高杉晋作の詩歌を紹介した資料などをご紹介します。
期間:平成26年4月8日(火)~平成26年5月29日(木)
高杉晋作の詩歌
高杉晋作(たかすぎ しんさく)
天保10年(1839)~慶応3年(1867) 29歳
諱:春風(はるかぜ) 字:暢夫(ちょうふ) 通称:晋作・東一 他 号:東行(とうぎょう)他
萩藩士高杉小忠太(こちゅうた)の長男として、萩城下町の菊屋横町で生まれました。藩校の明倫館に学び、19歳の時に久坂玄瑞(くさか げんずい)等に誘われ吉田松陰(よしだ しょういん)の松下村塾に入塾。文久元年(1861)、23歳の時に藩世子毛利定広(もうり さだひろ)の小姓役となり、以来藩政に関与するようになります。文久3年(1863)、下関における外国船攻撃に際し奇兵隊を創設、翌年には脱藩の罪で野山獄に囚われますが、四国連合艦隊の下関攻撃が始まると再び起用され、講和にあたります。慶応2年(1866)の第二次幕長戦争(四境戦争)では海軍総督となり、幕府軍を各地で撃退しましたが、肺結核にかかり、慶応3年(1867)4月、倒幕を見ずに下関で没しました。
晋作は、「当時の『志士』たちの中でも文学青年だったと評しても過言ではないだろう」(参考文献3)と言われています。生涯に300を超える漢詩等を作り、これらは活字化され『高杉晋作史料第2巻』等に収録されています。
参考文献
1『明治維新人名辞典』日本歴史学会編 吉川弘文館 1981 R281.03/L 1
2『月刊・松下村塾 Vol.4 吉田松陰と高杉晋作』月刊松下村塾編集部編 山口産業 2005 Y289/Y 86/N 4
3『高杉晋作の29年』一坂太郎著 新人物往来社 2008 p189 Y289/Ta54/N 8
展示資料
書名 | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 請求記号 |
---|---|---|---|---|
投獄集 | 高杉晋作 | 龍章堂 | Y289/TA54 | |
東行遺稿 上 | 高杉晋作 作 | 1887.3 | Y919/B 7 | |
東行遺稿 下 | 高杉晋作 著 | 1887.3 | Y919/B 7 | |
高杉東行詩文集 | 高杉東行 著 | 広文堂 | 1918 | Y919/E 8 |
桜山歌集 | 白石正一郎 [等]編 | 1866 | Y911.1/A |
関連資料
書名 | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 請求記号 |
---|---|---|---|---|
東行詩集 | 高杉晋作 編 | 東行庵 | 1973 | Y919/K 3 |
高杉晋作 詩と生涯 | 富成博 著 | 三一書房 | 1992.01 | Y289/TA54/M 2 |
高杉晋作 漢詩改作の謎 | 一坂太郎 著 | 世論時報社 | 1995.04 | Y289/TA54/M 5 |
高杉晋作探究 | 一坂太郎 著 | 一坂 太郎 | 2000.12 | Y289/Ta54/N 0 |
高杉晋作 | 古川薫 編 | 新人物往来社 | 2010.7 | Y289/Ta54/P 0 |
高杉晋作の手紙 | 一坂太郎 [著] | 講談社 | 2011.8 | Y289/Ta54/P 1 |
高杉晋作・久坂玄瑞 | 林田愼之助 著 | 明徳出版社 | 2012.10 | Y289/Ta54/P 2 |
櫻山の歌集 | 谷省吾 覆刻・解説 | 桜山神社 | 2008.7 | Y911.1/N 8 |
維新の詩 | 奈良本辰也 著 | 河合出版 | 1990.4 | Y919/M 0 |
維新草莽詩文集 | 藤田東湖 ほか著 | 新学社 | 2007.6 | Y919/N 7 |