ふるさと山口文学ギャラリー企画展「ふるさとの文学とその時代~明治・大正篇~」の様子です。「ふるさと山口文学ギャラリー」は、平成20年4月に、本県ゆかりの文学に関する資料を展示し山口の文化を発信することを目的として山口図書館内に設置され、今年で開設10周年を迎えました。

やまぐち文学回廊構想協議会により選定される「やまぐちの文学者たち」は、山口県出身またはゆかりの文学者で、近代以降に活躍し既に亡くなった方から選ばれており、平成30年4月現在、総勢80人を数えます。当ギャラリーでは、開設以来、これらの文学者たちの作品や関連資料の収集に努め、また企画展・常設展や催しなどでのべ2,000冊近くの資料を紹介してきました。

今回は、開設10周年の記念展示の第2弾として、「やまぐちの文学者たち」80人のうち、昭和期を中心に活躍した文学者とその作品を紹介します。

第二次世界大戦と、そこからの復興、高度経済成長期を経て、現代に至るまで、社会と人々の暮らしは大きく様変わりしていきました。その流れを受けて、労働問題、戦争体験や社会問題を捉えた作品群が生まれるとともに、大衆文学の拡がりと地方文芸誌の割拠により、中央・地方を問わず、豊かな文学活動が花開くこととなりました。

この展示では、本県ゆかりの文学者が遺した、世代やジャンルを超えて今なお私たちの心に強く訴えかける作品を、時代背景とともに振り返ります。

期間:平成30年9月1日(土曜日)~平成31年1月6日(日曜日)

場所:山口県立山口図書館 2階 ふるさと山口文学ギャラリー

主催:山口県立山口図書館 やまぐち文学回廊構想推進協議会

※本展示は、「やまぐち文化プログラム協賛事業」です。

山口文化プログラムのロゴ。やまぐち文化プログラムのページへリンクします。

展示資料

昭和の文学1(昭和11~30年)

福冨忠雄

『詩華集山口県詩選』
福冨武人(忠雄) 編,白銀日新堂書店,1938,[当館請求記号:Y911.5/G 8]

今田久

『喜劇役者』
今田久 著,二〇世紀刊行所,1939,[当館請求記号:Y911.5/G 9]

礒永秀雄

『駱駝』25号
駱駝詩社,1953,[当館請求記号:Y911.5/I 0]
『駱駝』35号
駱駝詩社,1954,[当館請求記号:Y911.5/I 0]

磯村英樹

『天の花屑』
磯村英樹 著,駱駝詩社,1952,[当館請求記号:Y911.5/I 2]

橋本武子

『黒髪抄』
橋本武子 著,[蛭本博彦],1981,[当館請求記号:Y911.1/L 1]

岩松文彌

『あらつち』創刊号(複製)
あらつち社,1950,[当館請求記号:Y911.1/I 0]

森本覚丹

『カレワラ』
森本覚丹 訳,日本書莊,1937,[当館請求記号:R994.1/G 7]

岡不可止

『松下村塾の指導者』
岡不可止 著,文芸春秋社,1942,[当館請求記号:Y289/Y 86/H 2]

岩上順一

『文学の饗宴』
岩上順一 著,大観堂書店,1941,[当館請求記号:Y910/H 1]

氏原大作

『幼き者の旗』
氏原大作 著,主婦之友社,1939,[当館請求記号:Y/U 57]

上野英信

『せんぷりせんじが笑つた!』
上野英信 著,柏林書房,1955,[当館請求記号:Y/U 45]

井本農一 著

『俳文芸の論』
井本農一 著,明治書院,1953,[当館請求記号:Y911.3/I 3]

当時を伝える資料

『アサヒグラフ』通巻668号
朝日新聞社,昭和11年8月26日発行
『アサヒグラフ』通巻1460号
朝日新聞社,昭和27年8月6日発行
『昭和31年度 年次経済報告』』
経済企画庁,1956,[当館請求記号:R332.1/I 2]

昭和の文学2(昭和31~35年)

宗野真幌

『異本抄』
宗野真幌 著,柳井文芸協会,1956,[当館請求記号:Y911.5/I 6]

諸井條次

『千鳥太鼓』
諸井條次 著,劇生活社,1957,[当館請求記号:Y912/I 7]

水田のぶほ

『二人靜』
水田のぶほ 著,京鹿子社,1956,[当館請求記号:Y911.3/I 6]

土居南国城

『土塊』
土居南国城 著,土居先生還暦記念句集刊行会,1958,[当館請求記号:Y911.3/I 8]

太田静一

『嘉村礒多 人と作品』
太田静一 著,彌生書房,1957,[当館請求記号:Y910/I 7]

杉本春生

『現代詩の方法』
杉本春生 著,思潮社,1959,[当館請求記号:Y911.5/I 9]

手塚英孝

『小林多喜二 上』
手塚英孝 著,新日本出版社,1970,[当館請求記号:910.28/K 0]
『小林多喜二 下』
手塚英孝 著,新日本出版社,1971,[当館請求記号:910.28/K 0]

斯波四郎

『山塔』
斯波四郎 著,文芸春秋新社,1959,[当館請求記号:Y/Sh15]

当時を伝える資料

『アサヒグラフ』通巻1810号
朝日新聞社,昭和34年4月16日発行
『早稲田文学』第20巻第5号
雪華社,昭和34年5月1日発行,[当館請求記号:Y/Sh15]
『文芸春秋』第37巻第9号
読売新聞社,昭和34年9月1日発行,[当館請求記号:R051/F 3]

昭和の文学3(昭和36~49年)

笠井馨

『赤い聖体ランプ』
笠井馨 著,こだま詩社,1962,[当館請求記号:Y911.5/J 2]

西尾桃支

『凡』
西尾桃支 著,其桃発行所,1963,[当館請求記号:Y911.3/J 3]

山崎青鐘

『現代俳句の周辺』
山崎青鐘 著,其桃発行所,1963,[当館請求記号:Y911.3/J 3]

高橋飄々子

『嵐』
高橋飄々子 著,高橋飄々子遺句抄刊行会,1964,[当館請求記号:Y911.3/J 4]

上野さち子

『はしる紅』
上野さち子 著,浜発行所,1970,[当館請求記号:Y911.3/K 0]

大中祥生

『群猿』
大中祥生 著,鳳鳴出版社,1972,[当館請求記号:Y911.3/K 2]

高橋金窗

『五軒谷』
高橋金窗 著,岩国同人句会,1970,[当館請求記号:Y911.3/K 0]

宮本顕治

『宮本顕治文芸評論選集 第1巻』
宮本顕治 著,新日本出版社,1980,[当館請求記号:910.4/K 3]
『宮本顕治文芸評論選集 第2巻』
宮本顕治 著,新日本出版社,1966,[当館請求記号:910.4/K 3]
『宮本顕治文芸評論選集 第3巻』
宮本顕治 著,新日本出版社,1981,[当館請求記号:910.4/K 3]
『宮本顕治文芸評論選集 第4巻』
宮本顕治 著,新日本出版社,1981,[当館請求記号:910.4/K 3]

小島経彦

『晩潮』
小島経彦 著,小島経彦氏古稀記念会,1961,[当館請求記号:Y911.1/J 1]

竹内八郎

『樹空抄・除草庵雑記』
竹内八郎 著,竹内八郎先生歌碑建設会,1973,[当館請求記号:Y911.1/K 3]

長谷川修

『まぼろしの風景画』
長谷川修 著,新潮社,1972,[当館請求記号:Y/H 36]

伊藤正一

『錦帯橋物語』
伊藤正一 著,岩国市観光協会,1978,[当館請求記号:Y/I 89]

豊田行二

『小説 示談書』
豊田行二 著,春陽堂,1983,[当館請求記号:Y/To83]

当時を伝える資料

『日本万国博覧会』
防長新聞社,1970,[当館請求記号:Q606.7/K 0]

昭和から平成へ(昭和50年~平成11年)

岩川隆

『神を信ぜず』
岩川隆 著,立風書房,1976,[当館請求記号:Y329/L 0]

奈良本辰也

『洛陽燃ゆ 上』
奈良本辰也 著,講談社,1978,[当館請求記号:Y/N 51]
『洛陽燃ゆ 下』
奈良本辰也 著,講談社,1978,[当館請求記号:Y/N 51]

宮本常一

『宮本常一著作集 1』
宮本常一 著,未来社,1978,[当館請求記号:Y380/J 7]
『宮本常一著作集 2』
宮本常一 著,未来社,1978,[当館請求記号:Y380/J 7]
『宮本常一著作集 3』
宮本常一 著,未来社,1978,[当館請求記号:Y380/J 7]
『宮本常一著作集 4』
宮本常一 著,未来社,1980,[当館請求記号:Y380/J 7]
『宮本常一著作集 5』
宮本常一 著,未来社,1978,[当館請求記号:Y380/J 7]

湯郷将和

『遠雷と怒涛と』
湯郷将和 著,日本放送出版協会,1982,[当館請求記号:Y/Y 96]

北森鴻

『花の下にて春死なむ』
北森鴻 著,講談社,1998,[当館請求記号:Y/KI67]

大佛文乃

『おせん淵』
大佛文乃 詩,サンブライト出版,1984,[当館請求記号:Y911.5/L 4]

近木圭之介

『近木圭之介句抄』
近木圭之介 著,層雲社事業部,1986,[当館請求記号:Y911.3/L 6]

当時を伝える資料

『週刊読売』第35巻第9号
読売新聞社,昭和51年2月28日発行,[当館請求記号:R051/G 8]
『フォト』第25巻第6号
時事画報社,昭和53年3月15日発行,[当館請求記号:R051/I 4]
『週刊読売』第48巻第5号
読売新聞社,平成元年1月25日発行,[当館請求記号:R051/G 8]
『週刊読売』第48巻第6号
読売新聞社,平成元年1月29日発行,[当館請求記号:R051/G 8]

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