高杉晋作と並び、松下村塾の双璧と呼ばれた久坂玄瑞。若くして禁門の変に倒れた彼の力が、幕末の長州を大きく動かして行きました。
今回の展示では、「第20回図書館振興県民のつどい」における講演会「「志士」が動かした幕末長州～久坂玄瑞とその同志～」にちなんで、久坂玄瑞の詩文集である『江月斎集』『江月斎遺集』と、久坂に関する資料を展示・貸出しします。
展示期間：平成30年11月1日（木曜日）～12月27日（木曜日）
展示資料
展示ケース内の資料
- 『江月斎稿』
- 久坂義助 著, 龍章堂, 当館請求記号：Y919/A
- 久坂の漢詩70篇を収録した袖珍本（しゅうちんぼん）。刊行には、久坂の親友であった大楽源太郎（だいらくげんたろう）が関わった。彼には、この本をいわゆる松下村塾蔵版として刊行する意向があったが、刊行されたものには大楽の名も松下村塾蔵版の語もみられない。（参考文献：『久坂玄瑞史料』（一坂太郎、道迫真吾 編, マツノ書店, 2018.4）「久坂玄瑞の遺文編纂史―あとがきにかえて」）
- 『江月斎遺集 乾』、『江月斎遺集 坤』
- 久坂義助 著,1876, 当館請求記号：Y919/A
- 久坂の詩文集で、著述、漢詩、和歌などを集める。題字は三条実美（さんじょうさねとみ）、序は木戸孝允（きどたかよし）による。編集・出版した久坂道明（くさかみちあき）は、楫取素彦（かとりもとひこ）と壽（すみ、吉田松陰（よしだしょういん）の妹）の次男、粂次郎（くめじろう）で、久坂の養子となったが、後に楫取家に戻った。
- この資料は、WEB版明治維新資料室に収録されており、インターネット上で閲覧できます。『江月斎遺集 乾』はこちらです。また、『江月斎遺集 坤』はこちらです。
借りることができる資料
久坂玄瑞の伝記と著作
- 『久坂玄瑞』
- 一坂太郎 著, 萩ものがたり, 2014.12, 当館請求記号：Y289/Ku82
- 『久坂玄瑞』
- 香川政一 著, 東行庵, 2000.7, 当館請求記号：Y289/Ku82
- 『久坂玄瑞』
- 武田勘治 著, マツノ書店, 1998.6, 当館請求記号：Y289/Ku82
- 『久坂玄瑞全集』
- 福本義亮 編, マツノ書店, 1978.2, 当館請求記号：Y289/Ku82
- 『久坂玄瑞史料』
- 一坂太郎 編, マツノ書店, 2018.4, 当館請求記号：Y289/Ku82
- 『久坂玄瑞文書』
- 妻木忠太 著, 妻木五郎, 1983.1, 当館請求記号：Y289/Ku82
- 『久坂玄瑞遺墨』
- 一坂太郎 著, 東行庵, 1994.12, 当館請求記号：Y289/Ku82
久坂玄瑞と彼を取り巻く人々の本
- 『維新の礎士 久坂玄機 玄瑞兄弟』
- 岡崎兵衛 著, 岡崎兵衛, 1996.8, 当館請求記号：Y289/Ku82
- 『久坂玄瑞の妻』
- 田郷虎雄 著, 河出書房新社, 2014.11, 当館請求記号：/Ta18
- 『久坂玄瑞の妻』
- 田郷虎雄 著, KADOKAWA, 2014.10, 当館請求記号：Y/Ta18
- 『涙袖帖』
- 伊賀上茂 著, マツノ書店, 2014.6, 当館請求記号：Y159/P 4
- 『月刊・松下村塾 Vol.2 吉田松陰と久坂玄瑞』
- 月刊 松下村塾編集部 編, 山口産業, 2004.11, 当館請求記号：Y289/Y 86/N 4
- 『吉田松陰-久坂玄瑞が祭り上げた「英雄」』
- 一坂太郎 著, 朝日新聞出版, 2015.2, 当館請求記号：Y289/Y 86/P 5
- 『高杉晋作・久坂玄瑞』
- 林田愼之助 著, 明徳出版社, 2012.10, 当館請求記号：Y289/Ta54/P 2
- 『高杉晋作と久坂玄瑞』
- 池田諭 著, 大和書房, 2015.2, 当館請求記号：Y289/Ta54/P 5
久坂玄瑞の活躍する小説
- 『花冠の志士』
- 古川薫 著, 文芸春秋, 1979.7, 当館請求記号：/F 93
- 『花冠の志士』
- 古川薫 著, 文藝春秋, 2014.9, 当館請求記号：Y/F 93
- 『風の如く 久坂玄瑞篇』
- 富樫倫太郎 著, 講談社, 2015.6, 当館請求記号：/To21
- 『風の如く 久坂玄瑞篇』
- 富樫倫太郎 [著], 講談社, 2018.6, 当館請求記号：/To21
- 『久坂玄瑞』
- 立石優 著, PHP研究所, 2015.1, 当館請求記号：Y/Ta94
- 『長州藩人物列伝』
- 野中信二 著, 学陽書房, 2014.10, 当館請求記号：Y/N 95
