令和7年7月28日、「日本の探偵小説の父」と評される江戸川乱歩の逝去から60年を迎えます。

 

乱歩は1894(明治27)年10月21日に三重県名張町(現在の名張市)で生まれました。幼少期から探偵小説に触れる機会や創作活動に携わることのあった乱歩は、大学卒業後、さまざまな職業や経験を経て、1924(大正13)年に専業作家としてデビューし、『D坂の殺人事件』などを発表します。 しかし、アイデアの枯渇や戦時中の検閲強化により、一時休筆を余儀なくされることもありました。終戦を迎えた乱歩は、自身の執筆活動とともに、下火となりつつあった探偵小説というジャンルを再興させるために、探偵小説の作家支援に尽力することとなります。

 

今回の展示では乱歩の功績や現代にまで波及する影響、昭和時代に活躍した探偵小説作家ついて、当館所蔵の資料から御紹介します。

展示期間 令和7年6月28日(土曜日)から9月25日(木曜日)まで

展示場所:2階 資料展示コーナー

「江戸川乱歩と昭和の探偵小説(乱歩没後60年)」

乱歩の幼少期

『新潮日本文学アルバム 41』
新潮社,1993.10,[当館請求記号:910.28/L 3]

乱歩と探偵小説の出会い

『江戸川乱歩全集 第13』
講談社,1970,[当館請求記号:918.6/J 9]

乱歩と創作

『シャーロック・ホームズの歸還』
コナン・ドイル∥作,岩波書店,1938,[当館請求記号:999/D 89]

大学卒業後の生活

『大衆文学大系 21』
講談社,1973,[当館請求記号:R918.6/K 2]

作家デビュー

『新青年傑作選 第1巻』
中島/河太郎‖編集,立風書房,1991.6,[当館請求記号:R918.6/K 0]

創作の苦難

『文豪の素顔』
高橋/敏夫‖監修,エクスナレッジ,2015.7,[当館請求記号:910.26/P 5]

晩年の乱歩

『乱歩の軌跡』
平井/隆太郎‖著,東京創元社,2008.7,[当館請求記号:910.28/N 8]
『江戸川乱歩』
戸川/安宣‖監修,平凡社,2023.3,[当館請求記号:910.268/Q 3]

乱歩と作家仲間たち

『探偵小説の鬼横溝正史』
山口/直孝‖監修,平凡社,2024.4,[当館請求記号:910.268/Q 4]

乱歩と作家仲間たち

『猫は知っていた』
仁木 悦子,大日本雄弁会講談社,1957.11,[当館請求記号:/N 73]
『鮎川哲也長編推理小説全集 1』
鮎川 哲也∥[著],立風書房,1976,[当館請求記号:/A 98]

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