山口県子ども読書支援センターでは、毎年夏休みに、小学生を対象としたイベントを行っています。今年は、山口県立山口図書館 開設120周年記念行事として、「小学生みんな集まれ 漢字探検隊になろう~漢字ジェスチャー大会」を実施しました。立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所より、漢字教育士の久保裕之先生をお迎えし、漢字をテーマとした企画を開催しました。

日時:令和5年8月9日(水曜日)13:30~15:30 

会場:県立図書館 第2研修室

参加者:36名(子ども23名、大人13名)

当日の様子

 はじめに、久保先生から、漢字の成り立ちやその歴史についてお話を聞きました。古代中国では、カメの甲羅(甲骨)に文字がかかれており、それらは今の漢字につながっている部分もあるというお話から、参加者の子どもたちが古代の文字を読み解く場面もありました。

 つぎに、図書館職員が読み聞かせした本『白川静さんに学ぶ漢字絵本 人の巻』(はまむらゆう/文・絵・古代文字 小山鉄郎/監修 論創社 2013.1)の内容をヒントに、古代文字を体全体を使って表すことに挑戦しました。

 さいごに、久保先生から与えられた課題となる古代文字をグループごとにジェスチャーで表しました。一人で表したり、複数人で表したり、画用紙で絵を描き足したりして、自分たちの漢字をジェスチャーで表そうと考えていました。グループごとでの発表では、表した文字に、会場から答えがでると拍手や感嘆の声が上がり盛り上がりました。取り上げた漢字ごとに、成り立ちや山口県に関連した話題にも触れられ、山口県の歴史や魅力についても気づく機会となりました。

 参加した子どもたちからは、「楽しかった」「漢字をいっぱい覚えられた」「漢字の成り立ちを知ることができておもしろかった」等の感想を聞くことができました。


写真1 漢字の成り立ちや歴史についてお話する久保先生
写真2 甲骨(レプリカ)にかかれた文字を見る参加者

写真3 本を紹介する図書館職員

写真4 古代文字をどのように表すか考える参加者

写真5 久保先生に質問する参加者

写真6 古代文字をジェスチャーで表す参加者

戻る