国木田独歩について調べる(調べ方案内・やまぐちの文学者編 No.010)

作成日:2024年3月22日、公開日:2024年3月27日

国木田独歩の作品を読んだり、彼について調べたりするための、基本的な資料をご紹介します。

ここで取り上げた資料は、2階の「ふるさとやまぐち文学ギャラリー」や、「山口県文学」の棚にあります。

この他にも、関係する資料があります。くわしくは、カウンターの職員にお尋ねください。

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人物紹介

国木田くにきだ独歩どっぽ
生没年:1871-1908、ゆかりの地:柳井市・田布施町、ジャンル:小説

明治時代に活躍した小説家。
明治4年8月30日、千葉県生まれ。父親の転勤に伴い山口県に移り住み、その後県内各地を転々としながら少年時代を過ごす。
明治20年に上京。日清戦争の際には従軍記者として『国民新聞』に連載した「愛弟通信」が好評を博す。代表作「武蔵野」など浪漫的な作風の作品を多く残したほか、「竹の木戸」など自然主義の先駆としても知られる。
明治41年6月23日、結核により36歳で死去。

参考文献:『やまぐちの文学者たち 増補版』(やまぐち文学回廊構想推進協議会 編集・発行,2013,請求記号:Y910/P 3)

資料紹介

主な伝記

『国木田独歩 写真作家伝叢書 6』(福田清人 著,明治書院,1970,請求記号:Y910/K 0)
国木田独歩自身の写真や、独歩とゆかりのある地域の風景、著作の草稿など、多くの画像を掲載して、独歩の生涯について解説したもの。年譜あり。
『国木田独歩』(本多浩 著,福田清人 編,清水書院,2018,請求記号:Y910/P 8)
前半で写真や図を用いて国木田独歩の生涯を紹介し、後半では主要作品や作品集について初出情報やあらすじなどを解説している。昭和41年初版の新装版。年譜、索引あり。

作品集など

『定本国木田独歩全集 第1-10巻・別巻』(国木田独歩 著,国木田独歩全集編纂委員会 編,学研,1978,請求記号:R918.6/K 8)
国木田独歩の小説、日記などを収録した全集。各巻の巻末に解題が付されている。第10巻の資料編には年譜と総索引を収録。平成7年に、補遺に新たな資料が追加された『定本国木田独歩全集 増補版』(国木田独歩 著,国木田独歩全集編纂委員会 編,学研,1995,請求記号:Y918/M 5)が出版されている。(当館では禁帯出資料のみ所蔵)
『武蔵野 改版』(国木田独歩 著,新潮社,2012,請求記号:Y/Ku44)
国木田独歩の初期の短編18編を収録した第一作品集の文庫版。注解、年譜あり。改訂にあたって、振り仮名が追加されたところや、表記を読みやすく改めた箇所がある。

研究文献など

『国木田独歩研究 1~6』(牧野出版,2000,請求記号:Y910/N 0)
昭和17年から昭和49年の間に出版された、国木田独歩に関する研究書を全6巻で復刻したもの。復刻にあたり、各巻に解説が新しく追加されている。
“柳井市/郷土資料デジタルアーカイブ 国木田独歩関連資料”(柳井市立図書館)
国木田独歩の自筆資料や、柳井市内にある独歩の史跡などについて探すことができるデジタルアーカイブ。 また、柳井市立柳井図書館には国木田独歩の関連資料を収集した“国木田独歩文庫”があり、ホームページ上で文庫資料の一覧が公開されている。

文学館・史跡など

“国木田独歩旧宅” (柳井市)
青年時代の独歩が過ごした旧宅。独歩ゆかりの品が展示されている。
“城下町佐伯国木田独歩館” (大分県佐伯市)
佐伯での独歩について紹介し、関連資料を収蔵・展示する施設。

このほか、当館ウェブサイトや館内検索機の「なんでも検索」で「国木田独歩」と検索すると、関連資料を探せます。

ウェブサイトの最終確認日:2024年3月23日

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