子ども読書支援センターニュース  No.113

         2013.10.25 

山口県子ども読書支援センター(山口県立山口図書館)発行

       TEL083-924-2111 FAX083-932-2817

       https://library.pref.yamaguchi.lg.jp

【山口県子ども読書支援センター関連行事】

★2,3才児のためのおはなし会

○日 時:平成25年11月5日(火) 午前11時~11時20分    ○会 場:山口県立山口図書館 こどもとしょしつ

○対 象:2、3歳児とその保護者    ○内 容:絵本の読み聞かせなど

《10月のおはなし会で使った絵本》

『どんぐりひろい』 なとりちづ/文 おおともやすお/絵 福音館 2005

『くるまかします』 鈴木まもる/さく・え 教育画劇 2011

『こわくないこわくない』 内田麟太郎/ぶん 大島妙子/え 童心社 2002

『ねずみのすもう』 わたなべさもじろう/え 鈴木出版 1998

★秋の読書週間イベント おはなし会スペシャル ~パネルシアター・読み聞かせを楽しもう!~

○日 時:11月9日(土) 13:30~14:30    ○場 所:山口県立山口図書館 第2研修室(こどもとしょしつ3階)

○対 象:幼児・小学生    ○演 目:「三枚のおふだ」「いないいないばあ」他

○出 演:「おはなし出前きいろいひよこ」のみなさん    ○定 員:30名程度(要申込、先着順)

○申 込:電話、FAX、Eメールで県立図書館へ 電話:083-924-2111 FAX:083-932-2817 Eメール:a50401@pref.yamaguchi.lg.jp

【新刊書から】 価格は消費税抜き

<絵本-乳幼児から>

『どんぐりころちゃん』 みなみじゅんこ/作 アリス館 2013.9 \1100

「♪どんぐりころちゃん あたまはとんがって おしりはぺっちゃんこ どんぐりはちくりしょ」どんぐりのおしりが、木から離れてぽーんととびだしたよ。ぽっとりぽとん、ころころりん。落ちた森のどんぐりたちは、みんなで一緒に歌いだして…。保育園・幼稚園で人気のわらべうたが絵本に。声に出して歌ったり、可愛いどんぐりたちの身振り手振りを真似て、体を動かしても楽しい。巻末に楽譜、親子での手合わせ遊びも掲載。秋にぴったりの一冊。

<絵本-3,4歳から>

『いじめっこ』 ローラ・ヴァッカロ・シーガー/作 なかがわちひろ/訳 あすなろ書房 2013.8 ¥1300

大きい牛に「あっちいけ!」と追い払われた、小さい牛。ウサギたちに遊ぼうと誘われ、「やだ!」と怒ったばかりか、「ちび」「ぐず」とののしって、どんどん尊大になっていき…。自我の肥大化を、体が大きくなることで表現していて、小さい牛は画面に片足しか入りきらないほど、巨大化する。「いじめっこ」と非難されたことで、空気が抜けたように元に戻ると、みんなに謝る。コルデコット賞受賞作家が、どうしていじめはいけないのか、少ない文字ながら明快に伝えている。

『おおやまさん』 川之上英子・川之上健/さく・え 岩崎書店 2013.9 \1300

幼稚園バスの運転手のおおやまさんは、いつもこわ〜い顔をしている。ボスゴリラみたいに怒るっていう噂もある。こわいので人気がないおおやまさんだけれど、実際はどんな人なのかな?子どもたちは、おおやまさんの本当の姿に気がついて…。口を引き結び、眉間にしわを寄せた迫力満点の強面の顔は、味があってインパクト大。日々の生活のなかで次第にわかってくる優しい人柄、対する子どもたちの心の動きも、上手く表現されている。素朴なタッチの絵も、話に合っている。

<絵本-5,6歳から>

『ときめきのへや』 セルジオ・ルッツィア/作 福本友美子/訳 講談社 2013.9 ¥1500

モリネズミのピウスが集めた、素晴らしい宝物が飾ってある「ときめきのへや」。色々な人が宝物を見て喜んだが、部屋の真ん中に大切に飾られた、ただの石ころには首をかしげた。「すてちまいなよ」という友達の言葉に、石ころを捨てたピウスだったが、宝物にも興味が無くなり、心を失ったようになる。久しぶりに外出した日、ピウスは道端に転がる小さな灰色の石ころを見つけ…。他人の物差しでなく、自分にとって価値あるものの大切さを教えてくれる、心に響く一冊。

<絵本-小学校低学年から>

『ちいさなぬま』 井上コトリ/作 講談社 2013.8 ¥1300

深い深い森の奥。ひとりぼっちで誰かがくるのを待っていた小さな沼は、おとずれた誰ともさようならするのが寂しくて、彼らをつぎつぎに飲みこんでいった。そんなある日、女の子がやってくる。またお別れかと、洪水をおこしたように泣き出した沼に、「またあした あえるじゃない」と女の子は言う。沼はびっくりして…。キュートでデザイン性の高い絵、おとぎ話風の可愛らしい世界観の奥に、人が抱え込んでいる心の深層を、寓話に仕立てて描き出している。大人にも向く。

<読み物-小学校低学年から>

『しょうぶだしょうぶ! 先生vsぼく』 野村一秋/作 文研出版 2013.8 ¥1200

2年2組の担任の上山先生はいつも怒鳴ってばかり、2時間目だというのに朝から9回も怒鳴っている。イサムたちは「ガミヤマ」と陰口を言っている。あーあ、やだな、と思ってたら、イサムが名指しで怒られた。普段から思っていることを先生に向かって言ってしまい火に油を注ぐ結果に・・・。そこに隣のクラス担任のともこ先生がやってきたが、もうあとには引けない。ガミヤマ先生と勝負だ!

<読み物-小学校中学年から>

『ただいま!マラング村』 ハンナ・ショット/作 佐々木田鶴子/訳 齊藤木綿子/絵 徳間書店 2013.9 ¥1400

タンザニアのマラング村に住む4歳のツソと8歳のダウディの兄弟。父さんが病気で死に、母さんは子どもを置いて村から逃げ出してしまった。おばさんの家に預けられたが、つらく当たるおばさんに耐えかね家出した。都会のバスターミナルでおにいちゃんを見失ってしまったツソ。それから路上生活をすることになった。ツソは市場でたべものを盗んだり、バスにただで乗ったり、危険な目に何回もあったりしてたくましく生き抜いていった。そしてあるとき運命の出会いが…。10年以上前の実話にもとづいた物語。

<読み物-小学校高学年から>

『おいでフレック、ぼくのところに』 エヴァ・イボットソン/著 三辺律子/訳 偕成社2013.9 ¥1600

10歳の少年ハルの夢は自分の犬を飼うこと。豪邸に引っかき傷をつけられたり、じゅうたんの上に毛を落とされたり、においやおもらしを嫌ったりしてハルの願いを両親は許してくれない。豪華なプレゼントで気を引こうとする両親をやっとの思いで説得して、フレックが家にやってきた。しかしフレックは週末だけのレンタルの犬だった。うそをつかれたことを知ったハルはフレックやその仲間の犬たち、そして犬たちのことをよく理解していた10歳の少女ピッパと家を出て、田舎に住むハルの祖父母の元へ向かう…。

<読み物-中学生から>

『紙コップのオリオン』 市川朔久子/著 講談社 2013.8 \1400

 突然長旅に出た母を、義父と義妹と生活しながら待つ中2の「ぼく」橘論里。仲良しの轟元気と、美術部のちょっと変わり者の女の子水原白(ましろ)、全く仕事をしない河上大和と創立二十周年記念行事実行委員になった「ぼく」は、自分の発案したキャンドルナイトが採用され、いつの間にか中心的な立場に。星座のように人と人とが繋がっていく心温まる青春物語。著者は第52回講談社児童文学新人賞受賞作『よるの美容院』でデビュー。

<ノンフィクション>

『みな また、よみがえる』 尾崎たまき/写真・文 新日本出版社 2013.8 ¥1500

水銀が含まれた工場廃液を海に流し、多くの魚や動物、そして人間が中毒を起こした水俣病発生から半世紀以上経った。水俣湾にぽっかりと浮かぶ恋路島を語り手に、現在の海の様子や人々の暮らしの様子を写真で紹介する。現在の海はたくましくよみがえり、多くの魚種に恵まれている。海の再生に励まされる水俣の人たちの姿を描く。小学校低学年から

『いのちのギフト』 日野原重明/著 小学館 2013.9 ¥1500

山口県出身で聖路加病院名誉院長の日野原重明による犬にまつわる創作童話や、実際にいた有名な犬の話を紹介する。飼い主をかばい交通事故にあった盲導犬サーブ。アラスカの町ノームで流行したジフテリア治療の血清を運ぶために1000キロメートル以上を犬ぞりで運んだ北極犬のバルト。主人の帰りを上野駅でずっと待ち続けたハチ。その他、保護犬やセラピー犬などいのちの尊さを学ぶ話、動物と人の愛と絆の物語など、人間と犬の心のつながりについて考えさせられる。小学校中学年から

『めざせ!給食甲子園』 こうやまのりお/著 講談社 2013.8 ¥1200

学校給食はO-157による食中毒事件が起こってからは特に、安全・安心であることが最優先課題となった。さらに子どもたちがおいしいと言って食べること、味や彩り、栄養バランス、地場産物の活用といったことにも栄養教諭、学校栄養職員、調理員は心を砕く。東京で開かれた第7回全国学校給食甲子園の模様を織り交ぜながら、栄養士や生産者の給食にかける情熱とその奮闘ぶりを紹介する。小学生向きノンフィクションシリーズ「世の中への扉」。小学校高学年から

『看護師という生き方』 宮子あずさ/著 筑摩書房 2013.9 \780

看護師歴26年の現役ナースが、看護師を目指す人へ向けて、試行錯誤してきた自身の看護師人生を語る。がんを患いながら転んで死んだ父や半年近く入院した母をはじめとした24の事例を挙げ、それぞれの患者さんとの交流や葛藤を赤裸々に語る。「人の世の裏側がとことん見えてしまう」という看護師の仕事を覗くことができる。ちくまプリマー新書。中学生から

<研究書>

『学校図書館改造プロジェクト 思考力・読解力アップの新空間!』 井上一郎/編著 明治図書出版 2013.9 \2400

学校の教育課程と授業を改善し、同時に学校図書館を改造するプロジェクトを展開すべく、3校の指定校と四国の教職員の協力のもと、すぐに実践できるアイデアを紹介。現状を知るためのチェックシート、Before Afterの写真や配置図による改造例、学校図書館を使った小学校での教科別授業の展開例やワークシートが盛りだくさん。

【県内の動き】

★図書館まつり、古本市等

10月下旬から11月上旬にかけて県内の多くの図書館で図書館まつり等が開催されます。市町各図書館のホームページで確認してください。市町図書館のホームページは次のURLから。 https://library.pref.yamaguchi.lg.jp/link-public

おはなしおばさん 藤田浩子さんの講演会 「おはなしで あ・そ・ぼ!」

○日時 平成25年11月3日(日) 13:30~15:30  ○場所 カリエンテ山口 3F第4研修室 (山口市湯田温泉5-1-1)

○対象 お話を聞くことのできる人なら誰でも  ○定員 70名(要申込・申込順)  ○講師 藤田浩子さん

○参加費 大人800円 子ども500円 親子(親1+子1)1000円 ※事前申し込みの方のみ

○主催 こどもと本ジョイントネット21・山口

○問合せ・申込 083-922-0131(山口さん) 0835-52-0196(蕨さん) 0836-43-9421/090-2008-9467(山本さん)

子どもの読書活動推進講演会 「今こそ、子どもたちに昔話を」

○日時 平成25年11月16日(土) 10:00~12:00  ○場所 光市教育委員会ホール (光市光井九丁目18番3号)

○対象 子どもの読書に関心のある方  ○定員 一般80名(先着順・無料)  ○講師 松本なお子氏(元浜松市立中央図書館館長)

○主催 光市立図書館  ○申込方法 光市立図書館窓口または電話・メール

○問合せ 光市立図書館 電話0833-72-1440     詳細は http://www.city.hikari.lg.jp/tosyo/gyouji.html

絵本コンサート 「ずっとずっとそばにいるよ」  ※原画展(10:00~16:00)も同時開催

○日時 平成25年11月23日(土・祝) 13:30~15:00 ○場所 山陽小野田市立中央図書館 視聴覚ホール ○定員80名(先着順)

○対象 音楽とお話を聞くことのできる人  ○参加費 大人も子どもも800円(コンサート参加者のみ、原画展は無料)

○出演 本田哲也さん(絵本作家)、オブリガータの皆さん(ヴォーカル&ハープ&ピアノ)

○主催 こどもと本ジョイントネット21・山口

○申込 090-2008-9467(山本さん)、0835-52-0196(蕨さん)、083-922-0131(山口さん)

★秋穂図書館開館3周年記念講演会 「希望のチカラ ~図書館はワンダーランドだ!~」

○日時 平成25年11月30日(土) 午後2:00~講演  午後3:30~質疑応答&フリートーク

○場所 秋穂地域交流センター 大会議室  ○講師 玄田有史氏(東京大学社会科学研究所教授、経済学博士)  ○定員 90名

○参加料 無料  ○主催 図書館と友だちの会・秋穂  ○申込方法 FAXまたは電話で申し込む

○問合せおよび申込先   図書館と友だちの会・秋穂(原田さん)FAX 083-984-2354  秋穂図書館083-984-0065

★【募集】「赤十字紙芝居コンクール」

赤十字が創設されてから今年でちょうど150年にあたります。日本赤十字社山口県支部では、150周年を記念して、「思いやりの心」をこどもたちに分かりやすく伝えていくため、「赤十字紙芝居」を募集しています。応募期間は平成25年10月1日(火)~平成26年1月31日(金)です。 詳細は http://yamaguchi.jrc.or.jp/blog/?p=1859

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