子ども読書支援センターニュースNo.93 2012.2.25 山口県子ども読書支援センター発行 山口県立山口図書館内) TEL083-924-2111 FAX083-932-2817 |
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【山口県立山口図書館からのお知らせ】
☆3月1日より開館
長い間、皆様には大変御迷惑をおかけいたしました。このたびの改修ではバリアフリー化を図り、マルチメディアデイジー室を設置しました。また、ICタグや自動貸出機を導入し、リライトカードでの貸し出しになります。書架の並びも、1階に仕事と暮らしのフロアを設けるなど大きく変わりました。子ども資料室の名称も「こどもとしょしつ」となりました。リニューアルした県立図書館へどうぞおいでください。
【支援センター関連行事】
☆「子ども読書ステップアップ講座」 12/10~3/9まで全5日。 *詳しくはHPをご覧ください。
○対象:市町立図書館職員、学校図書館関係者、子ども読書団体関係者等
○定員:各講座40名(要申し込み・先着順) 締切:開催日の1週間前まで
○申込先:山口県子ども読書支援センター(山口県立山口図書館内)
1「事例発表」
- 萩市立萩図書館の児童サービスについて(萩市立萩図書館職員)
- 岩国市のブックスタート事業について(岩国市中央図書館職員)
- 学校図書館における公共図書館の利用実態について(周南市立富田西小学校 学校図書館司書 河村京子)
2「新刊児童書閲覧会」~下半期の児童書を中心に展示・紹介をします~
○日時:3月9日(金) 10:00~12:00、13:30~15:30
○会場:山口県立山口図書館 第二研修室(3階)
【新刊書から】
価格は消費税抜き
<絵本-幼児期から>
『あなのなか』 森あさ子/著 岩崎書店 2011.12 \850 ずんずん ずんずん あなのなかを探検だ!アリ、ミミズ、ハサミムシ、モグラ。土のなかのいろんな生き物に出会いながら、ずんずん ずんずん進むと、突然見えた明るい光!まぶしいな。おひさまだ。鮮やかな色と黒のコントラストが楽しい赤ちゃん絵本。 <絵本-3,4歳から> 『くまくんと6ぴきのしろいねずみ』 クリス・ウォーメル/作・絵 吉上恭太/訳 徳間書店 2011.12 \1500 ある日の夕方、散歩に出かけたぬいぐるみのくまくんは、暗い森のなかで迷子になった6ぴきの白いねずみに出会う。ねずみたちは、森の動物たちに食べられてしまうと、くまくんに助けを頼む。ねずみを狙って動物たちが近づくと、くまくんは機転を利かせて……。迫力ある絵と楽しいストーリーが魅力の絵本。 <絵本-5,6歳から> 『長ぐつをはいたネコ』 シャルル・ペロー/原作 石津ちひろ/抄訳 田中清代/絵 ブロンズ新社 2012.1 \1500 貧しい粉屋が亡くなって、3人兄弟の末っ子に残されたのは、1ぴきのネコだけだった。がっくりしている末っ子にネコが言う。「ご主人さま、ここは、このわたくしにお任せください。丈夫な袋と長ぐつさえ用意していただければ、それで十分。そうすりゃ、すべてうまくいきますって……」と。ネコは丈夫な袋で獲物をとらえては王様に献上し、知恵を働かせては主の末っ子のために働く。ペロー原作のヨーロッパ民話をもとにした昔話絵本。 <絵本―小学校低学年から> 『しんせつなかかし』 ウェンディ・イートン/作 おびかゆうこ/訳 篠崎三朗/絵 福音館書店 2012.1 \1200 そのかかしは、真鍮のボタンのついたコートを着、頭にわらの髪の毛を付けたたいそう立派な姿で麦畑に立っていた。お百姓さんが鳥を追い払うために立てたものだったが、かかしは畑にやってくる鳥たちと仲良くなってしまう。表題作の他に「モリーさんの庭」収載。 <読み物-小学校低学年向き> 『まいごの、まいごの、ゴンザレス』 服部千春/作 村上康成/絵 岩崎書店 2011.12 \1000 小学校1年生のタクヤは、おかあさんと弟のシンヤと3人で遊園地にやってきた。思い切って一人でジェットロケットに乗ったが、降りたところで迷子になってしまう。あちこち歩き回っていたら、なんと赤ちゃんカイジュウのゴンザレスも迷子になって泣いていた……。 <読み物-小学校中学年から> 『ちっこばぁばの泣いた夜』 福明子/作 ふりやかよこ/絵 新日本出版社 2012.1 \1400 小学生のシュウは、勤め先の病院でマミーさんと呼ばれているお母さんと二人暮らし。マミーさんの病院には、「ちっこばぁば」というあだ名のいつもニコニコしたおばあさんが入院していた。いじめがあって学校に行くのがつらくなったシュウは、ちっこばぁばにいつもパワーをもらっていた。悩みを聞いてもらっていたシュウだが、ある日、ちっこばぁばが面会謝絶に……。絵の作者は、防府市出身のふりやかよこ。 <読み物-小学校高学年から> 『雨あがりのメデジン』 アルフレッド・ゴメス=セルダ/作 宇野和美/訳 鈴木出版 2011.12 \1400 コロンビアのメデジン市郊外にある貧しいバリオという地区に住んでいる10歳の少年カミーロとアンドレスは、学校に通うこともなく毎日ぶらぶらして暮らしている。父のおつかいで酒を買いに行かされるカミーロ。やがて、金を渡されず、酒を手に入れなければ家に入れないと言われたカミーロは、数ヶ月前に建った図書館に入り、図書館の本を売ることを思いつく。貧しさゆえ生きることに精一杯だった少年と本、図書館員との出会いを描く。スペイン国民児童文学賞(2009年)、アラデルタ児童文学賞(2008年)受賞作品。 <読み物-中学生から> 『戦火の馬』 マイケル・モーパーゴ/著 佐藤見果夢/訳 評論社 2012.1 \1300 13歳の少年に育てられた子馬ジョーイの運命は第一次世界大戦によって翻弄される。少年との再会を信じてイギリスを離れ、戦場を駆け抜けるジョーイが目にしたものは……。馬の視点から描いた戦場での出会いと別れに心打たれる。2012年3月公開の同名映画の原作。 『サリーのえらぶ道』 エリザベス・オハラ/作 もりうちみちこ/訳 さ・え・ら書房 2011.12 \1700 「生まれて初めてのキスは、こんなにも突然のものだった。」もうすぐ16歳になるサリーの恋の行方は?そして、彼女の人生は?1898年、北アイルランドで貧しさと闘いながらも力強く生きる人々を描く。サリーが五感で味わっている自然描写が美しい。『サリーの帰る家』の続編。アイルランドのピスト最優秀児童図書賞受賞。 『エメラルドアトラス』 ジョン・スティーブンス/著 片岡しのぶ/訳 あすなろ書房 2011.12 \2200 ケイトたちきょうだいが追いやられたのは辺境の地にある不気味な孤児院。謎の人物ピム博士の屋敷を探検して見つけた白紙の本に触れたとたん、15年前の世界へ。そこで3人が見たものは……。最強の魔術書エメラルドアトラスをめぐる冒険ファンタジー。3部作の第1部。 <ノンフィクション> 『YUKICHI』 誉田龍一/著 中川学/絵 くもん出版 2011.12 \1400 「天は人の上に人に造らず人の下に人を造らず」との言葉を残した福沢諭吉。幼い頃、身分社会の世の中に疑問を抱きつつ暮らした諭吉は、やがて、蘭学で身を立てるため、江戸へ行きたいと兄に告げるが……。ひたすら学問に打ち込みながら自分の生き方を模索する諭吉の青春時代を描いた作品。小学校高学年から。 『力の事典 動きのひみつをさぐる』 大井喜久夫・大井みさほ・三輪広明・松浦博和/文 黒須高嶺/絵 岩崎書店 2012.1 \6000 私たちの身の回りでは、いろいろなところでいろいろな「力」が使われている。「人の動きと力」「風の力・水の力」「乗り物に乗ると受ける力」「燃やすと得られる力」「電気の力・磁石の力」と5つの章に分けて力について豊富な絵と解説で紹介する。そのほか、「エネルギー」「乗り物くらべ」の章も興味深い。小学校高学年から。 『日本の津波災害』 伊藤和明/著 岩波書店 2011.12 \820 日本書紀に記された最古の津波記録から、2011年東日本大震災まで、各地に残る記録を掘り起こしながら津波災害の歴史を語る。津波被害の多さに驚くと同時に、過去の教訓に学び、未来へ語り伝えていくことの大切さを痛感させられる。写真や図が多くてわかりやすい。中学生から大人まで。 <研究書> 『松居直自伝』 松居直/著 ミネルヴァ書房 2012.1 \1800 児童文学者、編集者、出版事業家として、戦後の日本の児童出版界を牽引してきた松居直の自伝。生誕から福音館書店に入社し、「こどものとも」創刊に至るまでを描く。巻末の松居直略年譜、索引も充実しており、日本の児童出版文化史としても読める。シリーズ・松居直の世界(全5巻)の第1巻。続巻は、第2巻「松居直と『こどものとも』」、第3巻「翻訳絵本と海外児童文学との出会い」、第4巻「松居直の絵本論」、第5巻「藤本朝巳の松居直論」。 |
【県内の動き】
★「かならず成功する読み聞かせ講座」―第2回ステップアップ講座-
○講師:赤木かん子さん(児童文学評論家)
○日時:3月17日(土) 13:30~15:00
○場所:山口県立山口図書館 第2研修室(3F)
○定員:30名(要申込、先着順) ○参加費:500円(資料代)
○主催:こどもと本ジョイネット21・山口
○申込先:083-922-0131(山口)yamaf123@c-able.ne.jp 、090-2008-9467(山本)
※子どもの本や読書についてのイベント情報をお寄せください。