子ども読書支援センターニュースNo.86

2011.7.25

山口県子ども読書支援センター発行

(山口県立山口図書館内)

TEL083-924-2111   FAX083-932-2817

https://library.pref.yamaguchi.lg.jp

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【山口県立山口図書館からのお知らせ】

☆館内工事等に伴う閉館のお知らせ

県立図書館、県点字図書館、県文書館の3館では、このたび、施設の老朽化による設備更新、館内レイアウトの変更及びICタグ導入に伴う機器設置等の館内改修工事のため、下記の期間を閉館いたします。皆様には大変御迷惑をおかけしますが、御理解を賜りますようお願いいたします。

●閉館期間  平成23年11月14日(月)~ 平成24年2月下旬(予定)

【支援センター関連行事】

☆中高生の読書感想文講座

日 時:8月6日(土)、7日(日) 午前10時~午後3時

会 場:山口県立山口図書館 子ども読書支援センター会議室

対 象:県内在住の中学生及び高校生

内 容:読書感想文にふさわしい本選びや読み方、書き方など

講 師:当センター職員

定 員:20名(要申込み、先着順)

申込方法:電話、FAX、またはEメール

申込締切:7月31日(日)

参加費:無料

☆学校図書館のための新刊児童書展示会

日 時:8月23日(火)※第1回 午前10時~12時(小学生向きの本の紹介を中心に)

※第2回 午後2時~午後4時(中高生向きの本の紹介を中心に)

会 場:山口県立山口図書館 子ども読書支援センター会議室

対 象:学校図書館関係者、学校図書館ボランティア

内 容:4月から7月に県立図書館子ども資料室で受け入れた本の展示。ジャンル別本紹介。本の閲覧、資料相談、読書相談など。

定 員:各30名(要申込み、先着順)

申込方法:FAX、またはEメール

申込締切:8月12日(金)

☆2、3歳児のためのおはなし会

日 時:8月2日(火) 午前11時~11時20分

会 場:県立図書館子ども資料室

対 象:2、3歳児とその保護者

内 容:絵本の読み聞かせなど    定  員:20名(要申込み)

【7月のおはなし会で使った絵本】

『がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん』 安西水丸/作 福音館書店 2010

『はっぱのなかでみいつけた』 ひろのたかこ/作 福音館書店 2005

『そらはだかんぼ』 五味太郎/作 偕成社 1987

『おおきなかがく このはなだれの?』 堀浩/監修 ひさかたチャイルド 2006

【新刊書から】

価格は消費税抜き

<絵本-幼児期から>

『みず ちゃぽん』 新井洋行/さく 童心社 2011.6 \800

 ぴちゃ、ぽた、ぽと、ぽしゃ、ざあー!、どっぼーん。一滴の水がさまざまな形に変化するのにつれて、水の音も変わっていく。シンプルな絵と擬音が楽しい赤ちゃん絵本。「火」をテーマにした『ひ ぼうぼう』も同時刊行。

<絵本-3,4歳から>

『ぼくひこうき』 ひがしちから/作 ゴブリン書房 2011.5 \1400

せいくんは幼稚園でかみひこうきを作った。どこまで飛ぶかみんなで競争することに。せいくんの水色のかみひこうきはせいくんとなって、他のだれのより速く、びゅんびゅん、どこまでも飛んでいく。砂場のトンネルを抜け、ジャングルジムの間をくぐり、すべり台をかけのぼり……。せいくんのひこうきはどこまで飛んでいくのでしょうか。小さな男の子がワクワクしながら読む様子が目に浮かぶ絵本。

<絵本-5,6歳から>

『ひとりぼっちのかえる』 興安/作 三木卓/文 こぐま社 2011.6 \1400

「たったいっぴきで くらしていて さびしくはないの?」 ひとりぼっちのかえるに、太陽や雨や地面がたずねると、かえるはそのたびに「いいえ」と答える。そのわけは……。豊かな自然のなかで生きる喜びが伝わってくる絵本。モンゴル出身の画家、興安のみずみずしい水彩画に、三木卓のやさしい文章がとけ込んだ絵本。

<絵本-小学校低学年から>

『ほんとうのサーカス』 ミッシャ・ダムヤン/文 ギアン・カスティ/絵 アーサー・ビナード/訳 BL出版 2011.5 \1400

 サーカスのオーナーはむちをパチッとならして、ショーの始まりを告げた。けれども、ピエロのペトロニウスとロバはただ立ったまま動かない。「ウソだらけのショーなんかもううんざりです」そういって、仲間の動物たちと旅に出たペトロニウスは、今までにないほんとうのサーカスをたちあげる。みなが力をあわせて始まったほんとうのサーカス、ポスターには「あたらしいサーカス! 子どもと詩人だけ入場できます」とあった。原書の発行は1962年。長く読み継がれている作品。

<絵本-小学校中学年から>

『サンピラー -お母さんとの約束-』 堂園晴彦/文 本田哲也/絵 石風社 2011.6 \1300

 7年前に亡くなった母との約束を果たすために、兄弟は北海道に向かった。小さい頃、母が話してくれた、空から大地にふりそそぐ光の柱、サンピラーを見に行くのだ。ふたりは雪の山道を懸命に登る。「旅立つ人」が「遺される人」に遺すメッセージの大切さが伝わる。鹿児島で、長年にわたりホスピスケアに取り組んでいる医師の思いが託された絵本。

<読み物-小学校低学年から>

『おとうさんの手』 まはら三桃/作 長谷川義史/絵 講談社 2011.5 \1100

 おとうさんは、目が見えない。でも、私が帰ってきたらわかるみたい……。「どうして、わたしだってわかるの?」「かおりのにおいがするんだよ。」目を閉じることで、初めて感じられることがあることを伝えてくれる一冊。第13回家の光童話賞を受賞した『きこえてくるよ』を改題・改稿して出版。

<読み物-小学校中学年から>

『だれにもいえない』 岩瀬成子/作 網中いづる/絵 毎日新聞社 2011.5 \1300

 小学四年生の千春が、同級生の点くんに恋をした。これまで感じたことのない気持ちの高ぶりにとまどう千春。多感な年頃の少女の繊細な心をていねいに描いた作品。作者は岩国市在住の児童文学作家。

<読み物-小学校高学年から>

『女王さまがおまちかね』 菅野雪虫/作 うっけ/絵 ポプラ社 2011.6 \1300

 小学6年生の苑田ゆいは、本を読むのが大好き。ところが、楽しみにしている『マヤ』シリーズの最新刊がなかなか出ない。噂では、「女王さま」が世界中の作家の行方不明事件の鍵を握っているとか。そして、ゆいが書いた『マヤ』の続きの物語に女王さまが食いついた……。

<読み物-中学生から>

『深海魚チルドレン』 河合二湖/著 講談社 2011.6 \1400

 「母はずっと明るい海にいた人。深海のほうが住みやすい人の気持ちはわかろうともしない。」何をするにも自信がなくて不安で迷ってばかりの真帆。中学入学と共に襲ってきた「尿意」との孤独な戦い。ある日、白い子どもを追って小さな喫茶店「深海」に迷い込むと……。第49回講談社児童文学新人賞受賞作品「バターサンドの夜」に続く2作目。作者は山口県防府市出身。

<ノンフィクション>

『まちぼうけの生態学』 遠藤知二/文 岡本よしろう/絵 福音館書店 2011.8 \667

 アカオニグモはいつ、どのようにして蜘蛛の巣を張り、獲物をとらえるのか。巣にかかった獲物との格闘の様子や天敵の蜂キスジベッコウとの間の意外な姿などが描かれる。筆者のじっくりと時間をかけた地道な観察により明らかになったアカオニグモの生態には説得力がある。小学校高学年から。

『いのち』 窪島誠一郎/作 アリス館 2011.6 \1400

 中学2年の絵見は度重なるいじめに耐えられず、自殺を図る。一命を取り留めた絵見はある日、お母さんに誘われ、信州の戦没画学生慰霊美術館「無言館」を訪れた。戦死した画学生たちの絵をじっと見つめ続けた絵見は……。「無言館」での実話をもとに描いた本。「約束」シリーズの第2作目。小学校高学年から。

<研究書>

『シリーズ学校図書館学』全5巻 「シリーズ学校図書館学」編集委員会/編 全国学校図書館協議会 2011.3~ 各\1500~

 2009年10月に発表された全国SLAの「学校図書館司書教諭講習講義要綱」に基づいて新たに刊行された司書教諭の養成テキスト。現場で働く学校図書館関係者のレベルアップにも役立つ。既刊は第1巻『学校経営と学校図書館』、第4巻『読書と豊かな人間性』、第5巻『情報メディアの活用』。

【県内の動き】

★平成23年度 山口県図書館協会 児童読書研究部会・研修会

「だれにもいえない」

○日時:8月5日(金)午後1:15~2:55

○会場:山口県立山口図書館 子ども読書支援センター会議室(3F)

○講師:岩瀬成子(児童文学作家) ※聞き手 山本安彦

○参加費:無料(非会員は500円) ○定員:30名(申込み先着順)

○連絡・申込先:県立図書館資料整備グループ 児童読書研究部会(担当:山本)TEL 083-924-2111

※子どもの本や読書についてのイベント情報をお寄せください。

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