「平成23年度子ども読書ステップアップ講座」報告
公開日:2011年12月12日、更新日:2012年3月14日
「平成23年度子ども読書ステップアップ講座」の模様を紹介します。
この事業は、市町立図書館職員、学校図書館関係者、子ども読書団体関係者等子ども読書活動担当者を対象として、子どもと本をつなぐ技術の向上を図り、子ども読書活動の推進を目的として開催する講座です。岩国市中央図書館、萩市立萩図書館、県立山口図書館を会場に、全5回の講座を行います。
第1回は、12月10日(土)、岩国市中央図書館で開催しました。午前の部は、「子どもの読書活動を豊かにするために-学校・図書館・地域・家庭の役割-」と題して、青山学院女子短期大学教授の堀川照代先生を講師としてお迎えし、講義を行いました。また、午後の部は、「新刊児童書閲覧会」とし、県立図書館が8月から11月までに受け入れた児童書約1000冊を展示し、メルマガ紹介本を中心に新刊紹介も合わせて行いました。
第2回は、12月17日(土)、萩市立萩図書館で開催しました。午前の部は、「読書会をひらこう-グループ読書のすすめ-」と題して、県立厚狭高等学校教諭の長尾幸子先生を講師としてお迎えし、講義を行いました。また、午後の部は、10日(土)と同じく「新刊児童書閲覧会」を行いました。
第3回は、平成24年1月20日(金)、岩国市中央図書館で開催しました。今回は、呉ストーリーテリング研究会代表の小林いづみ氏をお迎えし、終日日程で行いました。午前中は、「子どもに本を手渡す技術(1)~読み聞かせ、おはなしと本選び~」と題して主に講義を行い、午後は、「聞き手の心に届く読み聞かせとおはなしのテクニックを身につけよう」と題して、グループごとに実際に絵本を読みながら演習を行いました。定員を上回る参加者でにぎわい、特に午後の演習ではグループ内でお互いの情報交換が行われるなど横のつながりも広がった実り多い一日となりました。
第4回は、平成24年2月24日(金)、萩市立萩図書館で開催しました。今回は、ブックトークの第一人者であるJPIC読書アドバイザーの児玉ひろ美氏をお迎えし、終日日程で行いました。午前中は、「子どもに本を手渡す技術(2)~ブックトーク~」と題して主にブックトークのねらいや技法等の講義を行い、午後は、「ブックトークに挑戦!」と題して、代表の方にブックトークの実演をしていただきました。ブックトークを長い間学校等で実践されてきた方もあれば、言葉として聞いたことはあるがどんなものか未経験でよくわからないという方までいろいろな参加者があり、互いにとってよい刺激となった一日でした。
最終の第5回は、平成24年3月9日(金)、1日にリニューアルオープンしたばかりの県立図書館で開催しました。今回は、各市町立図書館や学校図書館で特色ある活動をされているいくつかの団体・個人による実践発表及び情報交換を午前中に行いました。萩市立萩図書館の児童サービス、岩国市立中央図書館のブックスタート事業、周南市立富田西小学校学校図書館の公共図書館活用に関する取組という3つの実践事例の発表があり、発表後は質疑応答やその他の情報交換を12時まで行いました。
午後は、下半期の新刊児童書を中心とした展示・閲覧会を行い、センター職員による新刊紹介とともにさまざまな新刊児童書を参加者の方に手に取っていただきました。