子ども読書支援センターニュース No.81

2011年3月2日
山口県子ども読書支援センター発行
(山口県立山口図書館内)
TEL:083-924-2111 FAX:083-932-2817

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【2月のおはなし会で使った絵本】

  1. あっぷっぷ(赤ちゃん絵本)  くすはら順子人形製作 ひさかたチャイルド 2008
  2. みんなとぶよ!(赤ちゃん絵本)  いしかわこうじ作・絵 童心社 2010
  3. ふゆのおばけ  せなけいこ作・絵 金の星社 2003
  4. つららがぽーっとん  小野寺悦子文 藤枝つう絵 福音館書店 2009

【新刊児童書から】(本の価格は消費税抜きの価格です。)

<絵本-幼児期から>
『ねてるのだあれ』  神沢利子さく 山内ふじ江え 福音館書店 2011.1 \800
赤いテントで寝てるのはだあれ?ページをめくると出てくるのは、まんまるお顔のほおずき赤ちゃん。からからゆりかごで寝てるのは?ふっくら寝袋で寝てるのは?色々な植物の袋や殻や皮の中をそっとのぞいてあてっこする、やさしく語りかけてくる赤ちゃん絵本。『こどものとも年少版』(1993年刊)がハード化された絵本。
『パンツのはきかた』  岸田今日子さく 佐野洋子え 福音館書店 2011.1 \800
「パンツはねはじめにかたあしいれるでしょ」それから、もう片方の足もいれて、パンツを引っ張って……。いっしょうけんめいパンツをはくこぶたの様子を楽しく描いた絵本。文章にメロディをつけた楽譜付き。『こどものとも年少版』(2007年刊)がハード化された絵本。
<絵本-3,4歳から>
『ブルルルル はるはまだ?』  イルソン・ナ作 小島希里訳 光村教育図書 2010.12 \1400
冬が来て、うさぎも真っ白な冬の毛になった。渡り鳥は暖かい所を目指して飛んでいる。熊はうちの中でぐっすり眠っている。羊はふわふわのコートを着ているから雪の中でもへっちゃら。うさぎがいろいろな動物たちの冬の様子を見ているうちに、あたりの様子が変わってきて……。装飾的な絵が美しい韓国の作家の作品。
<絵本-5,6歳から>
『おおきなけやき』  林木林作 広野多珂子絵 鈴木出版 2011.1 \1200
冬の終わりに、森でいちばん背の高いけやきの木が倒れた。春の日差しが差し込み始めた頃、空の話を聞かせてほしいと、動物たちが次々と集まってきた。動物たちはけやきと一緒に季節を過ごしていく。そして、けやきは木としての寿命をまっとうし……。森の自然の移り変わりを描く。防府市出身の詩人の文章による作品。
『はしれ!やきにくん』  塚本やすし作 ポプラ社 2011.1 \1300
本日入荷のお肉たち。でも、なんだか元気がない。店長さんに「よーし!みんな起きて運動だ!」と言われ、走り出したお肉たち。かぼちゃの山に登ったり、キムチグループと綱引きをしたりで、元気なお肉に大変身。そこへ焼肉は大好きだけど野菜嫌いのたろうくんが、家族みんなで焼肉を食べに来た。たろうくんにおいしく食べてもらえるかな?お肉たちの元気な様子が楽しく描かれている。
『ふくびき』  くすのきしげのり作 狩野富貴子絵 小学館 2010.12 \1500
「新しいバッグが欲しいなあ」と言っていたのを思い出した姉と弟は、お母ちゃんのクリスマス・プレゼントを買いに商店街へ出かけた。でも、ふたりが持っていたお金は全部で80円。これではバッグが買えないので、以前買い物でもらった福引の券で、バッグをあてようとするのだが……。大好きなお母さんにプレゼントしようと、一生懸命になる幼い姉と弟の姿が、読む者の心を温かくする作品。
<読み物-低学年向き>
『ひゅーどろどろかべにゅうどう』  角野栄子作 はたこうしろう絵 小峰書店 2010.12 \1100
いなかからやってきたおばあちゃんはうちにもおばけがいると言う。壁に開いた小さな穴が「かべにゅうどう」の口なんだって。楽しいおばけのお話、「おばけとなかよし」シリーズ第1弾。
『はじめて読む童話集1 わらっちゃう話』  野上暁編 大月書店 2010.12 \1300
鳥の何気ないつぶやきから、おかしなことが連鎖していく「へんなこといった?」(内田麟太郎作)他、長新太、寺村輝夫などの旧作の幼年童話6編を収録。「どきどきする話」「ふしぎな話」など全5巻刊行予定。さし絵も魅力的。文字を読み始めたばかりの子どもたちへ。
<読み物-中学年向き>
『土曜日はお楽しみ』  エリザベス・エンライト作 谷口由美子訳 岩波書店 2010.12 \720
ニューヨークに住むメレンディ家の4人きょうだいは「ぼうけんクラブ」を結成し、土曜日に一人ずつがみんなのおこづかいを使って好きなことをすることにした。4人のすてきな冒険を描く物語。『指ぬきの夏』でニューベリー賞を受賞した作家の70年前の作品。
<読み物-高学年向き>
『ちょっとした奇跡 晴れた日は図書館へいこう2』  緑川聖司作 宮島康子絵 小峰書店 2010.12 \1500
ドッグフードの缶が図書館の玄関から館内へ少しずつ場所を変えて置かれる謎など、図書館で起きる本に関するミステリーを、主人公のしおりと友だちの安川君が解き明かしていく物語。本や図書館の魅力が伝わる楽しい一冊。シリーズ第2弾。
『太陽のくに』  エヴァ・アスムセン作 枇谷玲子訳 金の星社 2010.12 \1400
デンマークで養父母一家と暮らすラスムスは褐色の肌を持つ13歳の少年。一家がサッカーくじにあたったことからラスムスの母国「太陽のくに」へ行くことに。そこで、思わぬ事態に出会い……。自分のアイデンティティを求める旅で成長する少年の物語。
『ジャミーラの青いスカーフ』  ルクサナ・カーン作 もりうちすみこ訳 さ・え・ら書房 2010.12 \1600
タリバン政権崩壊後のアフガニスタン。敬虔なイスラム教徒であった母を亡くし、父親に置き去りにされた少女ジャミーラが力強く生きる姿を描いた物語。イスラム教徒である著者がカブールで起こった実話を元に描いた。中東図書賞受賞作。
『12分の1の冒険』  マリアン・マローン作 橋本恵訳 2010.12 \1600
シカゴに住む6年生のルーシーとジャックは、社会見学に出かけたシカゴ美術館で、魔法の鍵を手に入れた。その鍵にさわると展示されている実物の12分の1のミニチュアルームに入ることができるのだ。その鍵で訪れたのは、18世紀後半の革命直前のフランスのある部屋だった。実在のミニチュアルームコレクションに想を得た冒険ファンタジー。
<読み物-中学生向き>
『最果てのサーガ 1 鹿の時』  リリアナ・ポドック著 中川紀子訳 PHP研究所 2011.1 \2200
《肥沃な土地》の南端《最果て》に暮らすウシウィルケ族の一家の下に、古文書に記された海からの来訪者が現われるので会議を招集するという《最高天文学者》からの使者が訪れた。南米でベストセラーとなり、IBBY(国際児童図書評議会)オナーリスト、ホワイト・レイブンス特別賞も受賞したファンタジー。第2巻「影の時」も同時刊行。
『翼のある猫 上・下』  イサベル・ホーフィング著 野坂悦子、うえだはるみ訳 河出書房新社 2010.12 \2200
どこでも寝られて、見た夢をいつでも思い出せる12歳の少年ヤッシェは、ある真夜中、ヒップハルト社から不思議な電話を受ける。時間を旅して商品を売る商社のセールスマンとなったヤッシェの冒険物語。オランダ語のヤングアダルト作品に送られる「金のキス」賞受賞。
<読み物-高校生向き>
『ボグ・チャイルド』  シヴォーン・ダウド作 千葉茂樹訳 ゴブリン書房 2011.1 \2000
北アイルランドに暮らす高校生ファーガスは、泥炭の盗掘に出かけた湿地で、古代のものと思われる少女の絞殺遺体を発見する。イギリスの大学で医者になることをめざす彼はまた、アイルランド独立運動に身を投じ獄中でハンガーストライキをしようとする兄ジョーのことで心を痛めていた。厳しい現実の中で生きる若者の姿を鮮やかに描く物語。カーネギー賞受賞。
『ズッコケ中年三人組 age45』  那須正幹著 前川かずお絵 ポプラ社 2010.12 \1000
三十年以上前、山賊にさらわれた事件で行方不明になった堀口青年を探すことになったハチベエ、モーちゃん、ハカセの三人。謎に包まれた事件の全容が明らかに。また、ハカセの結婚の行方は。シリーズ6作目。
<ノンフィクション>
『シリーズわくわく図書館 5 図書館ってすごいな こどものための図書館案内』  笠原芳郎、紺野順子著 アリス館 2010.12 \1800
文字の発明に始まる図書館の歴史や果たしてきた役割を紹介し、こどものための図書館を中心に特色や活動を紹介するガイドブック。学校図書館や地域の図書館に興味を持たせる一冊。シリーズ最終巻。小学生向け。
『極北に生きる人びと』  星野道夫著 新日本出版社 2010.12 \1500
捕獲したクジラに感謝を捧げ、すべてを解体し、最後にあご骨だけを海に返す人々を描く「クジラの民」他、アラスカの自然と人々の営みを写真と文章で記録し続けた著者のエッセイ9編を収録。美しい自然とそこに生きる人々の写真も掲載。小学校中学年向き。
<研究書>
『学校ブックトーク入門』  高桑弥須子著 教文館 2011.1 \1600
経験豊富な現役学校司書が、学校の年間行事や子どもたちの学習にあわせ、子どもたちを目の前にして生まれてきた実践記録を基に、ブックトークの作り方と学校図書館司書の働きのすべてを解説。13本のブックトーク実践例のほか、役立つ資料も満載。

【県内の動き】

★講演会「子どもの本、この1年をふりかえって」

日 時
3月9日(水)13:00〜14:30
会 場
山口県子ども読書支援センター会議室(県立図書館内)
主 催
山口県図書館協会児童読書研究部会
講 師
横山真佐子(「こどもの広場」主宰)
資料代
500円(山口県図書館協会員は無料)
問い合わせ先
県立図書館内児童読書研究部会事務局 083-924-2111

★おはなしおばさん藤田浩子さんのおはなし会をもっと楽しく!わらべ歌・手遊び講座

日 時
3月21日(月)14:00〜16:30
会 場
長門市物産観光センター会議室
主 催
こどもと本ジョイントネット21・山口
後 援
山口県子ども文庫連絡会
対 象
読書ボランティア、保育・教育関係者等
講 師
藤田浩子(おはなしおばさん)
定 員
70名(要申込・申込順)
参加費
500円
問い合わせ先
0837-26-5123(長門市立図書館) 0837-37-5005(廣岡)

以上です。

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