子ども読書支援センターニュース  No.106

         2013.3.25 

山口県子ども読書支援センター(山口県立山口図書館)発行

       TEL083-924-2111 FAX083-932-2817

       https://library.pref.yamaguchi.lg.jp

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【山口県子ども読書支援センター関連行事】

☆2、3歳児のためのおはなし会

○日 時:平成25年4月2日(火) 午前11時~11時20分    ○会 場:県立図書館 こどもとしょしつ

○対 象:2、3歳児とその保護者    ○内 容:絵本の読み聞かせなど

【3月のおはなし会で使った絵本】

『てんとうむしぱっ』(赤ちゃん絵本)  中川ひろたか/文 奥田高文/写真 ブロンズ新社 2009

『はなをくんくん』 ルース・クラウス/文 マーク・サイモント/絵 きじまはじめ/訳 福音館書店 1980

『ノンタン ぶらんこ のせて』(赤ちゃん絵本) キヨノサチコ/作 偕成社 1976

『ようちえんいやや』 長谷川義史/作 童心社 2012

『わゴムはどのくらいのびるかしら?』(大型絵本) マイク・サーラー/文 ジェリー・ジョイナー/絵 きしだえりこ/訳 ほるぷ出版 2005

【新刊書から】     価格は消費税抜き

<絵本-3,4歳から>

『やだよ』 クラウディア・ルエダ/さく うのかずみ/やく 西村書店 2013.2 ¥1200

冬がやってきて、クマのおかあさんはそろそろ冬支度。「おやすみのじかんよ」とやさしく子グマに声をかけるけれど、外遊びが大好きな子グマは、何を言っても「やだよ」の一点張り。おかあさんのいうことを聞かずに、雪の中を駆け出していった子グマだったが、ふと気がつくとはあたりは真っ白になっていて・・・。クマの親子の心温まるおはなし。

『つぎ、とまります』 村田エミコ/作 福音館書店 2013.2 ¥800

お客さんを乗せてわかば町行きのバスが走る。「つぎはもりのいりぐち~」。ブザーが鳴って停留所で降りたのは、たぬきの兄弟。「ただいまー」「おかえりー」かあさんたぬきがにこにこ顔でお出迎え。バスは次々と森の中、海の中、地面の中まで走っていき、いろいろな動物を降ろしていく。「ただいまー」「おかえりー」の言葉とともに停留所で家族に迎えられる動物たちの笑顔に心が和むユーモラスな版画の絵本。初出は「こどものとも年少版」2009年月11月号。

『よいこはもうねるじかん』 高畠じゅん子/さく 高畠純/え BL出版 2013.2 ¥1300

「おやすみなさい」たまちゃんが寝ていると、ネコのミーヤが「寒いからおふとんいれて」とやってきた。二人で寝るとあったかい。そこへお人形が「寂しいからおふとんいれて」。Tシャツくんやイスちゃん、掃除機さん、最後はツクエくんまで色々な理由をあげてやってきて・・・。みんな一緒のおふとんに入ったら楽しくて寝られやしない。そこへ、「うるさくて寝られやしない!」と声をあげたのは・・・。楽しいおやすみ絵本。

<絵本-5,6歳から>

『本、だーいすき!』 ジュディ・シエラ/文 マーク・ブラウン/絵 山本敏子/訳 新日本出版社 2013.1 ¥1500

ある日、間違って動物園に乗り入れてしまった移動図書館の車に動物たちが群がっていっせいに本を読み出した!キリンは背の高い本を、コオロギは小さい本を、パンダは中国語の本を、カワウソは「ハリー・ポッター」を読みたがり、アカハラヘビとハイエナは笑い話を読んで大笑い。やがて、動物たちは自分たちでおもしろい物語をつくって本を書き、ついには動物園に自分たちの図書館をつくることに・・・。

『イソップのおはなし』 バーバラ・マクリントック/再話・絵 福本友美子/訳 岩波書店 2013.1 ¥1300

「キツネとツル」「町のネズミといなかのネズミ」など,おなじみのイソップ童話9編を収録。子どもたちが19世紀風の衣装をまとった動物のかっこうをして、劇場でお芝居をするというつくりで、最後は出演の子どもたちがキツネやオオカミの面を脱いで挨拶をする、という場面で終わる。クラシックなイラストに、分かりやすい言葉が添えられた読み聞かせにも向く絵本。

<絵本-小学校低学年から>

『道はみんなのもの』 クルーサ/文 モニカ・ドペルト/絵 岡野富茂子・岡野恭介/共訳 さ・え・ら書房 2013.1 ¥1500

ベネズエラの首都カラカスのバリオ(貧困者居住地区)に住む子どもたちが、市役所や大人たちを動かし、自分たちが安全に遊べる公園を造る物語。工業化が進んで国中から人が集まってきたカラカスでは、それまで子どもたちの遊び場だった空地にビルや家が立ち並び、道が遊び場になっていった。しかしその道もトラックが行き交って安全な遊び場ではない。子どもたちは話し合いを重ね、横断幕を手に市役所に乗り込むが・・・。1981年発行以来13か国で翻訳出版されているベネズエラのベストセラー絵本

<読み物-小学校低学年から>

『じゃんけんのすきな女の子』 松岡享子/さく 大社玲子/え 学研教育出版 2013.2 ¥1100

何を決めるにもじゃんけんで決める女の子。お母さんが早く歯を磨きなさいといっても、お父さんが早く寝ろと怒ってもじゃんけんで決めようとする。ある日夢の中に大きな猫が出てきて、とても大切なことをじゃんけんで決めようとするが…。作者は絵本、童話の創作、翻訳作品などを多数手がけ、現在東京子ども図書館理事長。挿絵は下関市出身の大社玲子さんが担当。1973年刊『なぞなぞのすきな女の子』の姉妹編。

<読み物-小学校中学年から>

『妖怪一家の夏まつり』 富安陽子/作 山村浩二/絵 理論社 2013.1 ¥1300

化野原団地東町三丁目B棟に住む妖怪の九十九さん一家。団地の夏祭り実行委員長を引き受けたやまんばのおばあちゃんは中央公園の真ん中にあった大きな石を掘り起こしてしまった。決して動かしてはいけないと言う言い伝えのあるその石を動かした時に、黒い煙のような物が立ちのぼって大騒ぎに…。人間と共生する妖怪を主人公にした「妖怪一家九十九さん」シリーズ。

『迷宮ケ丘 一丁目』 日本児童文学者協会/編 偕成社 2013.2 ¥1000

昆虫が大好きでクラスのみんなから虫オタと呼ばれるぼくとシン。二人でコンビニにいった帰り、遠回りをして帰ろうとすると、全く見たこともない風景が現れてきた。雪の中を飛んでいるチョウに誘われて進むと一軒の家があり、若い女の人が出てきた・・・。宇部市在住の中山聖子の「冬のさなぎ」のほか5人の作家による奇妙な話を集めた短編集。

『母さんは虹をつくってる』 幸原みのり/作 佐竹政紀/絵 朝日学生新聞社 2013.2 ¥800

裕也の母は、出張で自分の故郷である宮城県に行きそこで東日本大震災に遭遇し亡くなってしまった。6年生の裕也は東京で父と二人暮らしになったが、父の仕事が忙しいため、宮城にいる母方の祖母に預けられることになる。転校先で出会った宇津井という少年と心を通わそうとするが、両親を津波で失った宇津井の心は固く閉ざされている・・・。心に傷を負った裕也が友人や心療内科医との出会いを通じ、自分の心を見つめ直していく姿を描く。『朝日小学生新聞』連載を再構成し書籍化。

<読み物-中学生から>

『わからん薬学事始 1 』 まはら三桃/著 講談社 2013.2 ¥1200

 久寿理島で江戸時代から続く木葉家の女性に受け継がれた秘薬「気休め丸」。400年目にして初めて生まれた男子、草多は15歳の春、万人に効く「新・気休め丸」製造の使命を帯びて島を出る。和漢学園で先生やライバルたちと出会い、「わからん荘」の変わった人たちとの生活が始まった。生薬をめぐる青春エンターテインメント第1巻。

『ペーパータウン』 ジョン・グリーン/作 金原瑞人/訳 岩波書店 2013.1 ¥1900

 高校卒業間近のある真夜中、幼馴染のマーゴがいきなりやってきて、車を出せと言う。ひどい目に合わせた連中への復讐戦に付きあわされ、密かに恋しているマーゴと最高のひと時を過ごしたクエンティン。ところが翌日、彼女は忽然と姿を消す。ホイットマンの詩を手がかりにフロリダ中を探すうちに…。エドガー賞ヤングアダルト部門賞受賞作品。STAMP BOOKS。

『モッキンバード』 キャスリン・アースキン/著 ニキリンコ/訳 明石書店 2013.1 ¥1300

 バージニア・デア中等学校で起きた銃乱射事件で大切な兄を失ってしまったケイトリンとその父。アスペルガー症候群の彼女が「気持ちの区切り」なるものを手に入れようと試行錯誤する。失敗しながらも中等学校進学に向けて周囲との付き合い方を学び成長していく過程が、彼女の視点から描かれる。2010年全米図書賞(児童文学部門)受賞作品。

『アリブランディを探して』 メリーナ・マーケッタ/作 神戸万知/訳 岩波書店 2013.1 ¥1800

 おばあちゃんは17歳の時、夫とオーストラリアへ移住、お母さんは17歳で未婚の母、必然的にイタリア系移民であり私生児であるという事実を背負うジョゼフィン・アリブランディ17歳は…。突然実の父親が現れたり、予想外の恋に落ちてしまったり、波乱の高校生活の中で成長する姿を描く。原作は1992年刊行、オーストラリア児童文学賞高学年部門をはじめ数々の賞を受賞。STAMP BOOKS。

<ノンフィクション>

『語りつぎお話絵本3月11日 1』 WILLこども知育研究所/編 学研教育出版 2013.2 ¥2400

東日本大震災発生から2年を経過したが、この震災で被災したり、ボランティアとして被災者の支援にあたった人々からの聞き取りをもとにしたノンフィクション絵本。全8巻。第1巻は、飼っていた子牛が震災で死んでしまうが、新たに生まれた子牛との心のふれあいを描く「りょうくんと子牛の光」など、2編を収録。防災の知識として地震の備えについてのコラムも掲載。小学校低学年から。

『イカとタコの大研究』 土屋光太郎/監修 PHP研究所 2013.2 ¥2800

イカとタコの知っているようで知らない生態や特徴を、写真を交えてやさしく紹介する。もともと巻貝に近い仲間であって、その名残を残しているアオイガイ(カイダコ)、国立科学博物館の海洋調査中に釣り上げられて有名になったダイオウイカ、近年山口県でも発見された猛毒をもつヒョウモンダコ、さらには長門市で発見された腕が8本しかないヤツデイカや風船のようにふくらんだ胴をもつサメハダホウズキイカなど珍しい種も紹介している。小学校中学年から。

『東日本大震災伝えなければならない100の物語 1 その日』 川畑勝/編 学研教育出版 2013.2 ¥1600

がれきに覆われ炎があがる気仙沼湾を船で航行し難を逃れた人、仙台市立荒浜小学校の先生たちが子どもたちと一緒に懸命に避難したこと、津波に飲み込まれ泥水の底から重症を負いながらも生還を果たした人、避難の途中、祖母の手を離してしまったために祖母が津波に飲まれ行方不明になったことをずっと悔やむ少女。東日本大震災を経験した人々への取材をもとにまとめた100の物語。全10巻。小学校中学年から。

『ことばの力 3 ぐっとくる映画のセリフ101』 あさのあつこ/監修 鈴木出版 2013.1 ¥2500

『ぐっとくるまんがのせりふ』、『ぐっとくる文学のせりふ』に続く第3弾。さまざまな映画の中から、「恋で輝く」「試練とたたかえ」「人生を豊かに」などのテーマごとにぐっとくるセリフを選び、紹介する。さらにセリフや映画の解説も併せて掲載する。小学校高学年から。

『いきのびる魔法』 西原理恵子/著 小学館 2013.1 ¥1000

「学校はいじめられてつらい思いをしてまで行くところじゃない。」日本では年間3万人もの人が自殺の道を選んでいる。特に子どもたちが学校でいじめられたのをきっかけに死を選ぶ痛ましい事件があとを絶たない。悩んでいる子どもたちに届けようとするメッセージの言葉には深く胸を打たれる。朝日新聞掲載の「いじめられている君へ」を絵本化。「うつくしいのはら」も同時収録。小学校高学年から。

『13歳からの拉致問題 弟と家族の物語』 蓮池透/著 かもがわ出版 2013.2 ¥1600

 大学3年生の夏休み、帰省中の新潟県柏崎市で彼女とのデートに出かけたまま24年間行方不明だった弟が実は拉致被害者だった!北朝鮮による拉致被害者、蓮池薫さんの兄が、拉致問題について分かり易く伝える。なぜ拉致したのか、北朝鮮で何をしていたのか、どうすれば全員帰ってくるのか、たくさんの疑問への答えがある。シリーズ「13歳からのあなたへ」。中学生から。

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