明治維新人物ギャラリー資料展示「志料」を遺した人々」の展示の様子です。

県立山口図書館と山口県文書館に残された、数多くの山口県関係資料のコレクション。これらの「郷土志料」の生みの親である初代館長・佐野友三郎と、その協力者、近藤清石・宮川臣吉に関する資料を中心に、日本の図書館史に関する資料を展示・紹介します。

展示期間:令和元年6月1日(土曜日)~6月27日(木曜日)

展示資料

ケース内資料

『山口縣の郷土史研究における近藤清石先生の業績』
岩根保重 著,山口縣立山口図書館,1951,請求記号:Y289/KO73
近藤の没後35年にちなんで刊行された冊子。近藤の小伝及び著述目録等を収録。表紙の絵は、「山口名勝旧跡図誌」に収録された祇園祭山鉾。著者の岩根保重(いわねやすしげ)は地理学者で、本書刊行後に山口博物館長や県立医科大学教授を歴任、山口県地方史学会の創設にも関わった。
参考文献:『昭和山口県人物誌』(中西輝磨 著,マツノ書店,1990)
『山口学都に於ける教育功労者宮川、重富両先生を偲ぶ』
山口地方教育関係者新年懇和会 [編],山口地方教育関係者新年懇和会,1962.1,請求記号:Y280/J 2
郷土資料の出版など、地方文化の発展に寄与した宮川臣吉(みやがわしんきち)と、山口師範学校の教頭を長く勤めた重富亀一(しげとみかめいち)を顕彰する小伝。宮川については、書肆店主・出版人としての活動のほか、社会活動や山口商業学校の開設などについても触れる。同書によると、宮川は、長州諸隊の一つ、市勇隊(しゆうたい)に所属して禁門の変に従軍した際、頬に銃弾を受けたが、29年後にそれを摘出するまで意に介さなかったという。

借りることができる資料

佐野友三郎に関する資料

『人物でたどる日本の図書館の歴史』
小川徹 著,青弓社,2016.6,請求記号:Y016/P 6
『初代館長佐野友三郎氏の業績』
田村盛一 [著],山口県教育財団,1983.4,請求記号:Y289/SA66
『佐野友三郎』
[佐野 友三郎 著],日本図書館協会,1981.09,請求記号:010.41/L 1
『佐野友三郎の全体像』
升井卓弥 著,[西日本図書館学会],2006,請求記号:Y010/N 6
『米国図書館事情』
佐野友三郎 著,山口県図書館協会,1989,請求記号:R010.253/L 9
『図書館人物伝』
日本図書館文化史研究会 編,日外アソシエーツ,2007.9,請求記号:Y010/N 7

近藤・宮川と山口図書館の歴史に関する資料

『山口県地方史研究の先駆者 近藤清石』
山口県立山口博物館 編集,山口県立山口博物館,1992.02,請求記号:Y289/KO73
『防長文化人山脈』
掛橋真 著,東洋図書出版,1981.4,請求記号:Y280/L 1
『山口県立山口図書館100年のあゆみ』
山口県立山口図書館開設100周年記念誌編集委員会 編,山口県立山口図書館,2004.3,請求記号:Y016/N 4
『山口県図書館協会創立100年記念誌』
山口県図書館協会創立百年記念誌編集委員会 編集,山口県図書館協会,2009.10,請求記号:Y010/N 9

日本の図書館の歴史に関する本

『歴史に見る日本の図書館』
高山正也 著,勁草書房,2016.4,請求記号:010.21/P 6
『図書館の日本史』
新藤透 著,勉誠出版,2019.1,請求記号:010.21/P 9
『公共図書館の冒険』
柳与志夫 編,みすず書房,2018.4,請求記号:016.21/P 8
『源流から辿る近代図書館』
石山洋 著,日外アソシエーツ,2015.1,請求記号:010.21/P 5
『地域と人びとをささえる資料』
神奈川地域資料保全ネットワーク 編,勉誠出版,2016.5,請求記号:014.72/P 6
『図書・図書館史』
綿抜豊昭 著,学文社,2014.4,請求記号:010.2/P 4
『図書・図書館史』
原田安啓 著,学芸図書,2013.6,請求記号:010.2/P 3
『図書・図書館史』
佃一可 編集,樹村房,2012.4,請求記号:010.2/P 2

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