子ども読書支援センターニュースNo.97 2012.6.25 山口県子ども読書支援センター発行 (山口県立山口図書館内) TEL083-924-2111 FAX083-932-2817 |
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【山口県子ども読書支援センター関連行事】
☆中高生のための読み聞かせ講座
○日時: 7月28日(土) 10:00~15:00 7月29日(日) 10:00~15:30
○会場: 山口県立山口図書館 第2研修室(こどもとしょしつ 3階)
○内容: 絵本の見方、選び方を学んで読み聞かせの方法を学習した後、おはなし会を行います。
○対象: 中学生、高校生
○定員: 20名(先着順) 参加費無料
○申込: 電話またはFAX、メールにて、氏名、学校名、学年、住所、電話番号をご連絡ください。
締め切り7月24日(火)
☆新刊児童書閲覧会
○日時:7月21日(土)10:00~12:00 13:30~15:30(同じ内容を2回実施)
○会場:山口県立山口図書館 第2研修室
○内容:3月から6月までに県立図書館で受け入れた本の展示、閲覧。
ジャンル別の本の紹介。(絵本、読み物、ノンフィクション、研究書)
○対象:市町の図書館職員、学校図書館関係者、ボランティア関係者、子どもの本に関心のある人
○定員:各30名程度(要申込、先着順)
○申込:申込書によりFAX、またはEメールで 7月13日(金)までに申し込んでください。
☆2、3歳児のためのおはなし会 毎月第一火曜日 午前11時~11時20分(こどもとしょしつ)
【6月のおはなし会で使った絵本】
『だるまさんが』 かがくいひろし/作 ブロンズ新社 2010 『たべたいな』 みやまつともみ/作 福音館書店 2009 『かさかしてあげる』 こいでやすこ/作 福音館書店 2009 『じゃぐちをあけると』 しんぐうすすむ/作 福音館書店 2009 『どろんこハリー』 マーガレット・ブロイ・グレアム/絵 福音館書店 1964 |
【新刊書から】 価格は消費税抜き
<絵本-幼児期から>
『おやゆびさん』 風木一人/さく ひろかわさえこ/絵 すずき出版 2012.4 \1100 親指さんは、他の指とひとり離れてなんだかちょっとさみしそう。人差し指さんと中指さんは仲良し。中指さんと薬指さんも仲良し。でも、人差し指さんと小指さんが出会うのはけっこうたいへん。「親指さんはどの指とも簡単に会えていいね」とみんなからいわれた親指さん、うれしそう。親指だけが他の指と違っていることに着目したユニークな絵本。 <絵本-3,4歳から> 『わるいことがしたい!』 沢木耕太郎/作 ミスミヨシコ/絵 講談社 2012.4 \1400 わるいことがしたい!もっと、もっと、わるいことがしたい!わんぱくぼうやのいたずらはどんどんエスカレート。でも、そうして暴れた後はちゃんとお片づけ!?どこにもいそうなやんちゃな男の子のおはなし。ノンフィクション作家沢木耕太郎が初めて書いた絵本。
『もっかい!』 エミリー・グラヴェット/さく 福本友美子/訳 フレーベル館 2012.4 \1200 子どもドラゴンのセドリックはそろそろおやすみの時間。ママに「本、読んで」とせがみます。セドリックのお気に入りは、一度も寝たことがない真っ赤なドラゴンのおはなし。ママが読み終わった途端に、「もっかい!」ママはもう眠くてしかたがありません。セドリックの「もっかい!」はどんどんエスカレートしていき、ついには・・・。ケイト・グリーナウェイ賞作家による、穴あきのしかけも楽しい絵本。 <絵本-5,6歳から> 『モグラくんがみたおひさま』 ジーン・ウィリス/文 サラ・フックス-デイビス/絵 BL出版2012.4 \1300 モグラくんはまだ日の出を見たことがなかった。ある夜明け、日の出を見に行くというハタネズミに誘われ、ウサギやリスやスズメと一緒に、皆でおひさまが昇ってくるのを待っていると、ハタネズミが「おひさまのてっぺんが見えてきたよ。つるんとおいしそうな、目玉焼きの黄身みたいだ」と教えてくれる。ウサギたちも口々におひさまの様子を話してくれる。そのとき、目の見えないモグラはおひさまがどんなにきれいか、空がどんな色に染まるのか、ちゃんと見えたのだった。さりげない思いやりが心に伝わる絵本。
『ピアノはっぴょうかい』 みやこしあきこ/作 ブロンズ新社 2012.4 \1300 初めてピアノの発表会に出るももちゃんが、どきどきしながら順番を待っていると、どこからか小さな声が。「だいじょうぶ だいじょうぶ!」声の主はドレス姿のこねずみで、自分たちも発表会をしているから見にきてと、ももちゃんを誘う。こねずみについて小さなドアをくぐると・・・。
<読み物-小学校低学年から> 『山下明生・童話の島じま 4』 山下明生/作 渡辺洋二/画 あかね書房 2012.3 ¥1300 海や船をテーマに楽しい童話や、切ない童話を作家自らが厳選した童話集全5巻の1冊。「はまべのいす」「ふとんかいすいよく」など5編の童話を収録。渡辺洋二の挿絵が効果的な作品集になっている。著者は「海のしろうま」で野間児童文芸賞を受賞。 <読み物-小学校中学年から> 『クロイヌ家具店』 大海赫/作・画 復刊ドットコム 2012.3 ¥2000 お気に入りのいすを庭の老木シイの木にとられてしまったぼくは、クロイヌ家具店でお気に入りのいすを買った。座っているうちに空を飛ぶことができるいすであることに気づく。学校の友達の間で話題になったり、テレビ局が取材に来たり大騒ぎに。しかし町の子どもたちが行方不明になり、不思議なできごとが巻き起こる。クロイヌ家具店の地下にはあやしげな秘密が…。理論社1972年刊の復刊。 <読み物-小学校高学年から> 『海辺の宝もの』 ヘレン・ブッシュ/著 佐竹美保/画 鳥見真生/訳 あすなろ書房 2012.4 ¥1500 メアリーの父は家具職人であったが化石採集を副業にして観光客相手にアンモナイトの化石を売っていた。父にならって採集を続けるうちに、メアリーは化石の魅力にとりつかれてしまう。父の死後、メアリーは世紀の大発見をすることになる。 19世紀に活躍した女性化石採集者で古生物学者のメアリー・アニングの生涯を描いた伝記物語。 <読み物・詩-中学生から> 『花実の咲くまで』 堀口順子/作 小峰書店 2012.4 \1400 俺は落語家伊達家花里の孫。名前は新太郎。中学を卒業したらじいちゃんに弟子入りしようと決めていたのに、突然死んでしまって…。2ヶ月近くなるのに立ち直れないでいた俺の前に、ある日、死んだじいちゃんが帰ってきた!?祖父や幼馴染のあかり、友人、楽屋のお弟子さんたちとの関わりの中で、自分の道を見つけていく少年の成長物語。「Green Books」シリーズ。
『やさしいけしき』・『草にすわる』 市河紀子/選詩 保手濱拓/絵 理論社 2012.4 各\1400 児童書の編集や選詩、翻訳を手がけるフリーランス編集者による詩のアンソロジー。八木重吉、まど・みちお、谷川俊太郎、阪田寛夫など各37編を収める双子の詩集。力ある言葉が深く心に沁みる。2012年やまぐち新進アーティスト大賞を受賞した山口市在住の保手濱拓による挿絵が温かみを添えている。 <ノンフィクション> 『平和をねがう「原爆の図」』 楠木しげお/作 くまがいまちこ/絵 銀の鈴社 2012.3 ¥1500 原爆や戦争の絵を40年以上描き続けた丸木位里・俊夫妻の伝記物語。二人の生い立ち、出会い、戦時下での生活、そして戦争のない世界を願って始めた二人の共同制作。やがて世界平和評議会から「原爆の図」に対して世界平和文化賞を贈られる。さらにはアウシュビッツ、南京大虐殺、沖縄戦、足尾鉱毒事件、水俣病など社会の矛盾に真摯に向き合う二人の生き方を描く。絵の作者は下関市出身。小学校中学年から。 『境界をこえる』 安藤忠雄/著 講談社 2012.4 \1000 中学2年の時に熱心な数学の先生と若い大工さんと出会い、独学で建築家を目指すようになった安藤忠雄氏。高校卒業後、伝統建築を見て歩き、たくさんの書物を読み、外国の建築物を見て歩くなかで培った「構想力」と「実行力」。理想の実現に不可欠なこの二つをいかに養っていけばよいかのヒントが得られる。15歳の寺子屋シリーズ。中学生から。
『3・11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』 たくきよしみつ/著 岩波書店 2012.4 \820 福島県川内村で執筆や作曲活動をしていた著者が自ら体験した3・11の大地震と原発事故直後の東電、政府、メディア、自治体の対応や住民の動きを語る。故郷に帰れない人々、放射能汚染、エネルギー問題など現在進行形の問題について具体的な数値や情報を提示しながら、「自分の頭で考え、自分の命を守る」ことを訴える。岩波ジュニア新書。高校生から大人まで。
<研究書> 『絵本の庭へ-児童図書館基本蔵書目録 1』 東京子ども図書館/編集・発行 2012.3 \3600 子どもの本と読書を専門とする東京子ども図書館が自館の蔵書から、次世代に残したい1157冊を選んでリスト化したもの。1950年代から2010年10月までに日本で刊行された絵本が対象。作者、出版社、初版の出版年、ページ数、大きさ、解題と表紙写真(モノクロ)の他、読み聞かせに向く絵本や、小学校中級以上に向く絵本を示すマークも付いている。巻末には書名、人名索引の他、件名索引もあり展示やブックトークに役立つ。引き続き、昔話・古典・創作文学の「物語の森へ」、ノンフィクションの「知識の海へ」刊行予定。 |