明治維新人物ギャラリー資料展示「やまぐちの露西亜人捕虜」の展示の様子です。

今から115年前の明治37年(1904年)2月8日に始まった日露戦争では、ロシア人捕虜の処遇も大きな問題となりました。急遽、日本全国に捕虜収容所がつくられましたが、その一つは山口市にありました。

今回は、山口におけるロシア人捕虜収容に関する資料と、日露戦争に関する概説書等を展示・紹介します。

展示期間:平成31年2月23日(土曜日)~3月28日(木曜日)

展示資料

展示ケース内の資料

『明治三十七八年戦役俘虜取扱顛末』
有斐閣書房,1907.12,請求記号:329.42/D 7
陸軍大臣官房による、日露戦争における捕虜の処遇に関する報告書。捕虜収容の状況や統計のほか、各種規則等を収録。 序文で、当時陸軍大臣であった寺内正毅は、特に捕虜の待遇については、ハーグ条約・ジュネーブ条約の規定を順守し、国、団体、国民がそれぞれ厚遇に努めたため、その事績を「戦勝ノ名誉ト共ニ永遠ニ伝フルニ足ルモノ」とし、この報告書を上梓した、としている。
この資料は、国立国会図書館デジタルコレクションに収録されており、本文の画像を見ることができます。
「防長新聞」明治38年4月5日2面(部分)
「露国俘虜」が初めて山口に到着する様子を伝える記事。山陽鉄道で県内に入った捕虜を見ようと、駅や踏切に見物人があふれ、各地の警察が警備に当たったという。 小郡駅からは陸軍の警備の下、捕虜は収容所とされた洞春寺などに護送され、特に混乱もなかった。 なお、この後も同紙では、「露虜集聞」と題して捕虜の様子をたびたび伝えている。

借りることができる資料

日露戦争の捕虜に関する本

『捕虜たちの日露戦争』
吹浦忠正 著,日本放送出版協会,2005.9,請求記号:210.67/N 5
『ロシア兵捕虜が歩いたマツヤマ』
宮脇昇 著,愛媛新聞社,2005.9,請求記号:210.67/N 5
『ロシア人捕虜の記録』
才神時雄 著,新時代社,1973,請求記号:210.67/K 3
『日露戦争と大阪俘虜収容所』
大西二郎 編集,関西郵趣連盟,2002.7,請求記号:210.67/N 2
『メドヴェージ村の日本人墓標』
才神時雄 著,中央公論社,1983.7,請求記号:210.67/L 3
『日本軍の捕虜政策』
内海愛子 著,青木書店,2005.4,請求記号:391.4/N 5
『関門の近代』
堀雅昭 著,弦書房,2017.2,請求記号:Y683/P 7

山口と日露戦争に関する本

『萩と日露戦争』
一坂太郎 著,萩ものがたり,2005.10,請求記号:Y216.7/N 5
『戦跡碑から日露戦争を読む』
谷本育紀 著,谷本育紀,2008,請求記号:Y216.7/N 8

日露戦争の概説書

『日清・日露戦争』
原田敬一 著,岩波書店,2007.2,請求記号:210.65/N 7
『徹底検証日清・日露戦争』
半藤一利 著,文藝春秋,2011.10,請求記号:210.65/P 1
『文藝春秋にみる「坂の上の雲」とその時代』
文藝春秋 編,文藝春秋,2009.11,請求記号:210.67/N 9
『世界史の中の日露戦争』
山田朗 著,吉川弘文館,2009.4,請求記号:210.67/N 9
『ソ連から見た日露戦争』
I.I.ロストーノフ 編,原書房,2009.11,請求記号:210.67/N 9
『明治三十七年のインテリジェンス外交』
前坂俊之 [著],祥伝社,2010.4,請求記号:210.67/P 0
『日露戦争史 1』
半藤一利 著,平凡社,2012.6,請求記号:210.67/P 2
『日露戦争史 2』
半藤一利 著,平凡社,2013.2,請求記号:210.67/P 2
『日露戦争史 3』
半藤一利 著,平凡社,2014.1,請求記号:210.67/P 2
『日露戦争明治人物烈伝』
明治「時代と人物」研究会 編著,徳間書店,2005.8,請求記号:Y216.7/N 5
『写真で読む「坂の上の雲」の時代』
世界文化社,2009.11,請求記号:210.67/N 9
『『坂の上の雲』と日露戦争』
山川出版社,2009.12,請求記号:210.67/N 9
『日露戦争PHOTOクロニクル』
澪標の会 編纂,文生書院,2011.10,請求記号:210.67/P 1

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