2024年7月3日より、3種類の新たな紙幣の発行が開始されます。

紙幣のデザイン変更は2004年以来20年ぶりのことで、新紙幣には、近代日本の基礎を築いた3人の人物――実業家・渋沢()栄一(しぶさわ えいいち)、教育家・津田()梅子(つだ うめこ)、細菌学者・北里()柴三郎(きたさと しばさぶろう)()の肖像が描かれます。

現代の私たちが経済活動を行う上で欠かせない紙幣ですが、その種類や発行経緯は、時代や社会背景によって様々です。紙幣の歴史は、江戸時代に使われた現存する日本最古の紙幣とされる「山田羽書(やまだはがき)」から、幕藩体制、明治維新、戦後の改革など、幾度もの転換期を迎えながら現代まで変遷してきました。

今回の資料展示では、日本の紙幣の歴史をたどるとともに、これから新紙幣の「顔」となる3人の人物の生涯や功績について御紹介します。

展示期間:令和6年4月27日(土曜日)から7月30日(火曜日)まで

展示場所:2階 資料展示コーナー

「紙幣と人」展示資料

紙幣の歴史

『日本貨幣図鑑』
郡司勇夫 編,東洋経済新報社,1981,[当館請求記号:R337.21/L 1]
『全國弐百弐拾藩藩札図鑑』
大場俊賢 [編]著,島津書房,2006.5,[当館請求記号:Q337.21/N 6]
『日本通貨図鑑』
利光三津夫 編・共著,日本専門図書出版,2004.6,[当館請求記号:Q337.21/N 4]
『日本銀行八十年史』
日本銀行史料調査室,1962.10,[当館請求記号:Q338.41/J 2]
『ファイナンス[財務省広報]』
財務省大臣官房文書課,大蔵財務協会,[当館請求記号:R317.24/K 4]
『日本近代 紙幣総覧』
ボナンザ編集部 編,ボナンザ,1984.8,[当館請求記号:Q337.4/L 4]

新壱万円札の肖像・渋沢栄一

『渋沢栄一』
鹿島茂 監修,平凡社,2021.1,[当館請求記号:289.1/Sh21]
『渋沢栄一伝記資料 別巻 第10』
渋沢青淵記念財団竜門社 編纂,渋沢青淵記念財団竜門社,1971,[当館請求記号:R289.1/SH21]
『論語と算盤』
澁沢榮一 述,東亞堂書房,1916.09,[当館請求記号:159/E 6]

新五千円札の肖像・津田梅子

『津田梅子』
吉川利一 著,婦女新聞社,1930.02,[当館請求記号:R289.1/TS34]
『花がたみ』
津田梅子 譯,英文新誌社出版部,1907.10,[当館請求記号:837.4/D 7]
『津田英学塾四十年史』
津田英学塾 編,津田英学塾,1941,[当館請求記号:R377.3/H 1]

新千円札の肖像・北里柴三郎

『北里柴三郎伝』
北里研究所,1964,[当館請求記号:490.28/G 2]
『腸窒扶斯とパラチフス』
北里 柴三郎,家庭之衛生社,1912.08,[当館請求記号:493.843/E 2]
『虎列刺予防法』
北里 柴三郎,家庭の衛生社,1912.10,[当館請求記号:493.845/E 2]

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