資料展示「絵画で読む聖書」のポスターです。

キリスト降誕場面について、聖書と絵画における表現を、県立図書館所蔵資料からご紹介します。

場所:山口県立山口図書館 2F展示コーナー

展示期間:平成29年12月1日(金曜日)~12月27日(水曜日)

1:マリアとキリスト

《キリストの降誕》

作者:ヘールトヘン・トート・シント・ヤンス
制作年:1490年頃,所蔵:ロンドン ナショナル・ギャラリー
展示資料:『ルネサンス美術館』
石鍋 真澄 監修,小学館,2008.10,[当館請求記号:702.05/N 8]

《幼児キリストを礼拝する聖母》

作者:コレッジョ
制作年:1525年頃,所蔵:ウフィツィ美術館
展示資料:『イエスの誕生とうわさの壁画』
ベノッツォ・ゴッツォリ[画],博雅堂出版,2008.8,[当館請求記号:J/723]

2:東方三博士の礼拝(新約聖書「マタイの福音書」第2章より)

「マタイの福音書」には、東方から訪ねてきた占星術の博士たちが登場し、幼いキリストに3つの贈り物を捧げ ます。

絵画では多くの場合で「東方三博士の礼拝」という題名で描かれています。

《東方三博士の礼拝(キリスト伝)》

作者:ジョット
制作年:1300年初め頃,所蔵:スクロヴェーニ礼拝堂
展示資料:『カンヴァス世界の大画家 1 ジョット』
井上 靖 編集委員,中央公論社,1985.2,[当館請求記号:723/L 2]

《東方三博士の礼拝》

作者:ジャンティーレ・ダ・ファブリアーノ
制作年:1423年,所蔵:ウフィツィ美術館
展示資料:『巨匠が描いた聖書』
町田 俊之 編著,いのちのことば社フォレストブックス,2009.8,[当館請求記号:193/N 9]

「ピサ祭壇画」の裾絵より《東方三博士の礼拝》

作者:マザッチオ
制作年:1426年,所蔵:ベルリン美術館
展示資料:『ベルリン美術館の絵画』
コリン・アイスラー著,中央公論新社,2000.3,[当館請求記号:R723/N 0]

《東方三博士の礼拝》

作者:フィリッピーノ・リッピ
制作年:1496年,所蔵:ウフィツィ美術館
展示資料:『芸術の都フィレンツェ大図鑑』
パオルッチ ほか著,西村書店,2015.5,[当館請求記号:702.37/P 5]

3:羊飼いの礼拝(新約聖書「ルカの福音書」第2章より)

「ルカの福音書」には羊飼いが登場します。彼らは天使の予言に従い、幼いキリストのもとへ訪ねていきます。

絵画では多くの場合、「羊飼いの礼拝」という題名で描かれています。

《牧者の礼拝》

作者:ドメニコ・ギルランダイオ
制作年:1485年,所蔵:サンタ・トリニタ聖堂 サッセッティ礼拝堂
展示資料:『大系世界の美術 13 ルネサンス美術 イタリア15世紀』
学研,1980,[当館請求記号:Q708/K 2]

《羊飼いの礼拝》

作者:ロレンツォ・ディ・クレディ
制作年:1510年,所蔵:ウフィツィ美術館
展示資料:『ビジュアル大百科聖書の世界』
マイケル・コリンズ総監修,明石書店,2016.12,[当館請求記号:193/P 6]

《羊飼いの礼拝》

作者:ジョヴァンニ・ベネデット・カスティリオーネ
制作年:1600年代,所蔵:ルーヴル美術館
展示資料:『ルーヴル美術館の絵画』
ローレンス・ゴウイング著,中央公論社,1992.1,[当館請求記号:Q723.35/M 2]

《羊飼いの礼拝》

作者:ニコラ・プッサン
制作年:1631~33年,所蔵:ロンドン ナショナル・ギャラリー
展示資料:『カンヴァス世界の大画家 14 プッサン』
井上 靖 編集委員,中央公論社,1984.2,[当館請求記号:723/L 2]

4:明治・大正・昭和の日本語訳聖書

明治期刊行の日本語訳聖書
展示資料:『訓點舊新約全書』
米國聖書會社,1885,[当館請求記号:R193/B 5]

展示中の資料は、明治18年に刊行された漢文の聖書です。

明治12年に聖書翻訳委員会による新約聖書の日本語訳が完了し、明治13年に日本語訳の『新約聖書』を刊行。以降、大衆向けの和訳聖書が出回るようになっていましたが、知識人や宗教関係者には漢文のものが好まれていたこともあり、漢文の聖書も依然として刊行されていました。

大正期刊行の日本語訳聖書
展示資料:『改訳新約聖書』
米国聖書会社,1917,[当館請求記号:193.5/E 7]

展示中の資料は、大正6年に刊行された聖書で、明治13年刊行の日本語訳『新約聖書』を「明治元訳」と呼ぶのに対し「大正改訳」と呼ばれています。 明治43年に日本語訳聖書の改訳委員会が改訳を開始し、大正6年に『改訳 新約聖書』を刊行しました。

昭和期刊行の日本語訳聖書
展示資料:『新約聖書 共同訳』
日本聖書協会,1979,[当館請求記号:R193.5/K 8]

昭和47年、カトリック教会とプロテスタント緒教会が初めて共同で翻訳事業を開始。昭和53年に『新約聖書 共同訳』を刊行しました。

展示中の資料は、昭和54年刊行の聖書です。

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