子ども読書支援センターニュース  No.108

                                                                  2013.5.25 

山口県子ども読書支援センター(山口県立山口図書館)発行

                                                      TEL083-924-2111   FAX083-932-2817

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【山口県子ども読書支援センター関連行事】

☆2、3歳児のためのおはなし会

○日 時:平成25年6月4日(火) 午前11時~11時20分  ○会 場:県立図書館 こどもとしょしつ

○対 象:2、3歳児とその保護者  ○内 容:絵本の読み聞かせなど

《5月のおはなし会で使った絵本》

『でてこいでてこい』 はやしあきこ/さく 福音館書店 1998

『ありさんどうぞ』 中村牧江/さく 林健造/え 大日本図書 2009

『すきすきくるま』 バイロン・バートン/作・絵 村田さち子/訳 PHP研究所 2003

『ぼくにげちゃうよ』 マーガレット・ワイズ・ブラウン/ぶん クレメント・ハード/え 2003       ほるぷ出版

【新刊書から】     価格は消費税抜き

<絵本-乳幼児から>

『だれのなきごえかな?』 ディック・ブルーナ/ぶん・え まつおかきょうこ/やく 福音館書店 2013.4 ¥700

「こっこっこっ」と、鳴くのはだあれ?こっことなくのはめんどりさん。13の身近な動物が登場。ディック・ブルーナならではの特徴をとらえたフォルムで描かれた動物たちと、簡潔な問いかけと答えの文章とが、見開きでシンプルに構成された赤ちゃん絵本。一緒に対話をしながら読み進めるのもおすすめで、お膝の上での読み聞かせにぴったりの一冊。

<絵本-3,4歳から>

『ばななせんせい』 得田之久/ぶん やましたこうへい/え 童心社 2013.3 ¥1100

つちのこえんの小さな子どもたちの組に、新しい先生、ばななせんせいがやってきた。年上の組のおにいさんおねえさんたちに遊具を占領されてがっかりしているみんなを見て、ばななせんせいは、自分がばななすべりだいやばななシーソーになって楽しませてくれる。その姿を見た大きな子どもたちも一緒に遊びたくなって…。おおらかで優しいばななせんせいが頼もしく、好きになる。小さな子どもたちが最後にそっと言う「わたしたちのせんせいだよね」の一言がかわいらしい。

<絵本-5,6歳から>

『さかさまになっちゃうの』 クレア・アレクサンダー/さく 福本友美子/やく BL出版 2013.3 ¥1400

校長先生にカードを書くことになったものの、お手本通りに字が書けないアルフィー。みんなはちゃんと書けるのに、自分は字がさかさまになってしまう。笑われるかもしれないと思うと、教えてほしいと先生に言い出せなくて…。手を差し伸べてくれる友達や先生がいることの素晴らしさ、一歩ずつ努力を重ねることの大切さを感じる絵本。クレア・アレクサンダーはいじめの問題を描いた作品を発表するなど、現代的なテーマを扱う注目の作家でもある。本書で、ハンディキャップを持つ子どもを描いた芸術作品におくられるシュナイダー・ファミリー・ブック賞を受賞。

<絵本-小学校低学年から>

『アブナイかえりみち』 山本孝/作 ほるぷ出版 2013.3 ¥1300

 僕らは、ほうかごスペシャルたんけんたい!危険な道を切り抜けて、幻の王宮チンダ・ダラハにたどり着くんだ!妄想とパワーに満ち溢れた小学生男子の手にかかれば、単なる学校からの帰り道でさえ、スリリングで面白いものに変わってしまうのだと感じる一冊。凶暴な部族やジャングル、巨大な獣…どれも不気味で恐ろしく描かれているが、幻の王宮チンダ・ダラハ(はらだ団地?)から見下ろして、通ってきた道に気がついた瞬間、思わず笑ってしまうこと間違いなし。

<読み物-小学校低学年から>

『マリアさんのトントントトンタ』 角野栄子/文 にしかわおさむ/絵 クレヨンハウス 2013.4 ¥1200

アイウエ動物園の園長さんは朝と夕方、動物たちを見てまわる。ある日「トントン トトンタ」というふしぎなリズムが動物園に響き渡る。ふしぎに思って音をたどっていくと動物園の一番隅のおりにいたラマのマリアさんが足を踏み鳴らしていた。そのリズムを真似して他の動物も足を踏み鳴らす。そのリズムは動物園を越えてどんどん広がっていった…。動物たちが大好きな園長さんと、園長さんを大好きな動物たちのファンタジーあふれる物語。

<読み物-小学校中学年から>

『みんなの家出』 藤田のぼる/作 早川純子/画 福音館書店 2013.4 ¥1200

夏休みの読書感想文の宿題のため小学校4年生のフミは図書館で「どっちが家出?」という本を手にとった。親に反発して少しの間姿をくらました女の子と、早く自立できるように一人暮らしの力を身につける女の子のそれぞれ違った行動が描かれていた。どちらが本当の家出かわからなくなったフミは作家の熊田文子に手紙で質問したが、作家自身もこの質問に考え込んでしまう。作者は小学校教諭を経て、現在日本児童文学者協会事務局長。児童文学の評論・創作で活躍。

『春の海、スナメリの浜』 中山聖子/作 江頭路子/絵 佼成出版社 2013.3 ¥1300

ちょっとした行き違いから友人関係で悩んでいた由良は、春休みを下関のおばあちゃんの家で過ごすことになった。そこでスナメリの観察を8年も続けている大崎さんに出会う。由良もスナメリを見るため海岸に出かけるがなかなか現れない。海響館にも出かけスナメリのかわいさを見てきた。春休みも残りわずかのある日、観察をしていた由良の目の前で信じられない光景が…。下関を舞台にスナメリとの交流を通じてしだいに心を解放していく女の子の物語。作者は宇部市在住。

『三本の金の髪の毛』 松岡享子/訳 のら書店 2013.4 ¥2000

狩の好きな王さまが森の奥深く入り込み、炭焼きの家に泊まることになった。その夜、炭焼きに息子が生まれるが、王さまは真夜中に不思議な3つの予言を聞く。その一つが「こよい生まれた王様のむすめは、この子の嫁になる。」というもの。予言の裏をかこうと、炭焼きの息子を預かり川に流してしまう…。旧チェコスロバキア、ルーマニア、旧ユーゴスラビアなど中・東欧で長く語りつがれてきた、ふしぎな魅力に満ちたおはなし集。全16編を、美しくイメージ豊かな絵とともに収録する。

<読み物-小学校高学年から>

『母さんがこわれた夏』 マリャレーナ・レムケ/作 松永美穂/訳 徳間書店 2013.4 ¥1500

性格も能力も全く違う男2人、女2人の四つ子のドイツ人兄弟。タクシー運転手の父さんと、家で英語を教えている母さんと仲良く暮らす家族である。兄弟が10歳の夏、フィンランドに一家で旅行に行くことになったが、母さんの様子がどうもおかしい。うつ病になったのは、自分たちが四つ子で手がかかるせいなのかもしれないと長女のゾフィーは思い悩むが…。心を病んだ母と、それを見守る家族の姿を描く。作者はオーストリア国家賞(児童文学部門)を受賞したことがある。

<読み物-中学生から>

『天狗ノオト』 田中彩子/著 理論社 2013.3 ¥1900

 2年前、信州に越してきた保(小6)は、3人の仲間と協力し、亡くなったじいちゃんが残した「天狗ニアフ」という日記の一文の謎を追う。祖父の残した「天狗ノオト」を通して、ぼくとじいちゃん、現在と過去、山里と異界が繋がっていく。人と天狗が織りなす壮大なファンタジー。第11回児童文学ファンタジー大賞奨励賞受賞作「白線」に加筆し、改題したもの。

『バンヤンの木   ぼくと父さんの噓』 アーファン・マスター/著 杉田七重/訳 静山社 2013.4  ¥1600

 1947年、インド分離独立をめぐって、市場町の人々は争い、暴徒化しつつあった。母を亡くし、今また、父の最期を見守る13歳のビラルは、親友たちの助けを借りて、父のためにある嘘をつくことを決意する。人間の醜さの中に、家族愛、友情、師弟愛の美しさ、人間の気高さを描く。2011年ウォーターストーン児童図書賞の採集候補作となった作者のデビュー作。

『沈黙の殺人者』 ダンディ・デイリー・マコール/著 武富博子/訳 評論社 2013.3  ¥1600

 他の人と少し違っている上に話すことをやめてしまった兄ジェレミーが殺人の容疑で裁判にかけられている。兄の無実を信じる妹ホープは弁護士や2人のボーフレンドと協力して奔走。手ごわいケラー検察官相手に無実を勝ち取ることができるのか。そして真犯人は…?2012年エドガー・アラン・ポー賞(YA小説部門)。海外ミステリーBOX。

<ノンフィクション>

『アイちゃんのいる教室』 高倉正樹/ぶん・しゃしん 偕成社 2013.4 ¥1200

宮城県仙台市の小学校に在籍しているダウン症のアイちゃんは他の子と同じようにできないことも多いが、授業中大きな声で発表することが得意な女の子。時間がかかることがあっても、他の子どもたちはアイちゃんのペースに合わせてじっと待つ。アイちゃんと通常学級の子どもたちが過ごす日常を写真とともに紹介する。『読売新聞』宮城県版連載をもとに単行本化。小学校低学年から。

『ザリガニ』 中山れいこ/著 アトリエモレリ/制作 久居宣夫/監修 少年写真新聞社2013.4 ¥1800

1927年アメリカザリガニが日本に持ち込まれて約100年。外敵が少なく繁殖力も旺盛なため、今では野生化し日本各地に生息している。水生昆虫や甲殻類、魚、貝、水草など、さまざまなものを食べる雑食性で、水辺のそうじ屋とも呼ばれる。その生態の不思議や観察方法、飼い方や外来種の問題までを、細密ななイラストや写真とともに解説する。小学校中学年から。

『暗やみの中のきらめき』 マイヤリーサ・ディークマン/著 古市真由美/訳 森川百合香/絵 汐文社 2013.4 ¥1500

フランスの馬具職人の次男として生まれたルイ・ブライユは、3歳の時に目にきりがささる事故により失明してしまう。両親は彼の将来の自立のためにパリの王立盲学校に行かせた。ルイは盛り上がった文字で書かれた本の不便さに気づき、記号で表す点字を発明する。その後王立盲学校の教師となり広く点字を普及させることに貢献した。アーヴィド・リーデッケン賞受賞作。IBBY障害児図書資料センター推薦図書。小学校高学年から。

『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』 竹内薫/著 河出書房新社 2012.3 ¥1200

 バカは作られる?!自分はバカだと決め付けていないだろうか。 サイエンス作家の著者が自身の体験や歴史上の人物の体験を通じて、バカをこじらせないための「たった一つの方法」を伝授する。アタマをやわらかくする問題も掲載。14歳の世渡り術。中学生から。

<研究書>

『赤木かん子の読書力アップ!学校図書館の本のえらび方』 赤木かん子/著 光村図書出版 2012.3 ¥2400

 児童文学評論家の赤木かん子が提案する「図書館運営マニュアル」。小・中学校図書館に揃えたい約1100冊の本を、日本十進分類法(NDC)0〜8類の本をメインに紹介。解説付きで選書のしかたがよくわかる。「赤木かん子の読書力アップ!」シリーズ第3弾。

『一冊の本をあなたに   3・11絵本プロジェクトいわての物語』 歌代幸子/著 現代企画室 2012.3 ¥1800

 1通のメールから広がった絵本の輪、絵本編集者・末盛千枝子さんの呼びかけから始まった「3.11絵本プロジェクトいわて」。初めて被災地へ絵本を届けた日、23万冊の絵本に込められたメッセージ…。この活動に関わってきたノンフィクションライターがその顛末を語る。末盛千枝子ブックス。

【県内の動き】

 第3回防府市子ども読書フェスティバル

   講演会 「子どもたちの読書環境を豊かで質のよいものに」

○場 所:ルルサス防府2階 多目的ホール   ○日 時:平成25年6月8日(土) 10:30~12:00

○講 師:堀川 照代さん(青山学院女子短期大学教授)   ○その他:入場無料、参加自由

○問合せ:防府市子ども読書フェスティバル実行委員会事務局(防府市立防府図書館内)TEL:0835-22-0780

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