作成日：2024年3月15日、公開日：2024年3月27日
まど・みちおの作品を読んだり、彼について調べたりするための、基本的な資料をご紹介します。
ここで取り上げた資料は、2階の「ふるさとやまぐち文学ギャラリー」や、「山口県文学」の棚にあります。
この他にも、関係する資料があります。くわしくは、カウンターの職員にお尋ねください。
この調べ方案内の印刷用ファイルはこちら（PDF,352KB）です。ダウンロードしてご利用ください。
人物紹介
- まど・みちお
- 生没年：1909-2014、ゆかりの地：周南市、ジャンル：詩・童謡
大正から平成にかけて長く活躍した童謡詩人。
明治42年11月16日、徳山町（現・周南市）生まれ。家族とともに渡った台湾で工業学校を卒業、雑誌「コドモノクニ」に童謡を投稿して特選となり、詩人としての活動を開始。
戦後は、幼年雑誌の編集者などをしながら「ぞうさん」などの童謡を数多く生み出した。また、『てんぷらぴりぴり』『植物のうた』などの詩集で賞を得るなど、詩人としても高く評価され、平成６年（1994年）には国際アンデルセン賞作家賞を受賞した。
平成26年に104歳で死去。
参考文献：『やまぐちの文学者たち 増補版』（やまぐち文学回廊構想推進協議会 編集・発行，2019，請求記号：Y910/P 9）
資料紹介
主な伝記
- 『まど・みちおのうちゅう』（周南市美術博物館 編集・発行，2015，請求記号：Y911.5/P 5）
- まどの没後、平成27年（2015年）に行われた展覧会の冊子。まどの生涯を、写真を多用してコンパクトに紹介している。また、展示されたまどの絵をカラーで収録し、略年譜やゆかりのあった人々のエッセイなども掲載している。
- 『まどさん』（阪田寛夫 著，筑摩書房，1993，請求記号：Y911.5/M 3）
- 詩人で小説家でもある作者による、まどの伝記小説。昭和60年（1985年）に新潮社から刊行されたものの文庫版。幼少期から昭和20年代までを中心に、丹念な取材とインタビューにより、若いころのまどの人と作品を追っている。
作品集など
- 『まど・みちお全詩集 [正]』（まど・みちお 著，理論社，2001，請求記号：Y911.5/N 1）
- 生前出されたまどの全詩集。1500あるとされる作品のうち、まど自身が選び、校正を加えた約1200作品を収録。平成4年（1992年）の初版から改稿等がなされたものを収録し直している。刊行時点までの年譜、索引があり、索引では、初出も示されている。
- 『まど・みちお全詩集 続』（まど・みちお 著，理論社，2015，請求記号：Y911.5/P 5）
- 『全詩集』刊行後に発表された作品や、その後発見された戦前の作品などを収録した続編。まどが『全詩集』に収録しないことにこだわった作品や、エッセイなども収録されている。まど没後の平成27年（2015年）までの年譜や、『全詩集』収録作品も含めた索引が付されている。
研究文献など
- 『まど・みちお 詩と童謡』（谷悦子 著，創元社，1988，請求記号：911.58/L 8）
- 児童文学研究者による研究書。まどの生涯、作品を論じた論考に、刊行当時までの年譜、家系図なども掲載。なお、同著者の研究書に『まど・みちお 研究と資料』（和泉書院，1995，請求記号：Y911.5/M 5）、『まど・みちお 懐かしく不思議な世界』（和泉書院，2013，請求記号：Y911.5/P 3）もある。
- “国文学・アーカイブズ学論文データベース”（国文学研究資料館）
- 国文学研究資料館で所蔵している日本国内で発表された日本文学関係の研究論文を検索できるウェブページ。まどに関する論文を幅広く探すことができる。
文学館・史跡など
- “周南市美術博物館” (周南市)
- まどの絵画のほとんどを所蔵する美術館。常設の「まど・みちおコーナー」があり、その作品や年譜をみることができる。
このほか、当館ウェブサイトや館内検索機の「なんでも検索」で「まどみちお」と検索すると、関連資料を探せます。
ウェブサイトの最終確認日：2024年3月23日
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