氏原大作について調べる(調べ方案内・やまぐちの文学者編 No.017)

作成日:2025年10月29日 公開日:2025年11月4日

氏原大作の作品を読んだり、彼について調べたりするための、基本的な資料をご紹介します。

ここで取り上げた資料は2階の「ふるさと山口文学ギャラリー」や、「山口県文学」の本棚や書庫にあります。

この他にも、関係する資料があります。くわしくは、カウンターの職員にお尋ねください

なお、この調べ方案内の印刷用ファイルはこちら(PDF,330KB)です。ダウンロードしてご利用ください。

人物紹介

氏原うじはら大作だいさく
生没年:1905-1956、ゆかりの地:山口市、ジャンル:小説

昭和期に活躍した小説家。本名、はらとおる

明治38年3月20日、阿武郡篠生村篠目に生まれる。篠目尋常小学校高等科を卒業後、売り子や代用教員を務めながら同人誌などに作品を発表、昭和11年ごろから雑誌「少年倶楽部」の常連作家として活躍した。

昭和13年、戦地から応募した懸賞小説「幼き者の旗」が一等当選し、単行本化、映画化され脚光を浴びる。

戦後も小説「蒼生の暦」や少年小説「花の木鉄道」、放送劇などを発表、昭和31年12月31日に没した。51歳。

参考文献:『やまぐちの文学者たち 増補版』(やまぐち文学回廊構想推進協議会 編集・発行,2013,請求記号:Y910/P 3)

資料紹介

主な伝記

『氏原大作伝』(和田健 著,氏原大作顕彰会,1969,請求記号:Y289/U 57)
氏原の生涯を、詩人で県文学者の顕彰にも努めた和田がまとめたもの。新聞連載に加筆し、巻末に年譜と、著作目録などが付されている。氏原と知己であった評論家の岡不可止による、氏原への追悼文も収録されている。
『氏原大作伝』を県内図書館から探す。
『氏原大作全集 第4巻』(氏原大作 著,条例出版,1977,請求記号:Y918/K 6)
氏原の全集の一巻で『氏原大作伝』を全文収録した上、補記として、『氏原大作伝』刊行後に判明したことがらについても記載がある。
『氏原大作全集』を県内図書館から探す。

作品集など

『氏原大作全集』全4巻(氏原大作 [著],条例出版,1976-1977,請求記号:Y918/K 6)
氏原の作品を、未発表のものも含め可能な限り収録した全集。各巻に収録作品の解説がある。また、第1巻には作家中野真琴、第4巻には児童文学者堀江晋による氏原大作論が収録されている。
『氏原大作全集』を県内図書館から探す。
“国立国会図書館デジタルコレクション”(国立国会図書館)
国立国会図書館が所蔵している資料等を電子化して収録しているウェブサイト。多くの資料を全文検索できるため、氏原の作品のほか、彼の作品を論じた評論などを広く探すことができる。

研究文献など

『氏原大作研究』(中津原睦三 著,佐藤典雅,1984,請求記号:Y910/L 4)
未完に終わった氏原の伝記・研究書のための草稿・メモを、私家版として発行したもの。氏原の戦後の短編や長編「女の碑」についての断片的な記述がある。館内利用資料。
『氏原大作研究』を県内図書館から探す。
“氏原文庫”
昭和53年(1978年)に、氏原の遺族から当館に寄贈されたもので、作品の掲載誌、単行本、原稿、放送劇のシナリオなどが含まれる。当館ウェブサイトや館内の蔵書検索機の「なんでも検索」で「氏原文庫」と入力して検索すると、該当資料がヒットする。館内利用資料。

文学館・史跡など

“氏原大作交流館”(山口市)
氏原の生家を活用した施設で、氏原のほか、斯波四郎や大佛文乃など、阿東出身の偉人たちを紹介している。

このほか、当館ウェブサイトや館内の蔵書検索機の「なんでも検索」で「氏原大作」と入力して検索すると、関係する資料を幅広く探せます。

ウェブサイトの最終確認日:2025年11月4日

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