ふるさとの文学者特別企画展「ふたりのパリ日記 -宇野千代と林芙美子-」のポスターです。山口県ゆかりの作家、宇野千代(うのちよ)と林芙美子(はやしふみこ)は、同時期に、女流文壇で活躍しました。また、ふたりそれぞれにパリ旅行の経験があり、その見聞を多くの文章に著しています。
明治30年(1897)に生まれ、平成まで生きた宇野千代は、昭和26年(1951)、友人の宮田文子(みやたふみこ)とともにパリに赴きました。このヨーロッパ行きは戦後、日本の女性作家としては最初で、きもの姿でパリを歩き注目を集めました。
林芙美子は、明治36年(1903)に生まれ、下関、尾道など各地を転々とする少女時代を経て、上京。様々な職を経て、作家となりました。昭和5年(1931)、ベストセラー『放浪記』(ほうろうき)の印税を旅費としてヨーロッパへ旅立ちました。日記には、さまざまな人々との交流が描かれています。
ふたりのパリ旅行の足跡を同時代の女流文壇での交流の様子を関係資料から紹介します。

期間:平成24年3月1日(木曜日)~6月28日(木曜日)
場所:山口県立山口図書館 2階 ふるさと山口文学ギャラリー
主催:山口県立山口図書館
共催:やまぐち文学回廊構想推進協議会

月曜、月末は閉館します。詳細は「図書館カレンダー」を参照してください。

展示資料目録

宇野千代のパリ旅行    きものと「スタイル」

書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
中央公論 文芸特集 第8号   中央公論社 1951.6 Y910/I 1
世界紀行文学全集 第 2巻
修道社
修道社 1959.02 R915.6/I 9
婦人公論 第58巻第8号   中央公論社 1973 R051/E 6
わたしの白書
宮田 文子∥著
講談社 1966 289.1/MI84
きもの日和
宇野/千代∥著
世界文化社 2003.04 Y914/N 3
宇野千代の世界
山梨県立文学館∥編
山梨県立文学館 1996.04 Y910/M 6
宇野千代全集 第11巻
宇野 千代∥著
中央公論社 1978. 918.6/K 7
おはん
宇野 千代∥著
中央公論社 1957.06 Y/U 77
スタイル 第1巻第1号
宇野/千代‖編輯
臨川書店 2003.2 R593/N 3
きもの読本 第3号   スタイル社 1953.1 Y593/I 3
きもの読本
宇野/千代∥著
ダヴィッド社 1958.9 Y593/I 8
北原武夫と宇野千代   壬生町立歴史民俗資料館 2009.2 Y910/N 9
情人
北原/武夫‖[著]
講談社 1999.12 /KI64
刺す
宇野/千代∥著
新潮社 1966.2 Y/U 77

林 芙美子の巴里日記と交流した人々

書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
林芙美子全集 第4巻
林/芙美子‖著
文泉堂出版 1977.4 R918.6/K 7
林芙美子巴里の恋
林/芙美子∥著
中央公論新社 2001.08 Y915/N 1
三等旅行記
林/芙美子∥著
改造社 1933.5 Y915/G 3
三等旅行記
林/芙美子∥著
方向社 1948.9 Y915/H 8
清貧の書
林/芙美子∥著
改造社 1933.5 Y/H 48
旅だより
林/芙美子∥著
改造社 1934 Y914/G 4
一人の生涯
林/芙美子∥著
創元社 1940.1 Y/H 48
面影
林/芙美子∥著
文学クオタリイ社 1933.8 Y911.5/G 3
林芙美子展
今川/英子∥監修
アートプランニングレイ c2003 Y910/N 3
厨女雑記
林/芙美子∥著
岡倉書房 1934.3 Y914/G 4
薩摩治郎八
小林/茂‖著
ミネルヴァ書房 2010.10 289.1/Sa88
断碑
松本 清張∥著
東都書房 1959.06 /MA81
藤森栄一全集 第5巻
藤森 栄一∥著
学生社 1979.8 R202.5/K 8
白井晟一
白井/晟一‖著
青幻舎 2010.9 520.87/P 0
林芙美子
板垣 直子∥編
至文堂 1965.10 910.28/J 5

千代・芙美子と女流文学者会

書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
現代の女流文学 1
女流文学者会∥編
毎日新聞社 1974 /J 75
現代の女流文学 2
女流文学者会∥編
毎日新聞社 1974 /J 75
現代の女流文学 3
女流文学者会∥編
毎日新聞社 1974 /J 75
現代の女流文学 4
女流文学者会∥編
毎日新聞社 1974 /J 75
現代の女流文学 5
女流文学者会∥編
毎日新聞社 1974 /J 75
現代の女流文学 6
女流文学者会∥編
毎日新聞社 1975 /J 75
現代の女流文学 7
女流文学者会∥編
毎日新聞社 1975 /J 75
花物語 上
吉屋/信子‖著
国書刊行会 1995.1 /Y 94
花物語 中
吉屋/信子‖著
国書刊行会 1995.2 /Y 94
花物語 下
吉屋/信子‖著
国書刊行会 1995.2 /Y 94
鬼火
吉屋 信子
中央公論社 1952.05 /Y 94
女の宿
佐多 稲子
講談社 1963.01 /SA83
林芙美子・宮本百合子
平林/たい子∥[著]
講談社 2003.10 Y910/N 3
美人傳
長谷川 時雨
東京社 1918.06 281.08/E 8
評伝長谷川時雨
岩橋/邦枝‖著
筑摩書房 1993.9 910.28/M 4
再会
大谷 藤子∥著
中央公論社 1973 /O 84
女坂
圓地 文子∥著
角川書店 1958.02 /E 58
二十四の瞳
壷井 栄∥著
講談社 1992.05 J918
二十四の瞳
壷井 栄∥[著]
ポプラ社 1978. J/ツボ
婉という女
大原 富枝
講談社 1960.04 /O 27
人間襤褸
大田 洋子
河出書房 /O 81
湯葉・隅田川
芝木 好子
講談社 1961.10 /SH17
王子と乞食
マーク・トウェーン∥作
岩波書店 1945 999/MA52
赤毛のアン
モンゴメリ∥著
ポプラ社 1966.01 J/モン
さくらの花
網野 菊
新潮社 1961.10 /A 45
伸びゆく子供
横山/美智子‖著
明治図書出版社 1946 371.45/H 6
若き日の読書
三宅 艶子∥著
東都書房 1962.03 019.1/J 2
誰袖草
中里 恒子∥著
文芸春秋 1979 /N 46
愉しみ上手 老い上手
城 夏子∥著
海竜社 1984.7 914.6/L 4
桃花流水
城 夏子∥著
大和書房 1973 914.6/K 3
無縁仏
池田 みち子∥著
作品社 1979.12 /I 32
女として考えること
三宅 艶子∥[著]
大和書房 1976 367.6/K 2
オイルシェール
小山 いと子∥著
中央公論社 1914.11 /KO97

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