日時:令和7年8月6日(水曜日) 14時から16時
会場:山口県教育会館 第5研修室(オンライン配信あり)
内容:【講義】「学校図書館から広がる。つながる。」
【講師】木下通子 氏(オフィスみちねこ代表、社会教育士、学校司書)
参加者:会場57名
オンライン96回線(1回線の複数名受講あり)
今回は、40年間埼玉県立高校の学校司書として勤務しながら、『読みたい心に火をつけろ! 学校図書館大活用術』(2017年 岩波ジュニア新書)等を執筆、「みちねこ」として本と人をつなげる活動を展開されてきた「木下通子(きのしたみちこ)」先生を講師にお招きしました。木下先生は定年退職後、社会教育士として2025年4月に「オフィスみちねこ」を起業。学校、社会教育施設、書店などを中心にビブリオバトルや読書に関するワークショップを実施するほか、YouTubeチャンネル「みちねこラジオ」で本の話について配信するなど、本と図書館の世界を広げる活動を行っておられます。
講義では、学校図書館について法令や目的、学校図書館を支える人々の役割や業務内容等についてお話しいただきました。「学年初めのオリエンテーションをしているのはだれか。」「児童生徒が本を選べるようにするために、どの部分に着目させ、どのように指導するか。」など、具体的な事例も紹介いただきました。ご自身が起業されたことをお話しされる中で、その経緯を探究学習にむかう生徒と重ねてたとえられ、学び、身に着けていくことの大切さを伝えられました。
受講者からは、「学校図書館の機能について、改めて学ぶことができた。」「新聞を教育に活用する方法を知ることができた。」「学校図書館は、生徒に本と関わらせる場だけでなく、情報の収集の方法についても指導していく役割があると知ることができた。」「学校図書館の活用の可能性を広げていけるのだと感じた。」「学校図書館だけでなく、県立図書館や市の図書館もしっかり活用してきたい。」などの感想が寄せられ、実りの多い研修会となりました。

