藤田組(現DOWAホールディングス)の創始者であり、関西財界で活躍した藤田伝三郎が天保12年5月15日(1841年7月3日)に生まれてから180年を迎えることにちなんで、今回は、藤田伝三郎と、初代山口県令で、後に藤田とともに働くことになった中野梧一に関する資料を展示・紹介します。
展示期間:令和3年5月29日(土曜日)~7月29日(木曜日)
展示資料
ケース内資料
- 『藤田翁言行録』
- 岩下 清周,岩下清周,1913.3,請求記号:Y289/F 67
- 伝三郎の没後百日祭に際して墓前に供えるために作成された伝記。藤田家の記録や生前交流のあった諸士への取材に基づき、「極めて精確を期し」て書かれたという。はしがきには、伝三郎が、生前、有馬温泉で中野と会ったとのエピソードを自身の伝記で読んだときに「覚えず一笑した」、と述べていたことが記されている。
- 『藤田伝三郎』
- 大河内翠山 著,鐘美堂,1912.5,請求記号:Y289/F 67
- 伝三郎の死の二か月後に刊行された伝記。著者の大河内は速記者から講談本作家となった人物で、本書の内容は、講談の速記に基づくものとされる。伝三郎と斉藤辰吉(後の中野)の有馬温泉での出会いを描くとともに、巻頭には、著者の友人が中野梧一から得た漢詩を載せている。 参考文献:『速記曼荼羅鉛筆供養 上』(竹島茂 著,STEP,2004.7)
借りることができる資料
- 『藤田翁言行録』
- 岩下清周 著,大空社,2010.11,請求記号:Y289/F 67
- 『きらり山口人物伝 Vol.6』
- 夢チャレンジ出版事業刊行委員会 制作,山口県ひとづくり財団,2013.9,請求記号:Y280/N 7
- 『父祖の地 下松と藤田伝三郎の軌跡』
- 田村悌夫 著,,2013.4,請求記号:Y289/F 67
- 『藤田伝三郎の雄渾なる生涯』
- 砂川幸雄 著,草思社,1999.5,請求記号:Y289/F 67
- 『日本の近代を拓いた萩の産業人脈』
- 樋口尚樹 著,萩ものがたり,2012.4,請求記号:Y502/P 2
- 『藤田組の発展その虚実』
- 佐藤英達 著,三恵社,2008.12,請求記号:Y560/N 8
- 『藤田組の経営者群像』
- 佐藤英達 著,中部日本教育文化会,2008.5,請求記号:Y560/N 8
- 『藤田美術館の名宝』
- 萩博物館 編,萩博物館,2012.11,請求記号:Y706/P 2
- 『蜻蛉始末』
- 北森鴻 著,文芸春秋,2001.6,請求記号:/KI67
- 『速記曼荼羅鉛筆供養 上』
- 竹島茂 著,STEP,2004.7,請求記号:809.8/N 4
- 『初代山口県令 中野梧一日記』
- 田村貞雄 校注,マツノ書店,1995.8,請求記号:Y289/N 39
- 『井上馨』
- 堀雅昭 著,弦書房,2013.5,請求記号:Y289/I 57
- 『政商の誕生』
- 小林正彬 著,東洋経済新報社,1987.1,請求記号:R672.1/L 7
- 『物語財閥の歴史』
- 中野明 [著],祥伝社,2014.2,請求記号:335.58/P 4
- 『図説明治の企業家』
- 宮本又郎 編著,河出書房新社,2012.8,請求記号:332.8/P 2