子ども読書支援センターニュースNo.94 2012.3.25 山口県子ども読書支援センター発行 (山口県立山口図書館内) TEL083-924-2111 FAX083-932-2817 |
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「国際理解」をテーマに選んだ児童書等約50冊のセットを、全国の学校図書館へ貸し出しています。貸出期間は1ヶ月。費用は無料ですが、返却時の送料は利用校の負担となります。また、このセット貸出しを使った実例を、ホームページで紹介しています。詳しくは、下記ホームページをご覧ください。
http://www.kodomo.go.jp/promote/school/rent/index.html
【新刊書から】
価格は消費税抜き
<絵本-幼児期から>
『こやぎがぴょんぴょん』 田島征三/著 福音館書店 2012.1 \390 野原でこやぎがぴょんぴょん。うさぎもぴょん。まねしてこやぎもぴょんぴょん。今度はカエルがぴょーんぴょん。まねしてこやぎがぴょーんぴょん。バッタや小鳥もぴょーんぴょん。野原を元気いっぱいに飛び回る動物たちのいきいきとした姿、そのまねをして跳ぶ子ヤギの絵がユーモラスな赤ちゃん絵本。 <絵本-3,4歳から> 『ねむるまえに』 アルバート・ラム/作 デイビッド・マクフェイル/絵 木坂涼/訳 主婦の友社 2012.1 \1300 ベッドに入ったこぐまのティミーは、ママと「ねむるまえまえあそび」を始めます。寝る前にその日の出来事を順々に思い出していく「ねむるまえまえあそび」。寝る前に歯を磨いて、その前には丘の上からパパとママと3人できれいな夕陽をながめた、その前には丘の上の木の下でピクニックをしたよ。じゃあその前は……。パパとママと過ごしたティミーの一日がやさしいタッチの絵と文章で描かれた心が温かくなる絵本。 『とんとんとんだれですか』 はやしますみ/作・絵 岩崎書店 2012.1 \1300 今夜はなにかがおこりそう。とんとんとん… だれですか…。玄関のドアの向こうに見える不気味なシルエット。大きな耳?角が生えてる! 手には鋭い爪。あなたはだれ…? ガチャリとドアが開いてそこに立っていたのは、さるくんを肩車したくまくん。足下にははりねずみくん! あーよかった。するとまた、とんとんとん…。だれかがドアをたたく音が…。楽器を持った動物たちの意外な組み合わせが次々と現れる、ジャズライブのスライドショーから生まれたお話。 <絵本-5,6歳から> 『ようちえんいやや』 長谷川義史/作・絵 童心社 2012.2 \1300 「ようちえんいくのいやや」たけしくんが泣いている。なぜって、園長先生に挨拶するのがいやや。まなちゃんも泣いている。なぜって、いちごが好きなのにもも組なのがいやや。つばさくんも、のほほちゃんも、しゅうまくんも、みんな「ようちえんいやや」って泣いている。いろんな言い訳しているけれど、幼稚園に行きたくない本当のわけはね……。作者がライブで歌って人気の「ようちえんブルース」が絵本になった。 『わがままくまさん』 ねじめしょういち/さく 高畠那生/え そうえん社 2012.1 \1200 冬眠する季節なのに、全然その気にならないくまさん。山の動物たちはそんなくまさんを心配して、あの手この手でなんとか眠らせようとする。動物たちの努力が実ってやっと眠った、と思ったら翌朝には起き出してくるくまさん。動物たちは相談して、あることを思いついた……。果たしてわがままくまさんは無事冬ごもりできるかな。ねじめしょういちのテンポのよい文章と動物たちの表情がかわいい。思わず笑える絵本。 <読み物-小学校低学年から> 『給食室の日曜日』 村上しいこ/作 田中六大/絵 講談社 2012.1 \1200 ここは給食室の中、いつもはきれいに片付けられている調理器具と調味料たちも日曜日は自由に遊んでいる。ある時、おなべちゃんが持ってきたカードには「しんがたフードプロセッサー、ほうちょうステ」と書いてあった。みんなの友達ほうちょうが捨てられる?おなべもおたまもケチャップも心配でたまらない……。「日曜日」シリーズ4作目。 <読み物-小学校中学年から> 『おなかがギュルン』 長崎夏海/作 おくはらゆめ/絵 新日本出版社 2012.1 \1400 半年前に父が亡くなり、父のふるさとである沖永良部島に引っ越して以来、母は毎日仕事で忙しい。でも、それまで料理をしなかった姉が作ってくれるようになったさまざまな簡単節約料理がとてもおいしいので、朝起きると、思わず「おなかがギュルン」。「なんちゃってオムライス」「なんちゃって和風バターライス」「なんちゃってアジアごはん」などのレシピも織り交ぜながら物語が展開。料理をベースにしながら友達や家族とのふれあいを通して成長する小学3年生の女の子の姿を描く。初出は2009年「飛ぶ教室」19号の『サバダンダン』。 『妖怪一家九十九さん』 富安陽子/作 山村浩二/絵 理論社 2012.1 \1300 巨大な化野原(あだしのはら)団地が建設されることになり、その場所に古くから住んでいた妖怪たちは怒りで黙っていられない。ヌラリヒョンが皆を代表して市役所に相談に行くと、なんと人間たちと一緒に住んでみてはと提案され……。団地に住み始めた妖怪たちの悪戦苦闘ぶりが愉快に描かれる。語り口調の優しい文章でユーモアあふれる楽しいお話。 <読み物-小学校高学年から> 『雪ぼんぼりのかくれ道』 巣山ひろみ/作 狩野富貴子/絵 国土社 2012.1 \1300 大好きなおばあちゃんを巡って両親の言い争いが絶えない。小学5年生の果奈は心を痛めながらはじめてたった一人でおばあちゃんが暮らす「からまつ屋」へと向かった。雪深い奥野郷にやってきた果奈は「雪ぼんぼり」を作る。すると、そこにウサギが現れ、追いかけていくうちに迷い込んだのは神様が通る「かくれ道」だった。昔話をイメージさせる幻想的な展開が魅力的な作品。 『ネジマキ草と銅の城』 パウル・ビーヘル/作 野坂悦子/訳 村上勉/画 福音館書店 2012.1 \1800 千年の命を受けた偉大な王様の命が燃え尽きようとしている。命をながらえるには「ネジマキ草」を見つけ出さなければならない。まじない師は自分が旅に出ている間にやってくる客たちのお話を王に聞かせるよう告げて薬草探しへと出て行った。王国に住むたくさんの動物たちは、次々と王様にお話を聞かせるためにやってきた。オランダを代表する児童文学作家が1964年に発表し翌年の「最優秀児童文学賞」を受賞した作品。 <読み物-中学生から> 『灰色の地平線のかなたに』 ルータ・セペティス/作 野沢佳織/訳 岩波書店 2012.1 \2100 画家を目指す15歳のリナの家族を突然引き裂いたソ連の秘密警察。離れ離れになった父へ、リナは人から人へ渡る絵手紙を託す。長い長い護送列車の旅、強制収容所での極限生活の中で、母が示した周囲の人への愛と人間としての尊厳を模範に、誇り高く懸命に生き抜いていく少女の物語。第二次世界大戦下のリトアニアなどバルト3国で起こった出来事を生存者から聞き取り、愛と希望を失わなかった人々の姿を描いた作者のデビュー作。 <ノンフィクション> 『カエサルくんとカレンダー』 いけがみしゅんいち/文 せきぐちよしみ/絵 福音館書店 2012.1 \1200 ゆうかちゃんは、お母さんにもらったカレンダーを眺めているうちにふと気づいた。「あれ、おかしいな。なんで、2月だけ、こんなに短いの? 月によって、日にちの数がちがうのはどうして?」すると、突然、変な服を着た小さなおじさんが現れた……。現在のカレンダーのもととなった「ユリウス暦」の成り立ちが学べる知識絵本。小学校低学年から。 『映画カントクは中学生!』 艸場よしみ/著 汐文社 2012.1 \1400 日本史上最年少、14歳の映画監督となった仲村颯悟(なかむらりゅうご)。小学2年生の頃に父のホームビデオカメラで撮り始めて以来、一つまた一つと撮影技術を身につけ、積極的に周りと関わりあいながら映画撮影を進めてきた様子を描いた作品。映画「やぎの冒険」完成に至るまでの経緯、その後の生活で感じていることなどのエピソードから、課題意識を持って物事に取り組むことや自分で考え工夫を凝らすことの大切さが伝わってくる。小学校高学年から。 『よくわかる再生可能エネルギー』 矢沢サイエンスオフィス/編著 学研 2012.2 \4500 東日本大震災とそれに伴う原発事故以来、急速に高まるエネルギー問題。中でも注目を集めるのが、「再生可能エネルギー」。第1部でエネルギーのしくみやわれわれの生活に欠かせない電気について述べた後、太陽・風力・水力・波力・地熱・バイオマス・廃棄物などさまざまな再生可能エネルギーについて紹介。それぞれのしくみだけでなく、長所や短所も挙げることで比較しながら読み比べることができる。小学校高学年から。 『みんなでつくろう学校図書館』 成田康子/著 岩波書店 2012.1 \820 「○○高校の図書館っていいよね!」と言われることを目指して、生徒と教師が知恵を出し合って楽しい学校図書館を作っていきませんか?北海道の高等学校の学校司書として、長年関わってきた生徒とのやり取りや、学校図書館の活性化の工夫のあれこれを具体的に、生徒のイラストや写真を交えて紹介。自分の学校の図書館を変えてみたくなる一冊。岩波ジュニア新書。中学生から大人まで。 |
【県内の動き】
★平成24年度子ども読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)文部科学大臣表彰被表彰者一覧
○学校・・・山口市立小郡小学校・山陽小野田市立厚狭小学校・美祢市立厚保中学校
○図書館・・・山陽小野田市立中央図書館
○団体・・・おはなし玉手箱(山口市)
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