図書館の本には、その図書館の蔵書であることを示す「蔵書印」が押されています。
中国で発祥した蔵書印は、日本でも寺社や藩校、図書館、個人などあらゆる場所で用いられてきました。当館資料中にも、蔵書印から、長州藩の藩校だった明倫館の旧蔵書であることが分かるものがあります。
一方、西洋では所有者を示すために「蔵書票」(エクスリブリス)を本に貼付してきました。持ち主を象徴するデザインや好みのモチーフを組み合わせたものも多く、愛好家のコレクションの対象にもなっています。
この展示では、当館資料中に見える様々な蔵書印や、蔵書票の図録を紹介します。本のたどってきた歴史や本を愛する気持ちに、思いを馳せてみませんか。
場所:山口県立山口図書館 2F展示コーナー
展示期間:平成29年9月30日(土曜日)~11月29日(水曜日)
展示資料
蔵書印をたどる
- 『論集「山口県方言の研究」』
- 岡野信子編,笠間書院,1981.6,[当館請求記号:BH818.77/L 1]
- 『国立国会図書館蔵 蔵書印譜』
- 朝倉治彦解説,臨川書店,1985.2,[当館請求記号:R024.4/L 5]
- 『海域大観』
- 徐朝俊輯,[当館請求記号:R290]
- 『花間笑話』
- 礫川九華著,春陽堂,1903.10,[当館請求記号:R470.4/D 3]
- 『皇清經解 巻1』
- 阮元輯,學海堂,[当館請求記号:W082/A]
- 『書経集註 4』
- 野田庄右衛門,1663.01,[当館請求記号:W123.2/A]
- 『古事記傳 1之巻』
- 本居宣長謹撰,永楽屋東四郎,文化5(1808)序,[当館請求記号:W213/A]
- 『農政本論 凡例 総目 初編上』
- 佐藤信淵述,有隣堂,1871,[当館請求記号:W611.1/A]
- 『松蔭日記 春』
- [正親町町子著],[当館請求記号:W915.5/A]