山口県子ども読書支援センターでは、毎年「こどもの読書週間」(4月23日~5月12日)に合わせて、山口県立山口博物館との共催イベントを開催しています。今年は、博物館の大森鑑能(おおもりあきたか)先生をお迎えして、県内産のチョウ類の標本観察とチョウ型のおもちゃを作成する講座「フライングバタフライを作ろう!」を実施しました。
日時:令和7年5月18日(日曜日) 10時から12時
会場:県立図書館 第1研修室
参加者:17名 (子供7名 大人10名)
はじめに、チョウの種類やガとの違い、図鑑やインターネットでの種類の調べ方等について大森先生から教えていただきました。続いて、県内産のチョウ類の標本を、「展翅(てんし)の綺麗さ」「ラベルの情報」といった観察のポイントを踏まえながら、じっくりと観察しました。
その後、チョウ型のおもちゃ作りにチャレンジしました。まず、標本や図鑑を参考にして、どの色のチョウを作るかを考えました。色が決まったら、型紙に描かれた線に合わせて色鉛筆で色を塗り、はさみで切り取ってチョウの羽を作ります。針金で作られた2種類の軸に透明なテープで羽を取りつけ、輪ゴムを使って軸を繋いで固定して完成させました。
完成したチョウのおもちゃを、周囲の人に当たらないように注意しながら飛ばしました。パタパタと軽快な音を立てながら舞い上がる様子に、会場のあちこちで歓声があがり、子どもも大人も楽しみました。大森先生から、「羽の形や軸に取りつける際の傾き加減、輪ゴムを掛ける本数などを自由に変えてみて、どう変えるとよりよく飛ぶのかを実験してみるのもとても面白いですよ」と教えていただきました。
最後に、県立図書館の職員が、『ファーブル昆虫記』や昆虫に関する図鑑、絵本を紹介しました。気になった本を自由に手に取って、希望者は本を借りて帰りました。
観察に、工作に、読書にと、たっぷりと楽しめた会になりました。

参加者に説明をする大森先生

チョウやガの標本を観察する様子

チョウ型のおもちゃ作りに取り組む様子

図書館職員がブックトークする様子