子ども読書支援センターニュース No.80
2011年1月27日
山口県子ども読書支援センター発行
(山口県立山口図書館内)
TEL:083-924-2111 FAX:083-932-2817
山口県子ども読書支援センター発行
(山口県立山口図書館内)
TEL:083-924-2111 FAX:083-932-2817
☆メールマガジン「本はともだち〜山口県子ども読書支援センターニュース〜」配信中!
「子ども読書支援センターニュース」はメールマガジン「本はともだち」でも読むことができます。新刊紹介や県内の行事など、より充実した内容で配信中です。読者登録の方法はこちらをご覧ください。
【山口県子ども読書支援センター関連行事】
☆子ども読書スキルアップ講座
- 日時
- 3月4日(金) 午前10時〜午後3時
- 会場
- 山口県立山口図書館
- 対象
- 市町立図書館職員、学校図書館関係者、子ども読書団体関係者等
- 内容
- 講義「児童サービス担当者の役割〜地域や学校との連携を中心に」堀川照代氏(島根県立大学短期大学部教授) 他
- 定員
- 40名(要申込)
☆2・3歳児のためのおはなし会
※毎月第1火曜日に開催しています。(閉館の場合は翌週の火曜日)詳細はこちらをご覧ください。
- 日時
- 2月1日(火曜日) 午前11時〜11時20分
- 会場
- 山口県立山口図書館2F 子ども資料室
- 対象
- 2〜3歳児とその保護者。
- 定員
- 約20名程度。(当日参加もできますが、できるだけ事前にお申し込みください。)
【1月のおはなし会で使った絵本】
- うさぎのにんじん なかがわりえこ文 やまわきゆりこ絵 ブッキング 2008
- わんわんわんわん(赤ちゃん絵本) 高畠純作 理論社 1993
- もりのおふろやさん とよたかずひこ作・絵 ひさかたチャイルド 2010
- よかったねネッドくん(大型絵本) レミー・シャーリップ作 やぎたよしこ訳 偕成社 2010
【新刊児童書から】(本の価格は消費税抜きの価格です。)
<絵本-乳幼児から>
- 『あそぼうよ』 レオ=レオニ作 谷川俊太郎訳 好学社 2010.11 \850
- おはよう!今日は何しようか?本を読む、お花をつむ、泳ぎに行く、ボール遊び、それからそれから……。2匹のねずみが1日いろいろなことをして遊ぶ様子を楽しく描いた絵本。厚紙絵本。
<絵本-3,4歳から>
- 『かわうそ3きょうだいのふゆのあさ』 あべ弘士作 小峰書房 2010.11 \1400
- 寒い寒い冬の朝、かわうそ3きょうだいの末っ子が目を覚ますと、目の前は雪で真っ白。他のふたりは起きないので、雪の中をひとりで出かけると……。旭山動物園で飼育係だった著者が、いちばん好きな動物、かわうそを描くシリーズの第2弾。
<絵本-5,6歳から>
- 『サーカスのしろいうま』 マイラ・ベリー・ブラウン文 ドロシー・マリノ絵 まさきるりこ訳 あすなろ書房 2010.10 \1300
- 家族を失い、サーカス団に引き取られたミハエル。何ひとつ得意なものがないミハエルに団長は、白い馬に芸を仕込めばふたりでサーカスに出してやると言う。ミハエルは白い馬と練習を始めるが、うまくいかない。そんなある日、とうとう馬がサーカスから逃げ出してしまった。馬を追いかけるミハエルが出会ったものは……。歌う少年とステップを踏む馬の様子が印象的な作品。
- 『もしもぼくのせいがのびたら』 にしまきかやこさく こぐま社 2010.11 \1300
- 寝る前に「急に背が伸びたんじゃないかな」とお父さんに言われたたろう。たろうはベッドへ行くときに考えた。もしもぼくの背が伸びたら……。どんどん大きくなって天井を突き抜け、二階の屋根も突き抜け、道路も川も山もひとまたぎ。もっともっと大きくなってついには……。子どもの「大きくなりたい」という素朴な願いを、豊かな色彩で元気よく描いた絵本。1980年に出版したものを、絵を描き直し、文章もリニューアルした作品。
<絵本-小学校3,4年生から>
- 『いつか、きっと』 ティエリ・ルナン文 オリヴィエ・タレック絵 平岡敦訳 光村教育図書 2010.11 \1500
- 小さな島に、子どもがひとり、すわっていた。子どもは世界をながめ、考えた。戦う兵士たち、飢えに苦しむ人、貧しい暮らし、流れる涙……。それらを見て子どもはしたいことを思った。最後にもう一度、子どもは島から世界をながめて、心を決めた……。世界の現実の中にある希望を、子どもの目を通して描く。本作のイタリア語版は、2006年イタリア・アンデルセン賞最優秀賞を受賞。
- 『むこうがわのあのこ』 ジャクリーン・ウッドソン文 E.B.ルイス絵 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2010.11 \1500
- 町をしきる柵。私たちは柵のこっち側に住んでいた。柵の向こう側には白い人たちが住んでいた。その夏、女の子がひとり、柵のところへやってきた。女の子はいつもひとりで、柵に登ってこっちを見ていた。夏が半分過ぎた頃、私はその女の子と話をした。そして、いっしょに柵に腰をかけた。人種差別という柵を乗り越える子どもたちの友情を淡々と描く。
<絵本-小学校5,6年生から>
- 『カラス笛を吹いた日』 ロイス・ローリー文 バグラム・イバトゥーリン絵 島式子・島玲子訳 BL出版 2010.11 \1500
- 戦争に行って、長い間家にいなかった父さん。「父さん」と気軽に呼びかけることさえできない娘リズ。そんなふたりがいっしょにカラス狩りに出かけた。リズはカラスを呼ぶカラス笛を持って、父さんは銃を持って……。作家ロイス・ローリーが、多感な少女時代の自分と父との思い出をもとにして、父と娘の心の交流を描いた作品。
<読み物-低学年向き>
- 『ボクちゃんらいおん』 村上しいこ文 西村敏雄絵 アリス館 2010.11 \1200
- かかしさんのために長靴を買って片方あげたり、みどりの服を着て立っていたら、ひまわりと間違えられて子どもたちに描かれたり。ライオンの家族のほのぼのとした毎日のお話5編を収録。絵も楽しい一冊。
<読み物-中学年向き>
- 『遠い親せき』 ウーリー・オルレブ作 母袋夏生訳 小林豊絵 岩波書店 2010.11 \1400
- 戦争で二人っきりになり、イスラエルのキブツで暮らすユダヤ人のウーリーと弟のもとに、「お母さんのお姉さんの夫のお兄さんとその妻」から、二人の生存を喜ぶ手紙が届いた。待ちきれずキブツを抜け出し会いに出かけた兄弟の冒険の物語。著者の自伝的な作品。
- 『雲じゃらしの時間』 マロリー・ブラックマン作 千葉茂樹訳 あすなろ書房 2010.10 \1200
- 「詩を書いてみよう。まず、頭に思いうかんだことを書いてごらん」と先生に言われて、ぼくは、転校していったデービーのことを書いた。秘密の友だちであり、自分が裏切ったデービーのことを詩に書くことによって自分を見つめなおす少年の姿を詩の形態で描く。
<読み物-高学年向き>
- 『クロティの秘密の日記』 パトリシア・C・マキサック作 宮木陽子訳 くもん出版 2010.11 \1500
- ヴァージニア州の黒人奴隷の子として生まれた12歳の少女クロティは、坊ちゃんの勉強を盗み見て、ひそかに文字を覚えた。当時、奴隷は読み書きを習うことは禁止されていたが、知識を吸収し、社会に目を向けるようになっていく様子が日記体で綴られる。児童書部門の数々の最優秀賞を受賞した作品。
- 『なぞの少年』 イワン・クーシャン作 山本郁子訳 富山坊インターナショナル 2010.11 \1600
- ユーゴスラビアのザクレブ(現在のクロアチア)の少年、ココとトモは退屈をまぎらわすために、秘密めいた転校生マルコ・ルカッチについて探り始めた。すると、驚く事実が判明し、やがて大変な事実が明らかに……。クロアチアの子供たちに人気のある児童読み物。
<読み物-中学生向き>
- 『フォスターさんの郵便配達』 エリアセル・カンシーノ作 宇野和美訳 偕成社 2010.11 \1400
- 母をなくし、父とうまくいかず、うそばかりついて学校も休みがちの少年ペリーコ。村に住むイギリス人のフォスターと知り合い、新しい世界へと開かれていく。1960年代のスペインの猟師町を舞台に、少年の成長を描く物語。「アランダール賞」受賞作。
<ノンフィクション>
- 『どうぶつぴったんことば』 林木林文 西村敏雄絵 くもん出版 2010.11 \1000
- 「かばのばれりーなは かばれりーな」終わりの文字と頭の文字が同じことばをくっつけておもしろいことばを作る「ぴったんことば」の絵本。日本語のひびきのおもしろさに触れる一冊。著者の林木林は山口県出身。幼児から。
- 『きみはきみだ』 斉藤道雄文・写真 子どもの未来社 2010.11 \1600
- 日本ではじめての、手話ですべての教科を学ぶ小学校の子どもたちの1年間の学校生活を伝える写真絵本。子どもたちの生き生きとした表情が印象的。小学校低学年から。
- 『ヒトラー・ユーゲントの若者たち 愛国心の名のもとに』 S.C.バートレッティ著 林田康一訳 あすなろ書房 2010.10 \1300
- ヒトラーとナチスに傾倒し、ヒトラー・ユーゲント(青年団)として活動した若者たちに実際に話を聞くことによって、若者たちがどのような役割を果たしたのかを紹介し、現代社会へ警鐘を鳴らす本。ニューベリー賞銀賞受賞。中学生向き。
<研究書>
- 『わらべうた−実践と理論−』 鵜野祐介監修 落合美知子著 エイデル研究所 2010.4 \1714
- 40年以上にわたって全国各地の図書館や子ども文庫で、絵本やおはなしを通して子どもたちと関わり、10数年前からはわらべうたを子どもやその親たちに伝え、一緒に楽しむ活動を続けてきた著者による、わらべうたの実践と理論についての研究書。過去・現在・未来を、子どもの文化環境として位置づけて通覧するとともに、子ども論、子どものコスモロジーと関わらせながら、わらべうたの理論と実践を解説する。資料として楽譜も掲載。
【県内の動き】
★フォーラム「もっと身近に本を、たくさんの喜びを」
- 日 時
- 2月20日(日)13:00〜15:30
- 会 場
- 下関市生涯学習プラザ 宙のホール
- 主 催
- 山口県子ども文庫連絡会
- 後 援
- こどもと本ジョイントネット21・山口
- 内 容
- 絵本作家あべ弘士さんの講演 フォーラム「もっと身近に本を、たくさんの喜びを」
- 参加費
- 500円
- 連絡先
- 083-256-3090(黒瀬)083-232-7956(こどもの広場)
★子ども・本・おとなジョイントフェスタ〜工藤直子講演会〜
- 日 時
- 3月6日(日)13:00〜15:30
- 会 場
- 海峡メッセ下関
- 主 催
- こどもと本ジョイントネット21・山口
- 講 師
- 工藤直子(詩人)
- 参加費
- 500円
- 連絡先
- 083-256-3090(黒瀬)083-232-7956(こどもの広場)
以上です。