高杉晋作について調べる資料をご紹介します。資料は山口県資料コーナーの他、書庫内にあります。
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人物紹介
- 高杉晋作(タカスギ・シンサク)
- 天保10年(1839)~慶応3年(1867)
- 諱:春風、字:暢夫、通称:晋作・東一・和助、雅号:東行・西海一狂生・東洋一狂生 他
高杉晋作は、萩藩士高杉小忠太の長男として萩城下町の菊屋横町で生まれた。藩校明倫館に学び、19歳の時に吉田松陰の松下村塾に入塾。文久元年(1861)、23歳の時に藩世子毛利定広の小姓役となり、以来藩政に関与するようになる。
文久3年(1863)、下関において奇兵隊を創設、翌年には脱藩の罪で野山獄に囚われるも、四国連合艦隊の下関攻撃が始まると再び起用され講和にあたる。禁門の変後、幕府に恭順の立場をとる藩の主流派に対して下関で挙兵、内戦の末勝利し、藩を倒幕へと導いた。
慶応2年(1866)の第二次幕長戦争(四境戦争)では海軍総督となり采配を振るうが、肺結核にかかり、慶応3年(1867)4月、倒幕を見ずに下関で没した。享年29歳。
資料紹介
書簡、日記、述作などを読む
- 『高杉晋作史料』全3巻(一坂太郎編 田村哲夫校訂 マツノ書店 2002 請求記号Y289/Ta54/N 2)
- 各巻の収録内容
- 第1巻:公私にわたる晋作の書簡と来簡を成立年月日順に配列。送序や識語も含む。
- 第2巻:日記・述作・揮毫及び印譜。詩文集『東行遺稿』や揮毫は写真版。
- 第3巻:略系図、婚姻関係、葬儀関係、碑文、略年譜などの関係史料・参考史料。
- 『高杉晋作の手紙』(講談社学術文庫)(一坂太郎[著] 講談社 2011.8 請求記号Y289/Ta54/P 1)
- 100通の手紙を選んで解説を付した文庫。巻末に漢詩や和歌も収録。
- 『高杉晋作の「革命日記」』(朝日新書)(一坂太郎著 朝日新聞出版 2010.9 請求記号Y289/Ta54/P 0)
- 6冊の日記を現代語に近い言葉に置き換え、解説や注を加えた新書。
- 『晉作語録 増補決定版』(一坂太郎著 第三文明社 2014.12 請求記号Y289/Ta54/P 4)
- 晋作のものとされる数々の言葉を取り上げ、解説する。
- 『高杉東行詩文集』(高杉東行著 峰間信吉訳註 東行庵 1993.10 請求記号Y919/M 3)
- 漢詩とその読み下し、意訳を掲載。1918年刊の復刻。
生涯をたどる
- 『高杉晋作』(ミネルヴァ日本評伝選)(海原徹著 ミネルヴァ書房 2007.2 請求記号Y289/Ta54/N 7)
- 人物像と歴史的役割を描く。略系図、参考文献、略年譜、索引があるほか、巻頭に図「諸国遊歴の跡」があり、日本地図上で移動範囲を知ることができる。
- 『高杉晋作と奇兵隊』(幕末維新の個性7)(青山忠正著 吉川弘文館 2007.1 請求記号Y289/Ta54/N 7)
- 史料から実像を読み出し、その生涯を描く。主要参考文献一覧あり。
- 『高杉晋作』(冨成博著 弓立社 2005.10 請求記号Y289/Ta54/N 5)
- 巻末の「漢詩で綴る晋作の生涯」で、約20の晋作の漢詩を紹介。年譜あり。
- 『高杉晋作』(人物叢書 新装版)(梅渓昇著 吉川弘文館 2002.07 請求記号Y289/Ta54/N 2)
- 多くの典拠史料を紹介しながら一生をたどる。略系図、略年譜、参考文献あり。
- 『高杉晋作 情熱と挑戦の生涯』(角川ソフィア文庫)(一坂太郎[著] KADOKAWA 2014.7 請求記号Y289/TA 54/P 4)
- 著者が編集を担った『高杉晋作史料』全3巻の編纂過程で生まれた『高杉晋作』(文藝春秋 2002)を改題・加筆・修正した文庫。略年譜、略系図、主要参考文献あり。
- 『高杉晋作 その魅力と生き方』(古川薫編 新人物往来社 2010.7 請求記号Y289/Ta 54/P 0)
- 古川薫、中原雅夫、清永唯夫、福田百合子、中原郁夫、武部忠夫による晋作論を収録。『高杉晋作のすべて』(新人物往来社 1978)を再編集し加筆・訂正。年譜、系譜のほか、各地を訪れた晋作の「旅行年譜」(p183-188)があり、滞在期間などがまとめられている。
- 『高杉晋作と久坂玄瑞』(池田諭著 大和書房 2015.2 請求記号Y289/Ta54/P 5)
- 二人の歩んだ道を対比させながら描く。1966年刊の新装版。略年譜、参考文献あり。
- 『高杉晋作』(中公新書)(奈良本辰也著 中央公論社 1965.3 請求記号Y289/Ta54/J 5)
- 戦後に出版された、歴史家の手による初の本格的評伝として知られる新書。略年表あり。
- 『高杉晋作』(森本覚丹著 四季出版 1988.4 請求記号Y289/Ta54/L 8)
- 宇部市出身の音楽評論家、森本覚丹の著作。詩と音楽の関係について研究した著者らしく漢詩を多く引用し、簡単な解釈も付している。1943年刊の新版。年譜あり。
- 『高杉晋作』(横山健堂著 東行庵 1996.04 請求記号Y289/Ta54/M 6)
- 松下村塾生であった著者の父が残した手記を核に、晋作の妻や山縣有朋、井上馨、伊藤博文ら関係者から話を聞き取るなどしてまとめた作品。1916年刊の復刻。年譜あり。
写真やイラストが多いもの
- 『高杉晋作の29年』(一坂太郎著 新人物往来社 2008.8 請求記号Y289/Ta54/N 8)
- 人物や史料、縁の地など、多くの写真とともに晋作の生涯をたどる。根拠となる出典を明記した「高杉晋作日譜」も掲載。
- 『月刊高杉晋作総集編』(ザメディアジョン 2009.12 請求記号Y289/Ta54/N 9)
- カラー写真が豊富。山口県内の晋作ゆかりの地を地図で紹介。
- 『月刊・松下村塾 Vol.4 吉田松陰と高杉晋作』(山口産業 2005.1 請求記号Y289/Y 86/N 4)
- カラー写真やイラストを用い、生涯をわかりやすく紹介。
ゆかりの地をめぐる
- 『高杉晋作と長州』(一坂太郎著 吉川弘文館 2014.7 請求記号Y289/Ta54/P 4)
- 「高杉晋作の足跡をあるく」(p125-155)でゆかりの地を紹介。
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