子ども読書支援センターニュースNo.102 2012.11.25 山口県子ども読書支援センター (山口県立山口図書館)発行 TEL083-924-2111 FAX083-932-2817 https://library.pref.yamaguchi.lg.jp |
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【山口県子ども読書支援センター関連行事】
☆2、3歳児のためのおはなし会 毎月第一火曜日 午前11時~11時20分(こどもとしょしつ)
【11月のおはなし会で使った絵本】
『きんぎょがにげた』 五味太郎/作 福音館書店 1982 『もりのてぶくろ』 八百板洋子/文 ナターリヤ・チャルーシナ/絵 福音館書店 2010 『りんごです』 川端誠/さく 文化出版局 1984 『おやおやおやさい』 石津ちひろ/文 山村浩二/絵 福音館書店 2009 『ねずみのえんそくもぐらのえんそく』 藤村四郎/作・絵 チャイルド本社 2009 |
☆親子で楽しむ干支とクリスマスの版画教室
○日 時:12月8日(土) 13時30分~15時
○会 場:県立図書館 3階 第2研修室 ○講 師:片岡博臣 氏(山口版画の会 事務局長)
○対 象:小学校4年以上(大人の方のみの参加も可) ○定 員:20名(先着順 申込必要)
○内 容:年賀状とクリスマスカードに役立つ消しゴム版画の作り方。
クリスマスやお正月などに関する子どもの本の紹介。
○問合せ:県立図書館(083-924-2111) 詳細は https://library.pref.yamaguchi.lg.jp/hanga2012
【新刊書から】 価格は消費税抜き
<絵本-3,4歳から>
『こねこのハリー』 メアリー・チャルマーズ/作 おびかゆうこ/訳 福音館書店 2012.10 ¥700 おかあさんと散歩にでかけた子ネコのハリーは、おかあさんが立ち話をしているすきに木に登って、降りられなくなる。消防車が出動して、ハリーは消防士さんに降ろしてもらう。ハリーはうれしくて消防士さんに手を振る。おかあさんはお礼の投げキスをしたらと言うのだが、ハリーは言うことを聞かない。最後になって、あきらめて帰ろうとするおかあさんの後ろ姿と、一人投げキッスをしているハリーが描かれる。いかにもありそうな光景がシンプルな絵で描かれた可愛くて小さな絵本。原書の発行は1958年。世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本の1冊。『まっててねハリー』『ハリーのクリスマス』『ハリーびょういんにいく』も同時刊行。 『小さいのが大きくて、大きいのが小さかったら』 エビ・ナウマン/文 ディーター・ヴィースミュラー/絵 若松宣子/訳 岩波書店 2012.9 ¥1400 もし、小さな生きものが大きくなって、大きな生きものが小さくなったらどんな世界になるだろう? 小さくて楽しいこともいっぱいあるけど、大きくなったらどんなだろう! 小さなネズミが想像する。大きくなったネズミと小さなネコ、大きくなったミミズと小さなオンドリ。大きくなったヒツジと小さなオオカミ・・・。大きさが逆転した生きものが迫ってくるような、不思議な世界を感じる絵本。 <絵本-5,6歳から> 『パオアルのキツネたいじ』 蒲松齢/原作 心怡/再話 蔡皋/絵 中田美子/訳 徳間書店 2012.10 ¥1400 昔、中国にパオアルという男の子が両親と三人で暮らしていた。父親が出かけて留守のある夜、何者かが屋敷に入り込んできた。母の様子がおかしいのに気が付いたパオアルは、キツネが母にとりついていることを突き止める。中国の怪奇小説集「聊斎志異」から題材を得た、化けキツネを知恵と勇気で退治する男の子の物語。1993年、第14回BIB金のりんご賞を受賞した『荒園孤精』の新装版。 <絵本-小学校低学年から> 『メガネをかけたら』 くすのきしげのり/作 たるいしまこ/絵 小学館 2012.10 ¥1500 メガネをかけなくちゃいけなくなった女の子。ぜったいにいや!クラスのみんなに笑われるもの・・・。女の子は抵抗しながらも、とうとうメガネをかけて学校に行くことに。誰にも気づかれないようにうつむいて教室に入ったのに、やっぱりみんなの注目を浴びて思わずうつむいてしまう。そのとき、先生が入ってきて・・・。女の子は先生のやさしい心配りで、メガネをかけられるようになる。相手の気持ちを推しはかり、思いやることの大切さを明るく描く。 <絵本-小学校中学年から> 『モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本』 ウィリアム・ジョイス/作・絵 おびかゆうこ/訳 徳間書店 2012.10 ¥1500 本が大好きなモリスは、ある日、空飛ぶ本に誘われてたくさんの本がある建物に入って行く。本たちは部屋の中を飛び回り、モリスを誘うように「読んで、読んで」とささやいた。モリスはそこで本の整理をしたり、傷んだ本の修理をして暮らした。本たちと心を通わせながら暮らす日々が過ぎていき、月日は流れた・・・。2012年アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞した同名作品の絵本版。 <読み物-小学校低学年から> 『クリスマスのりんご』 ルース・ソーヤー、アリソン・アトリー ほか/文 上條由美子/編・訳 福音館書店 2012.10 ¥1500 ドイツのある町に住んでいる年とった時計作り職人は腕は確かだが、無料で子どものおもちゃを直したり、困った人にはお金をすぐ渡してしまうので生活に困ってしまっている。クリスマスの日にイエス様に捧げるために何年もかけて美しい時計を作ったが…。表題の「クリスマスのリンゴ」など様々な書き手によるクリスマスにまつわる外国の物語を9編を収録。 <読み物-小学校中学年から> 『犬とまほうの人さし指!』 堀直子/作 サクマメイ/絵 あかね書房 2012.9 ¥1100 念願の犬を飼えることになった藤本わかな。愛犬のダイチをつれて散歩に出かけると花井ドッグスクールという看板を見かける。興味をそそられてのぞいてみるとドッグスポーツ「アジリティー」で世界を目指す同級生のユイちゃんを見かける。教室ではぶっきらぼうなユイちゃんの応援をしていたが、ある日、ユイちゃんの元気がなくなって…? 作者は日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞を受賞。 <読み物-小学校高学年から> 『緑の精にまた会う日』 リンダ・ニューベリー/作 野の水生/訳 平澤朋子/絵 徳間書店 2012.10 ¥1500 ルーシーは田舎のおじいちゃんが話してくれていた畑仕事を手伝う緑の精ロブを目撃する。おじいちゃんが亡くなり家を売り払うことになって、ロブへの手紙を庭に残していく。ロブはルーシーの住むロンドンへ向かってずっと歩いて行く…。英国の自然の象徴グリーンマンの伝説と民間伝説の妖精「炉端のロブ」の伝説をもとにふしぎなめぐりあいを描く物語。 『ありがとう3組』 乙武洋匡/著 講談社 2012.10 ¥1400 生まれつきの障害で手と足のない六年生の担任の赤尾慎之介と、28人の子どもたちの1年間の学級での生活を描く。転校してきた泰示は落ち着きがなく、ちょっとしたことですぐ切れてクラスで大暴れする。進路の意見が合わずに親との関係がうまくいかない陽介。赤尾は子どもたちに正面から向き合う。卒業までの1年間は、いろいろなことがあったが感動の1年だった。著者は東京都新宿区教育委員会非常勤職員、杉並区立杉並第四小学校教諭を歴任しており小学校教員の体験から生まれた小説。前作の「だいじょうぶ3組」(映画化され来年3月に公開予定)の続編。 <読み物-中学生から> 『オレたちの明日に向かって Life is Beautiful』 八束澄子/著 ポプラ社 2012.10 ¥1400 バスケ部では監督にどなられ、勉強もいまいちのさえない男子、花岡勇気(中1)は、保険代理店の今井さんのところで3日間のジョブトレーニング(職業体験)をするとに。自分の事故の非を認めない偏屈な老人、不審な転落事故、当たり屋の少年…。思いのほかハードな仕事、そして「人を生かす保険」をめざす今井さんの生き方にふれ、彼の中の何かが変わる。「teens' best selections 32」シリーズ。 『木の葉のホームワーク』 ケイト・メスナー/著 中井はるの/訳 講談社 2012.10 ¥1400 ジーナは絵を描くことと走ることが大好きな中学1年生。でも、科学の木の葉集めのレポートができなかったら大会にはビアンカが出ることに。男友達のジグも全面的に協力してくれるが…。木の葉集めをとおして自然の摂理を感じ、認知症の兆候がみられる祖母の変化を受け入れていく家族の物語。 <ノンフィクション> 『元気な脳が君たちの未来をひらく』 川島隆太/著 くもん出版 2012.10 ¥1400 「早寝早起き朝ごはん」にはどのような意味があるか、脳科学の手法を用いて調査し、生活習慣と学習がどのように関連しているかを小学生にもわかりやすく解説する。朝ごはんを食べていても、ご飯、パンといった炭水化物も重要だが、決め手はおかずであり、おかずをたくさん取ることによって脳がしっかり働くこと、睡眠にも重要な役割があることなど、研究の成果を紹介する。脳の働きを調べるテストもある。小学校高学年から。 『捨て犬・未来 命のメッセージ』 今西乃子/著 浜田一男/写真 岩崎書店 2012.10 ¥1300 右目を切られ、足を切断され、虐待の末捨てられて動物愛護センターで殺処分寸前だった「捨て犬・未来」を救い出した著者の今西さん。今西さんの著書を読んだ宮城県東松山市立矢本第一中学校の校長の千葉和彦さんは、今西さんと愛犬未来を「命の授業」に招いた。千葉校長は、東日本大震災の避難所となった際にペット同行可能な避難所にすることを決意した人である。校長が生徒たちに伝えたかったメッセージとは。小学校高学年から。 【県内の動き】 ★子どもの読書活動推進講演会 「絵本のツボ 子育てのツボ」~児童文学作家 村中李衣講演会~ ○場 所:光市総合福祉センター(光市光井2丁目2番1号) ○日 時:平成24年12月14日(金) 10:00~11:30 ○講 師:村中李衣(児童文学作家) ○参加人数:一般50人程度(申込先着順) ○参加費:無料 ○その他:託児20名(無料)申込先着順 ○申込み・問合せ:光市立図書館 TEL:0833-72-1440 Eメール: library@edu.city.hikari.lg.jp ★平成24年岩国市子どもの読書活動推進事業 「Bunちゃんでショー」 ○場所:岩国市中央図書館 2階 視聴覚ホール ○日時:平成24年12月2日(日) 10:30~11:30 ○講師:荒木文子(子どもの文化研究所所員) ○内容:人形劇やエプロンシアターなどにマジックをおりまぜた楽しいおはなし会 ○対象:幼児~小学校低学年 ○入場料:無料 ○申込:不要 ○問合せ:岩国市中央図書館 0827-31-0046 詳細は http://www.library.iwakuni.yamaguchi.jp/osirase/bunchan.pdf |