ラムサール条約について調べる
公開日:2007年1月16日、更新日:2012年7月27日
2005年11月、秋吉台の地下水系および秋芳洞、大正洞、景清洞の三つをあわせた563ヘクタールが「秋吉台地下水系」として、ラムサール条約の「条約湿地」に登録されました。当館の所蔵資料とインターネット上のウェブサイトの中から、ラムサール条約と秋吉台に関する情報源を紹介します。
紹介した情報源が図書・雑誌の場合は書名を『』で囲み、著者、発行者、発行年月、請求記号、貸出の可否を表示しています(該当するもののない場合、省略しています)。ウェブサイト(ページ)の場合はサイト(ページ)名を“”で囲み、運営管理者を表示しています。
ここで紹介したもの以外にも、参考になる資料や情報があります。わからないこと、知りたいことがありましたら、司書におたずねください。
- ラムサール条約の正式名称
- 「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」
- "Convention on Wetlands of International Importance especially as Waterfowl Habitat"
目次
作成:山口県立山口図書館 総合サービスグループ
条約の概要について
- 『ラムサールハンドブック』
- 中村玲子事務所 編,ラムサールセンター 監修,自然情報事務所(NIO),2006.3,519 N 6,貸出可
- ラムサール条約についての基本的な情報を載せた小冊子。条約そのものや用語の解説、条約本文、日本国内の条約湿地の概要などを簡潔にまとめている。
- “ラムサール条約と条約湿地”
- 環境省自然環境局野生生物課
- 条約の概要や条約湿地の定義、国内の条約湿地の概要など基本的な情報がまとめられている。締約国会議の資料や報道資料も閲覧できる。よくある質問、リンク集、パンフレット「日本のラムサール条約湿地」(PDFファイル)などもある。
- “ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)”
- 外務省
- 条約の背景・意義、条約締結国の権利・義務、締結国会議の概要や、日本との関係を紹介している。国内の条約湿地一覧(PDF)などもある。
- “The Ramsar Convention on Wetlands”
- ラムサール条約事務局(英、仏、スペイン語表記)
- スイスにあるラムサール条約事務局の公式ウェブサイト。条約に関係する文書、データなどラムサール条約に関する様々な情報を得ることができる。
- “ラムサール条約を活用しよう”
- 琵琶湖ラムサール研究会(琵琶湖水鳥・湿地センター内)
- 『ラムサール条約を活用しよう』
- 村上 悟 著,琵琶湖ラムサール研究会,2001.11,519 N 1,貸出可
- 前者は、ラムサール条約の概要を紹介する講演や、条約に基づく取り組み、琵琶湖での活用に対する提言をなどを載せたウェブページ。条約条文や締約国会議で採択された決議文と勧告文などもまとめて閲覧できる。リンク集内には、日本全国の登録湿地に関するウェブサイト(ラムサール条約登録湿地関係市町村会議に加入している自治体のものが中心)がある。後者は、それを元に編集した図書。
- “ラムサールセンタージャパン”
- ラムサールセンター
- ラムサール条約の概要の他、センターの活動報告や、条約に関する図書の紹介、販売を行っている。
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条約本文を読む
- 『現行法規総覧 92』
- 第一法規,R320.91 I0,館内利用
- 条約本文のほか、日本加入時の加入国とそれ以降の加入国、その加入年月日がわかる。
- 『地球環境条約集』
- 地球環境法研究会 編,中央法規出版,2003.6,R519.5 N 3,館内利用
- 条約本文のほか、地球環境関連年表、出版当時の主要条約当事国表等がある。
- “生物多様性情報システム(J-IBIS)”
- 環境省自然環境局生物多様性センター
- 「生物多様性関連の法律・条約」内、「3.生物多様性に関連するその他の国際条約」で条約の本文を読むことができる。
- “The Ramsar Convention on Wetlands”
- ラムサール条約事務局
- 「Documents」内「Convention text」のページで、条約の英文とドイツ語訳を、フランス語、スペイン語のサイトからそれぞれの言語訳の本文を読むことができる。
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条約の意義や背景について調べる
- 『国際環境法』
- パトリシア・バーニー、アラン・ボイル 著,慶應義塾大学出版会,2007.6,R519 N 7,貸出可
- 環境保護の分野に関する国際法について体系的に記した、定評ある研究書第2版の翻訳。国際環境法の一つとしてのラムサール条約を論じている。本文索引にもなる「条約・国際文書一覧」「判例一覧」あり。
- 『知っておきたい環境条約ガイド』
- 磯崎 博司 著,中央法規出版,2006.4,519 N 6,貸出可
- 環境問題に関する条約について、コンパクトに解説したガイドブック。採択日などの基本情報のほか、条約の内容とその意義・背景を見開き2ページにまとめている。ラムサール条約の特色である「賢明な利用」についてもコラムで解説している。
- 『ラムサール条約 その歴史と発展』
- G.V.T. Matthews 著,釧路国際ウェットランドセンター,[1995],519 M 5,貸出可
- 条約成立に関わった著者による、条約の歴史解説書。条約調印にいたる流れや、湿地の分類と評価、締約国会議の役割などを詳述している。
- 『環境法入門 補訂版』
- 交告 尚史 他著,有斐閣,2007.4,519 N 7,貸出可
- 環境法全般に関する入門書。ラムサール条約のもつ役割や法的な義務などを日本国内の実施状況について触れつつ解説している。環境年表、参考文献、事項索引、判例索引あり。
- 『環境法入門 第3版』
- 畠山 武道 他著,日経文庫,2007.5,519 N 7,貸出可
- 環境法全般についてまとめた新書。ラムサール条約の概要をコンパクトにまとめて解説している。参考文献あり。
- 『地球環境条約』
- 西井 正弘 編,有斐閣,2005.10,R519 N 5,貸出可
- 環境条約に関する論文集。条約発効までの経緯や条約の構成、締約国会議の主な論点、国内での実施状況(当時)などを論じている。参考文献、地球環境関連年表、索引あり。
- 『環境法』
- 大塚 直 著,有斐閣,2006.4,519 N 6,貸出可
- 環境法全般について概観した専門書。法についてのみならず、政策や環境行政、訴訟についても言及。ラムサール条約本文や締約国会議勧告などに基づき、条約の求める措置や日本国内の対応について解説している。2005年新規登録地を含む日本の条約登録湿地の図表あり。環境関連年表、参考文献、事項索引、判例索引あり。
- 『国際環境法』
- 磯崎 博司 著,信山社出版,2000.6 R519 N 0,貸出可
- 執筆時点でのラムサール条約の日本国内での実施状況を検討している。また、環境に関する国際条約を実施する上での手法などについても論じている。
- 『湿地保全法制論』
- 中央学院大学社会システム研究所 編,丸善プラネット,2003.7,R519 N 3,貸出可
- ラムサール条約をめぐる諸問題を、主に法的な観点から論じた論文集。条約条文のほか、関連する自治体の条例などを収録している。
- 『ラムサール条約と日本の湿地』
- 山下 弘文 著,信山社出版,1993.11,R468 M 3,貸出可
- 日本の湿地や干潟の現状とその保護運動について、ラムサール条約との関わりからまとめたもの。条約の条文や、第5回締約国会議(釧路会議)の「釧路声明」等を資料として収録。参考文献あり。
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ラムサール条約に関する文献をさがす
- “Webcat Plus”
- 国立情報学研究所
- 独自の「連想検索機能」を持ち、本の目次や帯・カバーなどの内容紹介も検索対象になるなど、あるテーマに関する本や雑誌を広範囲に検索することに適したサイト。
- “東京大学OPAC”
- 東京大学附属図書館
- 同図書館が所蔵するすべての雑誌と1986年以降に収集された図書を検索できる(1986年以前に収集された図書のデータも随時入力中とのこと)。2007年9月末日、旧「ブックコンテンツデータベース」と統合され、同館で所蔵する図書の目次情報や、内容情報からも検索できるようになった。専門書・研究書が多く所蔵されている。
- “国立国会図書館”
- 国立国会図書館
- 「雑誌記事検索」から、広く雑誌(学術誌中心)の記事を検索することができる。
- “GeNii(ジーニィ)”
- 国立情報学研究所
- 学術論文・研究紀要を検索できるサイト“cinii”や国内の学会、研究者などが作成している専門的データベースを検索できるサイト“NII-DBR”などを横断的に検索することができる。
- 『環境問題記事索引』1988-1997、1998、1999
- 日外アソシエーツ編集部 編 日外アソシエーツ 1999.7、2000.1、2000.9,R519.5 M 9,館内利用
- 『環境問題文献目録』2000-2002、2003-2005
- 日外アソシエーツ株式会社 編集,日外アソシエーツ,2003.7、2006.5,R519.5 M 9,館内利用
- 環境問題に関する文献を探すためのツール。前者は雑誌記事、後者は雑誌記事(自然科学分野の専門誌を除く)と図書を探すことができる。収録対象や範囲はそれぞれ差異がある。
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