子ども読書支援センターニュース No.84
2011年5月25日
山口県子ども読書支援センター発行
(山口県立山口図書館内)
TEL:083-924-2111 FAX:083-932-2817
山口県子ども読書支援センター発行
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【山口県子ども読書支援センター関連行事】
☆中高生のための読み聞かせ講座
- 日時
- 7月9日(土)、7月10日(日) 午前10時〜午後3時(10日は午後3時30分)
- 会場
- 山口県立山口図書館 子ども読書支援センター会議室
- 対象
- 県内在住の中学生及び高校生
- 内容
- 「絵本の見方や読み聞かせの技術」に関する講義・演習、読み聞かせ(おはなし会)の実演
- 講師
- 当センター職員
- 定員
- 20名(要申込み・先着順) ※申込みは7月1日(金)までに電話、FAX、メールで
- 参加費
- 無料
- ※
- 2日間全ての講座を修了した参加者の方には、「修了証」を授与します。
☆2・3歳児のためのおはなし会
※毎月第1火曜日に開催しています。(閉館の場合は翌週の火曜日)詳細はこちらをご覧ください。
- 日時
- 6月7日(火曜日) 午前11時〜11時20分
- 会場
- 山口県立山口図書館2F 子ども資料室
- 対象
- 2〜3歳児とその保護者。
- 内容
- 絵本の読み聞かせなど
- 定員
- 約20名程度。(当日参加もできますが、できるだけ事前にお申し込みください。)
【5月のおはなし会で使った絵本】
【新刊児童書から】(本の価格は消費税抜きの価格です。)
<絵本-乳幼児から>
- 『おはようあさごはん』 真珠まりこ作・絵 ひさかたチャイルド 2011.4 \900
- 「あさですよ おはよう おちゃわんさん。まっているの なあに?」茶碗にお椀、お皿、コップ、朝の食卓の食器が勢揃い。ページをめくるとそれぞれおいしいご飯やお味噌汁が……。しかけページと繰り返しが楽しい、親子で遊べる絵本。月刊絵本「もこちゃんチャイルド」をハードカバー化。
<絵本-幼児期から>
- 『へんなかお』 大森裕子作 白泉社 2011.3 \1000
- 「ねぇ ねぇ みててね」「べぇー」。クマやカエル、ライオンたちが、次々に変な顔を。最後のページで変な顔をするのは…?読みながらこちらも思わず変な顔をしてしまいそうな楽しい絵本。ミラーシートのしかけつき。月刊『MOE』2010年6月号に掲載したものを単行本用に加筆・再構成した作品。
<絵本-3,4歳から>
- 『パパ・カレー』 武田美穂作 ほるぷ出版 2011.3 \1100
- カレーを作るには、野菜を切って牛肉を炒めて……。でも、パパが作る「パパ・カレー」はちょっと一工夫。僕にも役目が回ってきたぞ。料理の時の擬音とリズミカルな文章がおいしそうなイラストとぴったりマッチする。『ハンバーグハンバーグ』に続く2冊目の食べ物絵本。
<絵本-小学校低学年から>
- 『ふくろうはかせのものまねそう』 東野りえ文 黒井健絵 ひさかたチャイルド 2011.4 \1200
- ふくろうはかせがきつねのつねじにあげた「ものまねそう」は、言った言葉を繰り返す不思議な草。「ともだちなんてほしくない」つねじが言うと、ものまねそうが何度もその言葉を繰り返し、とうとうつねじは……。素直になれない子どもの気持ちを優しく描いた作品。
- 『うまれてきてくれてありがとう』 にしもとようぶん 黒井健え 童心社 2011.4 \1300
- 「ぼくのママ、しらない?」「君のママは知らないけど、ぼくのママならあっちだよ」赤ちゃんはいろんな動物に尋ねるが、なかなかママに出会えない。そんな満月の静かなすてきな夜……。命の誕生の喜びと母子の愛情がじっくりと伝わってくる絵本。
- 『まいごのまめのつる』 こだまともこさく おりもきょうこえ 福音館書店 2011.4 \800
- マグばあさんは野菜作りの達人だが、料理はからっきしだめ。メグばあさんは料理の達人だが、野菜作りはからっきしだめ。ある日、マグばあさんの庭の豆のつるがどんどん伸びて、なんとメグばあさんの庭で実をつけた。メグばあさんが作っていたおいしい豆のスープに、思わずマグばあさんは……。1982年発行の月刊「こどものとも」のハードカバー化。
<絵本-小学校中学年から>
- 『おもいでをなくしたおばあちゃん』 ジャーク・ドレセン作 アンヌ・ベスターダイン絵 朝日学生新聞社 2011.3 \1000
- 老人ホームに住んでいるペトラのおばあちゃんは、孫のペトラのこともママのことも忘れてしまっている。おばあちゃんとママと三人で一緒に散歩に出かけたとき、ペトラが口すさんだ歌におばあちゃんは……。認知症をテーマに家族や親子の愛情が込められたベルギーの絵本。
- 『タンポポたいへん!』 シャーロット・ミドルトン作・絵 アーサー・ビナード訳 すずき出版 2011.4 \1500
- モルモットがおかのまちでは、だれもかれも、老いも若きも全員、タンポポの葉っぱが大好き。夜も昼もかじっていると、とうとうタンポポの葉っぱがなくなってしまった。そんなとき、一つだけ生き残っていたタンポポを見つけたクリストファーくん。そこでクリストファーくんは……。限りあるものの大切さを考えさせてくれる絵本。
<絵本-小学校高学年から>
- 『きつね、きつね、きつねがとおる』 伊藤遊作 岡本順絵 ポプラ社 2011.4 \1300
- 大人はいいなあ。背が高くて、何でも見ることができて……。早く大人になって背が高くなっていろんなものが見てみたい女の子は、大人がうらやましくて仕方ない。でも、子どもにしか見えないものがあった。それは……。子どもだけが知っている、ファンタジーの世界を描いた作品。
<読み物-小学校中学年向き>
- 『お笑い一番星』 鳥井真知子文 山下和絵 BL出版 2011.3 \1200
- 幼い頃、すべり芸人ヒルショーの笑いに救われたトシオは4年生のある日、お笑い芸人を目指すトビ太と出会う。やがてお笑い養成学校に入学した二人はコンビをくんで練習に励む。そんなとき、トシオの母が倒れ、死んだ父の隠された秘密が明らかになる……。
- 『赤い屋根』 ジーン・リトル著 田中奈津子訳 講談社 2011.2 \1400
- 「あのね、学校の近くにお化け屋敷があるんだよ。」夕食の時にそう話した孝一を一喝した父。お化け屋敷と言われたその家は、幼い頃の父にとって思い出深い大切な家だった。どこか懐かしさを感じさせ、心温まる物語。表題作の他に「おじいさんのあかり」「おはようおじさん」の2編を収録。
- 『ミルクマンという名の馬』 ヒルケ・ローゼンボーム作 木本栄訳 岩波書店 2011.3 \1600
- 突然、家の前に現れた巨大な馬に驚きながらもかくまおうとするヘルマン。ミルクマンと名づけ、何とか学校へと連れて行ったが、そこから事態は意外な方向へと進んでいく。ユーモラスなストーリー性の中に生き方に対する大切なメッセージが伝わる温かい作品。
<読み物-小学校高学年向き>
- 『グラッフェンのぼうけん』 クリス・ダレーシー著 三辺律子訳 竹書房 2011.3 \780
- 「明日になったら、龍を作ってあげるわ」「特別中の特別な龍よ。番人の龍なんだから」かいじゅうの陰におびえるルーシーにそう言った母リズは、番人の龍グラッフェンを作り始めた。「龍のすむ家」シリーズに出てくる特別な龍たちの誕生を描いた作品。シリーズ1作目。
- 『ゴールデン・バスケットホテル』 ルドウィッヒ・ベーメルマンス作 江國香織訳 BL出版 2011.4 \1500
- 金色のバスケットの飾りがついた古いホテル「ゴールデン・バスケットホテル」。セレステとメリサンドの二人はある日、父に連れられてこのホテルにやってくる。作者は「マドレーヌ」シリーズで著名なルドウィッヒ・ベーメルマンス。本作品の後半ではマドレーヌたちも登場する。1937年ニューベリー賞オナーブック(次点作)となった作品。
<読み物-小学校高学年から>
- 『自鳴琴(オルゴール)』 池田美代子著 光文社 2011.3 \952
- 不入斗滉(いりやまずこう)、国府くるみ、風祭都、善行崇也(中3)が結成した秘密の組織「オカルト研究部」。彼らが、同級生波野の失踪事件と初森中学校に伝わる怪談の謎解きに乗り出す。調べていくうちに親の世代の事件との繋がりが……。友情物語。「妖界ナビ・ルナ」シリーズの作者。「BOOK WITH YOU」シリーズの1冊。
- 『かがみのもり』 大崎梢著 光文社 2011.3 \952
- 怪奇現象マニアと探検家志望の二人組が、立ち入り禁止の神社の裏山 で撮った美しい奥宮の写真。中2を担任する新任教師片野厚介は彼らと共に、奥宮の謎解きに。彼らに接触してくる怪しい組織の人々、謎の女子中学生の正体と目的は?奥宮に隠された謎とは?「天才探偵Sen」シリーズの作者。「BOOK WITH YOU」シリーズの1冊。
- 『きみ、ひとりじゃない』 デボラ・エリス著 もりうちすみこ訳 さ・え・ら書房 2011.4 \1600
- 戦乱のバグダッドで家族を失ったアブドゥル(15歳)は、ロシアの軍隊から逃げ出したチェスラブ、チェコで身売りされたロザリアとイギリスに密航する小舟の中で出会う。嵐に見舞われ、彼らの乗った小さなボートは……。様々な国を取材し、困難な状況を勇敢に生き抜く子どもたちを描くカナダの作家。『Xをさがして』でカナダ総督文学賞を受賞。
<読み物-中学生から>
- 『ハートビートに耳をかたむけて』 ロレッタ・エルスワース著 三辺律子訳 小学館 2011.3 \1500
- 事故で亡くなった甥が、臓器提供者になるという作者の体験から生まれた作品。ミネソタ州に住む14歳のアメリアにフィギュアスケート選手イーガンの心臓が移植された。二人の少女の交わることのなかった人生に接点が生まれる。ドナーの記憶は細胞にも記憶されるのか?SUPER!YAシリーズ。
<ノンフィクション>
- 『わがはいは中村春吉である』 横田順彌著 岩淵慶造絵 くもん出版 2011.3 \1300
- 今から百年以上前に、自転車で「世界一周無銭旅行」という途方もない計画を成し遂げた中村春吉。苦難につぐ苦難を世界各地のさまざまな人々との奇跡的な出会いで乗り越える。そこには、国境を越えた人間の優しさ、温かさがあふれていた。幼い頃を下関で過ごしたこともある春吉の波瀾に満ちた旅行を描いた作品。小学校中学年から。
- 『レッツ・トライ・イングリッシュ 1』 ふくべあきひろ文 おおのこうへい絵 ブロンズ新社 2011.2 \1500
- 小学校の授業に本格導入された英語教育。学校生活の一日を追いながら、さまざまな英語表現を学ぶことができる。言語に近い発音のカタカナ標記あり。CD付き。全3巻。小学校高学年から。
- 『トキよ未来へはばたけ』 国松俊英著 くもん出版 2011.3 \1500
- 学名「ニッポニア・ニッポン」。2003年に日本最後のトキ「キン」が死んでから、およそ10年。佐渡のトキ保護センターをはじめ、たくさんの人の尽力により、現在約200羽となったトキ。トキの野生復帰を目指す人々の苦労を描き、人間と自然の関わりについて考えさせる作品。小学校高学年から。
- 『池上彰のなるほど!現代のメディア 1』 ジョン・ディコンシーリョ著 池上彰日本語版監修 笹山裕子訳 文溪堂 2011.3 \2900
- たくさんのメディアを通して情報が氾濫している現代社会の中で、我々はどのようなことに気をつけながら、情報を処理して生きていかなければならないのか。具体例を挙げてメディアの歴史を振り返りながら、メディアの扱い方を指南してくれる。全4巻。小学校高学年から。
- 『国会へ行こう! 1』 阪上順夫監修 教育画劇 2011.3 \2200
- 国の立法機関「国会」。そのしくみや働きなどについて、写真やイラストを交えながら詳細に紹介。国会議事堂のヒミツなどおもしろ情報も満載。小学校高学年から。
- 『よくわかる岩石・鉱物図鑑』 円城寺守監修 実業之日本社 2011.3 \1300
- 岩石・鉱物とは何か?岩石と鉱物の違いは?という「石」に関する知識を、地球誕生の歴史にまでさかのぼって詳しく紹介する。また、後半では岩石・鉱物の採集や観察の方法などについても教えてくれる。美しい写真とイラストで展開する学べる本。小学校高学年から。
- 『わたしが情報について語るなら』 松岡正剛著 ポプラ社 2011.3 \1300
- 編集の仕事の経験を交え、平易な言葉で小中学生に語りかけるように書かれている。情報の様々な問題をできるだけ具体的に理解できるよう、「たとえばスポーツでは」と置き換えて説明。「情報は宇宙にも自然界にも歴史の中にも自分のカラダの中にもある」と、大きな世界観のもとで情報の問題を考える。小学校高学年から大人まで。
- 『中学校たのしい劇脚本集3』 日本演劇教育連盟編 国土社 2011.3 \3600
- 国土社の中学校劇脚本集としては25年ぶりの出版。全3巻。各巻とも英語劇2編を含め全10編を収録。執筆者はベテランの脚本家から中学生(当時)まで幅広い。上映時間は15分のものから60分まで、内容も笑えるものや深く考えさせるものなど、目的に応じて選べる。演出ノート付き。
<研究書>
- 『佐野洋子』 河出書房新社 2011.4 \1200
- 昨年11月、72歳で逝去した絵本作家でエッセイスト佐野洋子を追悼した特集。単行本未収録の本人のエッセイや対談をはじめ、カラーアルバム、元夫・谷川俊太郎と一人息子・広瀬弦の特別対談、著名人らによる追悼エッセイなどを収録。KAWADE夢ムック「文藝別冊」。
- 『ベーメルマンス』 ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ著 福本友美子訳 BL出版 2011.4 \4000
- 今からおよそ50年前に亡くなった画家ルドウィッヒ・ベーメルマンス。「マドレーヌ」シリーズの作者としても知られる彼の生涯を、彼の孫であるジョンの手によってまとめられた本。幼い頃に父と別れ、数奇な運命を辿りながら過ごした生涯が、ベーメルマンス自身のエッセイを織り込みながら語られる。後半には、絵本「マドレーヌ」誕生にまつわる秘話も収録されている。全ページにわたって使われている写真や絵を見るだけでも彼の生涯や作品が伝わってくる。
【県内の動き】
★やまぐち絵本楽会〜読み聞かせ基礎講座〜
- 日 時
- 5月29日(日)午後1:30〜3:30
- 会 場
- 山口県立山口図書館 第1研修室
- 対 象
- 大人
- 定 員
- 30名
- 参加費
- 無料
- 講 師
- 山本安彦(主催者代表)
- 内 容
- 絵本の読み聞かせの基本、絵本の選び方など
- 主 催
- こどもと本ジョイントネット21・山口
- 連絡先
- 083-922-0131(山口)または、0835-52-0196(蕨)
以上です。