日時:令和7年12月5日(金曜日) 11:55~12:45

会場:慶進中学校・高等学校 KSホール

内容:【演題】「読書で賢くなって、毎日を楽しくするための方法」
   【講師】小川 仁志(おがわ ひとし)氏 (哲学者・山口大学国際総合科学部 教授)

参加者:慶進中学校・高等学校
    中学校3年生 高校1・2年生  (合計 182 名)

 今年度は、哲学者で、山口大学国際総合科学部教授の小川仁志先生を講師にお招きした。小川先生は、京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了の後、商社マン(伊藤忠商事)、フリーター、公務員(名古屋市役所)を経た異色の経歴をお持ちです。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。大学で課題解決のための新しい教育に取り組む傍ら、全国各地で「哲学カフェ」を開催するなど、市民のための哲学を実践しておられます。また、テレビをはじめ各種メディアにて哲学の普及にも努めておられます。著書も多く、ベストセラーとなった『7日間で突然頭がよくなる本』や『前向きに、あきらめる。』、『「ドラえもん」で哲学する』をはじめ、これまでに100冊以上を出版。YouTube「小川仁志の哲学チャンネル」でも発信中です。

「読書とは何か?」「どんな本を読むべきか」「どう本を読むべきか?」のそれぞれの項立に、関連する哲学者やその著書を紹介されました。取り上げる言葉を、分かりやすい言葉にかみ砕いたり、具体例を挙げたりしながら、「哲学思考の方法を取り入れた読書の仕方」についてお話されました。

 「無人島に1冊だけ持っていくとして、何の本をもっていきたいですか?」という先生の問いかけに、会場の生徒の皆さんは、周囲の人と話したり目配せしたり…。  「繰り返し読む中で、成長した自分がそのたびごとに新しい視点で読める本、自分を価値づけてくれる本との出会いを」との言葉に、会場は感嘆の声があがっていました。

 実施後のアンケートでは、「人生において大事なことを学びました。初めて読む本を見知らぬ街ではなく森として表現するのが一番印象に残りました。」「読書は「人生に役立つ」「勉強になる」ということを、ではなぜそうなのかと言語化して考えたことがなかったので、今回の講演でそれを教えていただき自分で考えることができ、とても良い経験になりました。」「本を読むときはただ読むだけでなく、考えて哲学的に見ることが大切だとわかりました。道はなくても自分で作り読み進めるべきという言葉が印象に残りました。」など、読書への意欲が高まった様子をうかがうことのできる感想が多数寄せられました。
 

会場の様子
講演の様子
講師の様子

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