子ども読書支援センターニュース  No.109

         2013.6.25 

山口県子ども読書支援センター(山口県立山口図書館)発行

       TEL083-924-2111 FAX083-932-2817

       https://library.pref.yamaguchi.lg.jp

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【山口県子ども読書支援センター関連行事】

☆2、3歳児のためのおはなし会

○日 時:平成25年7月2日(火) 午前11時~11時20分

○会 場:県立図書館こどもとしょしつ   ○対 象:2、3歳児とその保護者   ○内 容:絵本の読み聞かせなど

《6月のおはなし会で使った絵本》

『おとうふちゃんとそらまめちゃん』(紙芝居) 松谷みよ子/脚本 長野ヒデ子/絵 童心社 2005

『おんぶおばけ』 松谷みよ子/文 ひらやまえいぞう/絵 童心社 1990

『たまごのあかちゃん』(大型絵本) かんざわとしこ/文 やぎゅうげんいちろう/絵 福音館書店 2009

『てのひらかいじゅう』 松橋利光/文・写真 そうえん社 2008

『ごろごろにゃーん』 長新太/作・画 福音館書店 1981

☆7月~8月の行事案内 詳細は https://library.pref.yamaguchi.lg.jp/kodomocenter

○中高生のための読み聞かせ講座 7月20日(土) 10:00~15:00

○学校図書館実践セミナー 7月27日(土)  10:00~15:00

○中高生調べ方講座 8月3日(土)  10:00~16:00

○中高生の読書会 8月11日(日)  13:00~16:00

○学校図書館実践セミナー特別講座 8月23日(金)  10:00~15:00

○新刊児童書閲覧会 8月28日(水)  13:30~15:30

※全て申し込みが必要です。参加希望がある場合は早めに申し込んでください。

【県立図書館からのお知らせ】

★山口県にゆかりのある文学者の本を御活用下さい。

県立図書館内にある「ふるさと山口文学ギャラリー」( https://library.pref.yamaguchi.lg.jp/furusato_gallery )では、図書館が所蔵する中原中也や金子みすゞをはじめ、山口県にゆかりのある多くの文学者の作品を展示しています。これらの図書を学校図書館など県内の団体を対象とした特別貸出サービスを利用して、授業や展示に活用してみませんか。特別貸出の詳細や本に関するご相談は、総合サービスグループ(℡ 083-924-2114)までどうぞ。

【新刊書から】    価格は消費税抜き

<絵本-3,4歳から>

『すいか!』 石津ちひろ/文 村上康成/絵 小峰書店 2013.5 ¥1400

 今日はすっきり晴れて最高のすいかびより。うららちゃんとだいちくんは、おじいちゃんのすいか畑にやってきた。おじいちゃんが見定めたすいかをポンっと割ってみると、なかは見事にまっかっか。甘い香りに誘われて、カラスやたぬき、ネコまで勢ぞろい。大きな口で、「ガブリッ シャリシャリ」「サクッ シャリシャリ…」もぎたてのすいかにかぶりつく豪快さに爽快感を感じる、夏絵本。読み聞かせにもおすすめ。

<絵本-5,6歳から>

『おいしいぼうし』 シゲタサヤカ/作・絵 教育画劇 2013.5 ¥1100

おじいさんとおばあさんの家の前の木に、丸くて、茶色くひらべったい、うっすら透けているものがひっかかっていた。ペトペトして、いいにおいのするそれを恐る恐る舐めてみると、「おい!」「しい!」二人がたらふく食べたその晩のこと。ぼうしをなくしたという、黄色くて山の形をした「あの」デザートが訪ねてきた!ぼうしがどこにもないと泣き出す姿に慌てた二人は…?強烈なインパクトと、作者のユーモアセンスが光る、おかしくて美味しい絵本。目のつけどころに脱帽。

『旅の絵本 8』 安野光雅/著 福音館書店 2013.5 ¥1400

「中部ヨーロッパ編」からはじまった、旅の風景を描いた文字なし絵本に、ついに第8弾、待望の日本編が登場。作者の郷里・津和野をはじめ、陸前高田の海辺、小豆島の小学校、京都府伊根町の舟屋と、電気が普及する前の日本の自然と人々の暮らしが描かれる。細かく書き込まれた懐かしい町並みや四季折々の農村の風景のなかには、実在する建物やおとぎ話が隠れていて、何度見ても新しい発見がある。安野光雅は、国際アンデルセン賞をはじめ、国内外の数多くの賞を受賞。

<絵本-小学校低学年から>

『カエルのおでかけ』 高畠那生/作 フレーベル館 2013.5 ¥1200

朝カーテンを開けると、外はどしゃぶりの雨。それを見たカエルは「いい天気!」と飛び上がって喜び、さっそくピクニックへ。そう、カエルにとっての「いい天気」は、人間とはあべこべ。自転車に乗りながら全身びしょ濡れになって上機嫌。水びたしの公園で、でろでろ、ぐちょぐちょなランチをすませてデッキに横たわり、雨に当たりながら意気揚々と一眠り。目覚めたカエルは雨がやみそうなのに驚き…。思わず笑いがこぼれる、ユーモア絵本。大人にも大うけ間違いなし。

<読み物-小学校低学年から>

『雨がしくしく、ふった日は』 森絵都/作 たかおゆうこ/絵 講談社 2013.4 ¥1000

クマのマーくんは雨が降るたびに落ち着かない気持ちになる。誰かが「しくしく」と泣いているように聞こえてじっとしていられない。泣き声の主を探しにいったマーくんは、みんなと色が違うあじさいを見つけたり、いつもカタツムリに負けているナメクジにあったり、なわとびの練習をしたいけれど雨で思うように練習できない人間のレイちゃんに出会ったりする…。

<読み物-小学校中学年から>

『お人形屋さんに来たネコ』 ヨナ・ゼルディス・マクドノー/作 おびかゆうこ/訳 杉浦さやか/絵 徳間書店 2013.5 ¥1400

ニューヨークの移民街で人形屋を営む父母、そして三姉妹の一家5人で暮らしている11歳のアナ。パパの故郷ロシアからいとこのタニアが来て一緒に住むことになった。アナはタニアと同い年で楽しみにしていたが、タニアは全く打ち解ける様子がない。そのころ、近所で野良ネコが子ネコをうんで…。アメリカへ渡ってきたいとこの力になろうとがんばる少女の姿を生き生きと描く。『うちはお人形の修理屋さん』の続編。

<読み物-小学校高学年から>

『かさねちゃんにきいてみな』 有沢佳映/著  講談社 2013.5 ¥1400

小学校5年生のユッキーは登校班の副班長として、自由気ままな下級生たちと登校しなくてはならない。班長は小学6年のかさねちゃん。班の中で彼女だけはとてもしっかりしている。おしゃべりがとまらない太郎や次郎、ほとんどしゃべらないが急にかっとなってしまう1年生のミツ、さらには問題児のリュウセイにさえ一度もうんざりした顔をしない。かさねちゃんの言うことはみんなよく聞く。来年は自分が登校班の班長だが、かさねちゃんのようにうまくまとめる自信はない。年も家庭環境も性格もばらばらな子どもたちが、毎朝一緒に登校する様子を生き生きとユーモラスに描く。

<読み物-中学生から>

『象使いティンの戦争』 シンシア・カドハタ/著 代田亜香子/訳 作品社 2013.5  ¥1800

 ベトナム高地民ラーデ族の村で最年少の象使いとなった11歳のティン。大好きな象レディの世話をし、長屋で60人の大家族と幸せに暮らしていたティンの村に突然、北ベトナムの襲撃が。家族と離れ、愛する象を連れてジャングルをさまよううちに…。

<ノンフィクション-小学校低学年から>

『ブラジルのむかしばなし 2』 カメの笛の会/編 東京子ども図書館 2013.3 ¥1000

太陽と月がなぜ交互に出るのか子どもたちの想像力をかきたてる「二羽のオウム」。羽がないヒキガエルが天国で開かれるパーティーに参加するため知恵をしぼる「ヒキガエルとハゲタカ」。ブラジルの昔話を二つの収めている。クイズのページや動植物についてのコラムを掲載。ポルトガル語版も収録。2011年に発行された作品の第2弾。第3弾『ブラジルのむかしばなし 3』も発行されている。

<ノンフィクション-小学校中学年から>

『わたしには夢がある』 マーティン・ルーサー・キング・ジュニア/文 カディール・ネルソン/絵 さくまゆみこ/訳 光村教育図書 2013.4 ¥1500

1963年8月28日に行なわれた職と自由を求める「ワシントン大行進」の際、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア博士がリンカーン記念堂の石段から語りかけた演説を絵本化。「I have a dream.」という世紀の名演説を行ったキング博士は公民権運動のリーダーとして活躍。後にノーベル平和賞を受賞した。巻末に演説の全文を掲載。

<ノンフィクション-小学校高学年から>

『ゴジラ誕生物語』 山口理/著 文研出版 2013.4 ¥1500

映画界では特撮はまだ評価を得ていなかった1954年に映画「ゴジラ」は誕生した。コンピュータグラフィックなどない時代、狭いスタジオの中でほとんど動けない着ぐるみを着て当時の出来る限りの特撮技術を駆使して制作された。東京の町並みをミニチュアで忠実に再現し、ゴジラがそれを破壊する。撮影に失敗すると町並みを再び作り直す。円谷英二やゴジラの着ぐるみを着た俳優中島春雄など、本格的な特撮怪獣映画にかけたスタッフの信念と情熱、そして映画制作の裏話やそのおもしろさを語りつくす。

<ノンフィクション-中学生から>

『13歳からの家事のきほん46』 アントラム栢木利美/著 海竜社 2012.4 ¥1200

 13歳は「自分の生活を整える力」を身につける大切な時期。いずれ一人で自活できるよう、掃除、片付け、時間使い、料理、裁縫のきほんをイラスト入りでわかりやすくレクチャーしている。学校では教えてくれない「本当に必要な生活の知恵」を身につける本。

『「働く」ために必要なこと 就労不安定にならないために』 品川裕香/著 筑摩書房 2013.5 ¥820

 就職戦線を勝ち抜き正規採用された若者が、3年以内に30%退職!教育ジャーナリストである著者が、うまくいかない若者や企業側の本音を聞き取り、社会に適応できる、自立した人間になるために必要なことをアドバイスする。ちくまプリマー新書。

<研究書>

『エンデのメモ箱』 ミヒャエル・エンデ/著 田村都志夫/訳 岩波書店 2012.5 ¥1220

 着想を書きとめたメモや創作ノート、詩、短い芝居、辛口の文明批評、児童文学に関する日本での講演、生い立ちを綴ったエッセーなど百十数の短編を収録する。ミヒャエル・エンデの多彩な面を知り、創作の秘密をうかがい知ることができる。岩波現代文庫。

『学校図書館基本図書目録 [2013] 』 全国学校図書館協議会基本図書目録編集委員会/編 全国学校図書館協議会 2012.4 ¥1600

 全国学校図書館協議会の選定に合格した図書を、小・中・高の3部門にわけ、NDCの分類記号順に配列した、学校図書館の蔵書構成の中核となる図書資料の目録。1952年以来毎年刊行されてきたが、この度大改定を行い、前回刊行以降に選定された図書のみを収録対象として価格を抑え、判型及び記載方法も一新している。

【県内の動き】

★第1回 やまぐち子どもの本のカレッジ  「絵本の翻訳とは? 『げんきなマドレーヌ』を中心に」

○日時:7月9日(火)13:30~15:00   ○場所:山陽小野田市立中央図書館 視聴覚ホール( 山陽小野田市栄町9-13)

○講師:灰島かり  ○主催: こどもと本ジョイントネット21・山口

○詳細は http://www.kenmin.pref.yamaguchi.lg.jp/openfile/boshu/data/3703_1.pdf

★小郡図書館100周年記念事業「100年のあゆみ展」

○日時:7月1日~7月31日  ○場所:山口市立小郡図書館

○詳細は http://www.lib-yama.jp/gyoji/PDF/ogori100.pdf

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