ふるさと山口文学ギャラリー企画展「没後10年、和田健の軌跡」会場の写真

和田わだたけしは、大正四年(1915)から平成二十五年(2013)まで、大正・昭和・平成と三代を生きた、山口県山口市出身の詩人、郷土文学研究家です。今年は和田健の没後10年に当たっています。和田健は、山口市職員として地方公務員を全うするかたわら、生涯にわたって詩作、郷土文学顕彰活動を続けました。詩集『生活の貌』(昭和十四年三月、金園堂書房)、『詩集 風媒花』(昭和二十四年四月、こだま詩社)、『和田健詩集』(昭和二十八年一月、こだま詩社)といった詩業は、もちろんのこと、『防長文学散歩』(昭和四十九年九月、私家版)や『郷土の文学・本と人』(昭和五十年十二月、条例出版)などで、郷土文学の再発見に努めた功績は実に大きく、今日でも多くの読者に読み継がれています。

今回の展示では、和田健が残した旧蔵資料を中心に、山口県立山口図書館及び山口県立大学郷土文学資料センターの所蔵資料とパネルにより、展示・紹介します。

期間:令和5年1月22日(日曜日)~4月27日(木曜日)

場所:山口県立山口図書館 2階 ふるさと山口文学ギャラリー

主催:山口県立山口図書館、山口県立大学郷土文学資料センター

共催:やまぐち文学回廊構想推進協議会

※本展示は、「やまぐち文化プログラム協賛事業」です。

展示資料目録

1 和田健の青年期・壮年期・老年期

福富武人・長谷執持編『詩華集 山口県詩選』白銀日新堂書店、昭和十三年七月十五日

『燭台』第一巻第一号、燭台詞寮、昭和二年十月一日

『燭台』第二巻第九号、燭台詞寮、昭和三年九月一日

『燭台』第三巻第一号、燭台詞寮、昭和四年一月一日

『燭台』第四年第十一号、燭台詞寮、昭和五年十一月一日

『詩園』第一巻第一号、金園堂書房、昭和十三年九月十日

『四季』第五十号、四季社、昭和十四年九月十日 

『山口県文学』第二巻第二号、山口県出版株式会社、昭和二十年二月一日

『山口県文学』第二巻第八号、山口県出版株式会社、昭和二十年八月一日

『文芸風土』第四巻第一号、西日本出版株式会社、昭和二十二年一月一日

『文芸風土』第五巻第二・三号、文芸風土発行所、昭和二十三年三月一日

『文芸風土』第五巻第五号、文芸風土発行所、昭和二十三年五月一日

『文芸山口』創刊号から第七号、山口県文芸懇話会、昭和三十三年六月十五日~昭和三十四年六月十五日

『1951年度版 現代山口県詩選』、駱駝詩社、昭和二十六年七月五日

第1回山口県芸術祭『現代山口県詩選』1964、山口県詩人懇話会、昭和三十九年十二月一日

『山口県文化』第一号から第二十一号、山口県社会教育協会、昭和二十一年十月十五日~昭和二十三年九月一日

『こだま』第一号から第九号まで、こだま詩社 南凡書房、昭和二十二年一月二十五日~十月一日

『麓』第一号から第十一号、国立湯田療養所 麓詩会、昭和二十八年六月十四日~昭和二十九年八月十五日

『宮野読書会文集』第四号、山口市宮野公民館、昭和四十四年十二月

毎日新聞社山口支局編『はがき随筆』、赤間関書房、昭和四十八年十二月二十日

山口県近代文学年表作成委員会『山口県近代文学年表』山口県教育委員会、昭和四十七年三月三十一日

『のぎく』第八十四号、のぎく詩の会、昭和五十一年二月

和田健 松村茂 内田伸 竹原伸雄 樹下明紀『山口吉敷歴史物語 椹野川周辺今むかし』瀬戸内物産(有)出版部、昭和五十九年四月十五日

『文集 まどか』まどかの会、昭和六十一年八月一日

和田健「いしぶみの旅 山陰路 SL路」スクラップブック

山口詩話会編『もくせい』第1集、山口詩話会、昭和五十二年十一月一日

『やまぐち創作文芸』第一集、山口県創作懇話会、昭和五十八年二月二十八日

『山口県文学年表 年表編・解説編』山口県立大学附属郷土文学資料センター、平成十三年三月三十日

『やまぐちの文学者たち』やまぐち文学回廊構想推進協議会、平成十八年三月

2 和田健自筆原稿等

和田健自筆稿本『詩集 一』『詩集 二』

和田健自筆ノート「自分史(Ⅰ)、(Ⅱ)、(Ⅲ)」「作品年譜資料」

和田健自筆原稿「『詩園』と山頭火」

和田健原稿、初校校正刷(『もくせい』第21集)

和田健の著作

和田健『生活の貌』金園堂書房、昭和十四年三月一日

和田健『詩集 風媒花』こだま詩社、昭和二十四年四月二十日

和田健『拾遺詩集 小さい掌』こだま詩社、昭和二十四年十一月か

和田健『和田健詩集』こだま詩社、昭和二十八年一月三日

和田健『氏原大作伝』氏原大作顕彰会、昭和四十四年二月二十五日 ※

二蕉庵紫香五十年忌実行委員会編『二蕉庵紫香』二蕉庵紫香五十年忌実行委員会、昭和四十四年三月二十二日

和田健『増補版 和田健詩集』こだま詩社、昭和四十五年九月一日

和田健『防長紀行① いでゆの旅』マツノ書店、昭和五十年八月一日

和田健『防長文学散歩』『増補新版防長文学散歩』、私家版 白藤書店、昭和四十九年九月十日 昭和五十年九月一日

和田健『郷土の文学・本と人』条例出版、昭和五十年十二月十日

和田健『詩集 瀬のある風景』こだま詩社、昭和六十年五月一日

和田健『山頭火の話』和田健、平成三年六月二十日

和田健編『山口市上郷堅小路 八坂神社境内 「筝曲組歌発祥之地」碑 建碑物語』 財団法事正派邦楽会、平成七年十一月十日

和田健編『語り継ぎたい山口昔ばなし』山口県ふるさとづくり県民会議、平成九年三月

和田健構成 荒巻大拙訓訳 木原實心譜付『山口十境の詩』實心流吟道 實永会、平成十二年十一月二十三日

和田健『山頭火よもやま話』山頭火ふるさと会、平成十三年三月一日

和田健『和田健詩集 へその耳』和田健、平成十四年十二月一日

『河川文化 河川文化を語る会講演集〈その十六〉』日本河川協会、平成十六年七月三十日

  • 今回の展示で展示している資料は、山口県立大学郷土文学資料センターの所蔵資料が中心となります。
  • なお、末尾に※のある資料は山口県立山口図書館の所蔵資料です。

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