子どもの読書推進にかかわる人たちが、子どもの本に関する知識や、子どもと絵本の関わり、本の選び方など子どもと本に関するテーマを学ぶ講座です。
順次開催経過を報告します。

第3回「ブックトーク」平成27年6月28日(日) 13:30~15:00

梅地佳代子氏(ブックトークの会ピッピ代表)を講師に迎え、ブックトークの基本にについて学びました。ブックトークは子どもたちに本を読みたいという気持ちを起こさせるのが目的である。テーマは子どもの視点で、子どもが興味をもちそうなことなら何でもOK。テーマから本を選ぶか、または紹介したい1冊の本からテーマを決める。本を選ぶ際のポイントとして、すすめる価値のある本を紹介すること。小説だけでなく、神話、伝説、詩、写真集などバラエティに富んだ取り合わせをする。実際に行うときは、シナリオを作り、耳で聞いてわかるように、また、本によって紹介する時間を変えてメリハリをつけて紹介する等アドバイスをいただきました。小学校4年生対象のブックトークの実演もあり得る所が多々あったようです。また、講義終了後、参加者どうしの情報交換の時間を設け日頃の疑問などを話し合いました。
参加者の感想には、 「具体的な方法、本の選び方などが参考になりました」「ブックトークが面白く引き付けられました」「実際に行う際の留意点がわかりました」などありました。

講師の梅地佳代子先生

本を紹介する先生の写真

受講風景の写真

参加者の情報交換の様子

第2回「絵本から物語へ」 平成26年6月7日(日) 10:30~12:00

加藤節子氏(東京子ども図書館)を講師に、絵本から物語へ移行する小学生への読書支援について学びました。絵本は聞かせる機会があれば中高学年にも読んでほしい。低学年は読み聞かせを楽しみながら、一人で読むことに移っていく。中学年は一人で読む習慣が育つ大切な年齢。耳で言葉を聞いて理解する能力は、目から活字を読み取って理解するのと比べて数段先をいっているので、一人読みを並行して読みごたえのある物語を読み聞かせる「耳からの読書」を続けることが大切とのことでした。例示された本は、『はじめてのキャンプ』林明子作 福音館書店、『ちびドラゴンのおくりもの』コルシュノフ作 国土社などです。
受講者の感想には、「良い本を見極める目を養うことの大切さを改めて実感した」「本を選ぶポイントがわかり、次の選書ではもっと考えて本を選びたい」「読んで欲しいと望まれる限り読んであげることが大切と感じた」などがありました。

講師の加藤節子先生

第1回「本の紹介文を書く」平成27年5月16日(土) 10:30~15:30

小林いづみ氏(呉ストーリーテリング研究会代表)を講師に迎え、本の紹介文の書き方について学びました。書き方のポイントしては本を客観的に捉える。内容や特徴をはっきりつかんだ上で、主観を交えず、簡潔にまとめる。その本を知らない人にわかるように、できるだけ具体的に書く。自分の印象に残ったところだけを強調するのではなく、本全体の姿を伝える。読み手に必要とされる情報を書く。表現としては、使い古されたことば、抽象的なことばをさける(例:美しい、感動的など)といったことを教えていただきました。また、先生には、受講者全員の紹介文を添削していただきました。
受講者の感想には、「具体的に教えていただき、自分の中でぼんやり悩んでいた事が明確になった」「短い字数でまとめようとするからこそ、本の本質を見極めたり語彙力が問われたり、表現力が求められる」「紹介文の例文を示しながらの講義はわかりやすかった」などがありました。

講師の小林いづみ先生

本を紹介する先生の写真

受講風景の写真

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