山口県子ども読書支援センターでは、毎年、公共図書館、幼稚園・保育園、学校図書館等で子どもの読書に関わる活動をしているボランティアや職員を対象に、子どもと本をつなぐための知識や技術の向上に向けた講座を開催しています。

日時

令和7年9月5日(金曜日) 10時00分から15時00分まで

(午前の部)10時00分から11時45分まで
 【講義・演習】「乳幼児のためのわらべうた」

(午後の部)13時00分から15時00分まで
 【講義・演習】「お話会入門~絵本の読み聞かせとストーリーテリング~」

講師

床井 文子(あやこ)氏(元公益財団法人東京子ども図書館職員)

会場

午前の部 第1研修室
午後の部 第2研修室

内容

 児童サービスの経験が豊富で、数多くの研修会の講師も勤めておられる床井文子(あやこ)先生をお迎えした研修会を実施しました。午前中は「わらべうた」についての講義と実演、午後は「読み聞かせとストーリーテリング」についての講義と実演、受講生による演習という一日の研修会でした。
 午前中は、わらべうたの意義や子どもたちへの効果について、これまでの実践や先生ご自身の子育てのエピソード等も交えながらの、わかりやすいお話を伺うことができました。ぬいぐるみやハンカチを使ったものや、動作を付けたり、数人で手を繋いだりするものまで数多くのわらべうたを紹介されました。受講生もふしを口ずさんだり、音に合わせて布をふったりと童心にかえってわらべうたを楽しみ、わらべうたの良さを実感できる時間となりました。
 午後は、床井先生の「ストーリーテリング」の実演から始まりました。床井先生の心地よい声と流れるような口調に、受講生は引き込まれていました。その後、おはなし会の意義や、絵本選びについて講義があり、発達年齢や人数を考慮し選書する必要について伝えられました。当日のくじによって決定した受講生の読み聞かせもありました。
 受講生からは「床井先生のお話と歌にうっとりした」「わらべうたに親しんだり、たくさんの絵本の読み聞かせやストーリーテリングを聞いたりできて至福の時間だった」「(今日の講義の内容を)今後取り入れていきたい」などの声が多数寄せられました。
 わらべうたに親しみ、絵本や語りを通して子どもたちに本を届けることについて考えるとても充実した研修会でした。

写真1 人形を使ったわらべうたを紹介する床井先生
写真2 研修会の様子(午前の部)
写真3 研修会の様子(午後の部)
写真4 床井先生の読み聞かせ

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