明治を代表する啓蒙思想家・福沢諭吉の著作である『学問のすすめ』の初編が明治5年(1872)2月に刊行されてから150年になります。
福沢諭吉や『学問のすすめ』に関する資料を展示・紹介します。
展示期間:令和4年2月8日(火曜日)~3月30日(水曜日)
展示資料
ケース内資料
- 『新選名著複刻全集近代文学館 [1]』
- 新選名著複刻全集近代文学館・編集委員会∥編集,日本近代文学館,1970.4,当館請求記号:R918.6/K 0
- 『学問のすゝめ』初編(1872年刊)の復刻版。巻頭に福沢諭吉と並び小幡篤次郎の名前が見える。書き出しの「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと云えり」は有名。 巻末に掲載されている端書に「慶應義塾の活字版を以って」印刷したことが記されている。
- 『學問ノスゝメ 二編 全』
- 福沢 諭吉∥著,1873.11,当館請求記号:W304/A
- 初編発行の翌年に刊行された二編。初編の内容をふまえ、「人は同等なること」と題して、人は平等な権利(本文では「権理」と表記)を有することを説明する。当初は初編のみで完結の予定であったため、二編以降の内容はほぼ初編で述べられたテーマをより詳細に論じるものとなっている。
- 『福翁自傳』
- 福沢 諭吉∥口述,時事新報社,1902.11,当館請求記号:289.1/F 85
- 福沢が晩年に書いた自叙伝。自身の幼少から老後に至る経歴を口述し、時事新報の記者である矢野由次郎に筆記させた。時事新報は福沢が創刊した日刊新聞。 幼少期について綴った部分では、身分差と貧しさから門閥制度を憎みながらも蘭学の世界に開眼し、自由に育ってゆく様子が伺える。
借りることができる資料
- 『おとな「学問のすすめ」』
- 齋藤/孝‖著,筑摩書房,2011.12,当館請求記号:002/P 1
- 『学問のすすめ』
- 福沢/諭吉‖著,致知出版社,2012.9,当館請求記号:002/P 2
- 『福沢諭吉の『学問のすゝめ』』
- 橋本/治‖著,幻冬舎,2016.6,当館請求記号:002/P 6
- 『咸臨丸、大海をゆく』
- 橋本/進‖著,海文堂出版,2010.7,当館請求記号:210.59/P 0
- 『明治維新と西洋文明』
- 田中/彰∥著,岩波書店,2003.11,当館請求記号:210.61/N 3
- 『近代日本と福澤諭吉』
- 小室/正紀‖編著,慶應義塾大学出版会,2013.6,当館請求記号:289.1/F 85
- 『士魂』
- 渡辺/利夫‖著,海竜社,2016.7,当館請求記号:289.1/F 85
- 『パリの福澤諭吉』
- 山口/昌子‖著,中央公論新社,2016.11,当館請求記号:289.1/F 85
- 『福翁自伝』
- 福澤/諭吉‖著,筑摩書房,2011.7,当館請求記号:289.1/F 85
- 『福沢諭吉』
- ひろた/まさき‖著,岩波書店,2015.9,当館請求記号:289.1/F 85
- 『福澤諭吉』
- 西部/邁‖著,中央公論新社,2013.6,当館請求記号:289.1/F 85
- 『福澤諭吉』
- 平山/洋‖著,ミネルヴァ書房,2008.5,当館請求記号:289.1/F 85
- 『福沢諭吉の教育観』
- 桑原/三郎‖著,慶応義塾大学出版会,2000.11,当館請求記号:289.1/F 85
- 『福澤諭吉歴史散歩』
- 加藤/三明‖著,慶應義塾大学出版会,2012.11,当館請求記号:289.1/F 85
- 『明治人の観た福澤諭吉』
- 伊藤/正雄‖編,慶應義塾大学出版会,2009.7,当館請求記号:289.1/F 85
- 『論集福沢諭吉』
- 山路/愛山‖ほか著,平凡社,2017.5,当館請求記号:289.1/F 85