかまるちゃんとくろまるちゃん(大型絵本)  上野与志/作 村松カツ/絵 チャイルド本社 2009.4

【新刊児童書から】(本の価格は消費税抜きの価格です。)

<絵本>
『ちからたろう』  杉山亮文 伊藤秀男絵  小学館  2010.2 \1000
風呂に入るのが大嫌いなおじいさんとおばあさんが、自分たちの垢で人形を作ると、あら不思議、本物の子どもになった。子どもはたちまち大きくなって、ちからたろうと名付けられ、旅に出る。垢から生まれたちからたろうが化け物退治に大活躍する日本昔話絵本。3,4歳から。
『ライオンはかせのはなやさん』  かつらこ作  BL出版  2010.2 \1300
ライオン博士は、花がすぐ咲く薬を発明しようとしますが、仲良しのうさぎ君は「花はゆっくりていねいに育てなきゃ」と反対します。でも、ライオン博士はうさぎ君のいうことをききません。出来上がった薬であっという間に育った花は一晩で枯れて買ったお客さんは大騒ぎ……。3,4歳から。
『おいしいおかゆ』  富安陽子文 尾崎幸絵  フェリシモ出版  2010.1 \1286
食べ物を探しに出かけた女の子は、森でひとりのおばあさんに出会い、不思議なおなべをもらう。「ちいさいおなべや にえとくれ!」教わったとおりに呪文を唱えると、おいしいおかゆがあふれ出て……。有名なグリム童話を印象的な銅版画で描いた絵本。3,4歳から。
『チョコレートがおいしいわけ』  はんだのどか作  アリス館  2010.2 \1500
チョコレートってどうしてこんなにおいしいの?カカオの実のカカとポドが教えてくれる、おいしいチョコレートのできるわけ。みんなの大好きなチョコレートができるまでを楽しい絵と文章で描いた絵本。3,4歳から。
『トマスと図書館のおねえさん』  パット・モーラ文 ラウル・コローン絵 藤原宏之訳  さ・え・ら書房  2010.2 \1400
トマスはおじいさんがしてくれるお話が大好き。「図書館にはもっとたくさんのお話がある。」と聞いて、町の図書館を訪れる。初めて見る立派な図書館に怖じ気づいたトマスに、ひとりの図書館員が声をかける……。カリフォルニア大学学長の移民体験をもとに作られた絵本。5,6歳から。
『ふしぎの国のアリス』  メアリー・ブレア画 ジョン・シェスカ文 アーサー・ビナード訳  講談社  2009.7 \1900
少女が白うさぎをおいかける、ルイス・キャロルの有名なファンタジーを、ディズニーアニメーションのコンセプト・デザインを手がけたメアリー・ブレアが、独特のアートセンスで描いた「ふしぎの国のアリス」の絵本。5,6歳から。
<読み物>
『コブタのしたこと』  ミレイユ・ヘウス著 野坂悦子訳  あすなろ書房  2010.1 \1300
小さな村の特別学校に通うリジーには友だちがいない。引っ越ししてきた「コブタ」と呼ばれる少女が遊び相手になってくれた。コブタは、リジーをいじめる男の子たちを懲らしめる計画をたてたが……。「金の石筆賞」受賞作品。小学校高学年から。
『せかいいちの名探偵』  杉山亮作 中川大輔絵  偕成社  2010.2 \1000
レストランに飾ってあった真珠が盗まれた……。おなじみ探偵ミルキー杉山が活躍する「タイとしんじゅ事件」など3編を収録。事件編と解答編に分かれていて、推理を楽しめる。小学校中学年から。
『デイジーのこまっちゃうまいにち』  ケス・グレイ作 吉上恭太訳 ニック・シャラット/ギャリーパーソンズ絵  小峰書店  2010.1 \1300
いたずらのせいで、家から出ることを禁止されたデイジー。その他にも、テイジーにはなやみがいっぱい。「いたずらデイジーの楽しいおはなし」シリーズの一冊。さし絵と文字のレイアウトが魅力的で、「デイジーの絵本」から興味を持った子どもたちにも勧められる物語。小学校中学から。
『りんごさんとるりこさん』  富永まい文・絵  ポプラ社  2010.2 \1200
西のおっぱい山で食堂を経営するりんごさんと東のおっぱい山に住むるりこさん。2人の母娘はもう長いこと会ってもいない。るりこさんのペットである豚のエルメスだけが心配しながら山の間を行き来する。ある時、2人は互いに山を下って……。エルメスを食べるという決断はせつないが、心温まる作品。映画「食堂かたつむり」の監督によるもう一つの「食堂かたつむり」。中学生向き。
『ヴィヴァーチェ2 漆黒の狙撃手』  あさのあつこ著  角川書店  2010.2 \1500
王家の護衛兵士に命じられるまま、クーデターからの脱出という形でヴィヴァーチェ2号に乗り込んだヤンは、宇宙へと出発した。船内にいるはずの妹ナコをさがそうとするヤン。しかし、姫には会わせられないと拒まれる。兵士が護衛しているのは、王家の姫か、それとも妹なのか?中学生向き。
『ウルフ谷の兄弟』  デーナ・ブルッキンズ著 宮下嶺夫訳  評論社  2010.1 \1400
母を亡くし、お世話になっていた親戚からも追い出されたバートとアーニー。2人の兄弟は、昔オオカミが棲んでいたというウルフ谷で暮らしている叔父の家を訪ねる。恐怖に耐えながら暮らす2人にある事件が起こり……。1979年にエドガー・アラン・ポー賞を受賞した作品の改訳新版。中学生向き。
『ブルー』  久美沙織著  理論社  2010.1 \1500
杏は初めて学校をさぼり、あてもなく図書館を訪れた。そこでたまたま居合わせた女性と過去に起こったバス転落事故について調べることになり……。自己の内面への問いかけと生と死を見つめることによる心の成長が描かれた作品。高校生向き。
『はみだしインディアンのホントにホントの物語』  シャーマン・アレクシー著 エレン・フォーニー絵 さくまゆみこ訳  小学館  2010.2 \1500
貧しいインディアンの家庭に育ち、生まれながらに障害のあるオレは両親に言った。「リアダン校に行きたいんだ。」そこは、たくさんの白人が通うエリート校。保留地という限られた価値観の世界から飛び出していったオレを待つものは……。2007年全米図書賞、2008年ボストングローブ・ホーンブック賞受賞作品。高校生向き。
<ノンフィクション>
『たけのこぐん! 武鹿悦子詩集』  武鹿悦子著 伊藤英治編  岩崎書店  2010.2 \1500
童話作家としても活躍する著者の「せいのび」「うぐいす」など代表作56編を収録。略年譜付き。「豊かなことば現代日本の詩」(全10巻)の1冊。小学校低学年から。
『ぶた にく』  大西暢夫写真・文  幻冬舎エデュケーション  2010.1 \1600
鹿児島県の障害者福祉施設ゆうかり学園では、豚を飼育し、加工も行っている。愛らしい豚の成長の様子と共に、10ヶ月で肉になり出荷される過程の写真を掲載し、命のつながりを考えさせる写真絵本。小学校中学年から。
『15歳の日本語上達法』  金田一秀穂著  講談社  2010.1 \1000
「活きのいい刺身」と聞けばおいしそうなのに、「死んだばかりの魚」と聞けば食欲が失せてしまう。表現一つでこんなに印象を変えてしまう言葉が持つ力、言葉の不思議さなどについて、日本語の専門家である著者がわかりやすく事例を挙げながら述べる。「15歳の寺子屋」シリーズの1冊。中学生向き。
『15歳の東京大空襲』  半藤一利著  筑摩書房  2010.2 \780
「戦争は悲惨である。二度とあってはならない。」真の戦争の悲惨さを伝えられるのは誰なのか?それは紛れもなく自ら体験した者である。今年80歳を迎える著者が自らの体験を綴り、戦時下での生活の悲喜こもごもをリアルに伝える。高校生向き。
<研究書>
『みんなで楽しむ読書へのアニマシオン』  黒木秀子著  学事出版  2010.2 \2000
楽しく遊びながら読書に親しみ読む力を育てる、スペイン発祥の読書教育法「読書へのアニマシオン」について、指導のコツや本の選び方を解説するほか、幼児から小学校中学年までの対象ごとに、55の作品を使った具体的な実践方法を紹介する。

【県内の動き】

★『行け!シュバットマン』出版記念講演会−物語が1冊の本になるまで−

日 時
3月28日(日) 午後1時30分〜3時30分
会 場
下関市勤労福祉会館研修室
講 師
村中李衣(児童文学作家) 松本徹(福音館書店編集長)
対 象
大人
定 員
60名
会 費
1,000円
問い合わせ
児童書専門店こどもの広場 TEL 083-232-7956

以上です。

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