金子みすゞについて調べる(調べ方案内・やまぐちの文学者編No.003 )

作成日:2022年1月26日、公開日:2022年3月4日

金子みすゞの作品を読んだり、彼女について調べたりするための、基本的な資料をご紹介します。

ここで取り上げた資料は、2階の「ふるさとやまぐち文学ギャラリー」や、「山口県文学」の棚にあります。古い資料は書庫内にあります。

この他にも、関係する資料があります。くわしくは、カウンターの職員にお尋ねください。

なお、この調べ方案内の印刷用ファイルはこちら(PDF,425.2KB)です。ダウンロードしてご利用ください。

人物紹介

金子みすゞ

生没年:1903-1930、ゆかりの地:長門市、ジャンル:詩

大正末期から昭和初期にかけて活躍した詩人。本名・テル。

明治36年4月11日、大津郡仙崎村(現・長門市)生まれ。雑誌『童話』などに詩を投稿し、選者の西條八十に“若き童謡詩人の中の巨星”と称された。しかし、昭和5年、26歳の若さでこの世を去った。

没後長らく名前と作品が埋もれていたが、昭和59年、矢崎節夫(現・金子みすゞ記念館館長)の尽力により512編の遺稿が発見され、全集が刊行された。

参考文献:『やまぐちの文学者たち 増補版』(やまぐち文学回廊構想推進協議会 編集・発行,2013,請求記号:Y910/P 3)

資料紹介

主な伝記

『童謡詩人金子みすゞの生涯』(矢崎節夫 著,JULA出版局,1993,請求記号:Y911.5/M 3)
金子みすゞの生涯を丹念に追った資料。年譜付。同著者による児童書『みんなを好きに 金子みすゞ物語』も発行されている。
『童謡詩人金子みすゞの生涯』を県内図書館から探す。
『きらり山口人物伝 Vol.1』(夢チャレンジ出版事業刊行委員会 製作,山口県ひとづくり財団,2007,請求記号:Y280/N 7)
山口県ゆかりの人物の生涯を分かりやすく紹介した資料。金子みすゞはp84-101に収録。年譜付。
『きらり山口人物伝 Vol.1』を県内図書館から探す。
『みすゞと雅輔』(松本侑子 著,新潮社,2020.5,請求記号:Y/Ma81)
みすゞの弟で脚本家として活躍した上山雅輔の日記を基に、2人の生涯を時代の変遷とともに描く。巻末に参考文献あり。
『みすゞと雅輔』を県内図書館から探す。

作品集など

『金子みすゞ全集 Ⅰ~Ⅲ・別巻』(金子みすゞ 著,JULA出版局,1984,請求記号: Y909/L 4)
金子みすゞの詩作全集。別巻には、写真集、解題、鑑賞のほか生涯をまとめた「金子みすゞノート」を収録。
『金子みすゞ全集』を県内図書館から探す。
『琅玕集 上・下』(金子みすゞ 編,JULA出版局,2005,請求記号:Y911.5/N 5)
みすゞが読んでいた雑誌・詩集から、気に入った作品を選び個人で作った選集を書籍化した資料。106人199編を収録。
『琅玕集』を県内図書館から探す。
『南京玉 娘ふさえ・三歳の言葉の記録』(金子みすゞ、上村ふさえ 著,JULA出版局,2003,請求記号:Y911.5/N 3)
晩年のみすゞが、幼い娘のおしゃべりをつづった懐中日記。
『南京玉』を県内図書館から探す。

研究文献など

『金子みすゞ作品鑑賞事典』(詩と詩論研究会 編,勉誠出版,2014,請求記号:Y911.5/P 4)
みすゞの遺した詩を、様々な角度から鑑賞した資料。巻末に年譜付。編者である「詩と詩論研究会」では金子みすゞについての鑑賞・研究をまとめた資料を複数発行している。
『金子みすゞ作品鑑賞事典』を県内図書館から探す。
“国文学論文目録データベース”(国文学研究資料館)
国文学研究資料館で所蔵している日本国内で発表された研究論文を検索できるページ。金子みすゞに関する論文を幅広く探すことができる。

文学館・史跡など

金子みすゞ記念館 (長門市)
金子みすゞの遺稿・遺品など、関係資料を収集・展示する施設。

このほか、当館ウェブサイトや館内の蔵書検索機の「なんでも検索」で「金子みすゞ」と入力して検索すると、関係する資料を幅広く探せます。

ウェブサイトの最終確認日:2022年2月27日

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