富岡製糸場は、明治政府が日本の近代化を推進するために、当時の主要な輸出品であった「生糸」の品質向上と大量生産に必要な器械製糸技術の普及を目指し、今から150年前の明治5年(1872)に操業を開始しました。

操業開始150年にちなんで、富岡製糸場や、富岡製糸場の存続に群馬県令として関わった楫取素彦に関する資料を展示・紹介します。

展示期間:令和4年10月1日(土曜日)~11月29日(火曜日)

展示資料

ケース内資料

『山口県蠶糸業史』
大日本蠶糸会山口支会∥編纂,大藤兵太郎,1932.11,当館請求記号:Y630/G 2
山口県の蚕糸業の古代から昭和初期までの沿革を説述している。
明治6年(1873)に、当時の山口県権令※中野梧一の「富岡製糸場修業者に関する布令」があり、山口県の女性も富岡製糸場に伝習生として派遣されたことが分かる。※権令…県の地方長官
『富岡製糸場誌 上』
富岡製糸場誌編さん委員会‖編集,富岡市教育委員会,1977,当館請求記号:632.133/K 7
富岡製糸場の関連史料及び統計資料を豊富に収録し、富岡製糸場の歴史についてまとめた資料。
富岡製糸場の民間払い下げの請願者が見つからず、閉鎖の危機もあったが、明治14年(1881)、当時の群馬県令であった楫取素彦は農商務卿の西郷従道(西郷隆盛の弟)に「富岡製糸場御処分之儀ニ付意見上陳書」を提出し、翌年に官営としての製糸場の存続が決定した。

借りることができる資料

『富岡製糸場と絹産業遺産群』
今井/幹夫‖編著,ベストセラーズ,2014.3,当館請求記号:632.133/P 4
『絹の国拓く』
上毛新聞社事業局出版部,2014.6,当館請求記号:632.133/P 4
『世界遺産富岡製糸場』
遊子谷/玲‖著,勁草書房,2014.7,当館請求記号:632.133/P 4
『世界文化遺産富岡製糸場と明治のニッポン』
熊谷/充晃‖著,WAVE出版,2014.6,当館請求記号:632.133/P 4
『世界遺産<富岡製糸場と絹産業遺産群>建築ガイド』
富岡製糸場世界遺産伝道師協会‖編,上毛新聞社<事業局出版部>,2014.8,当館請求記号:632.133/P 4
『富岡製糸場事典』
富岡製糸場世界遺産伝道師協会‖[編],上毛新聞社,2011.11,当館請求記号:639.067/P 1
『富岡日記』
和田/英‖[著],みすず書房,2011.2,当館請求記号:639.067/P 1
『赤レンガを守った経営者たち』
佐滝/剛弘‖著,上毛新聞社事業局出版部,2016.11,当館請求記号:639.067/P 6
『富岡製糸場首長ポール・ブリュナ』
上條/宏之‖著,龍鳳書房,2021.6,当館請求記号:639.067/Q 1
『製糸工女と富国強兵の時代』
玉川/寛治‖著,新日本出版社,2002.3,当館請求記号:639/N 2
『楫取素彦と吉田松陰の妹・文』
一坂/太郎‖著,KADOKAWA,2014.12,当館請求記号:Y289/KA 86
『男爵楫取素彦の生涯』
楫取素彦没後百年顕彰会‖編,毛利報公会,2012.8,当館請求記号:Y289/Ka86
『楫取素彦』
道迫/真吾∥著,萩ものがたり,2014.11,当館請求記号:Y289/Ka86
『松陰の妹を妻にした男の明治維新』
富澤/秀機‖著,徳間書店,2015.3,当館請求記号:Y289/Ka86
『楫取素彦伝』
村田 峰次郎‖著,群馬県文化事業振興会,2014.3,当館請求記号:Y289/Ka86
『至誠の人楫取素彦』
吉村/洋輔‖執筆,毛利報公会,2015.3,当館請求記号:Y289/Ka86
『楫取素彦と幕末・明治の群像』
萩博物館‖編,萩博物館,2012.9,当館請求記号:Y289/Ka86
『楫取素彦』
中村/紀雄‖著,書肆侃侃房,2014.11,当館請求記号:Y289/KA86
『松陰の妹二人を愛した名県令・楫取素彦』
大野/富次‖著,日刊工業新聞社,2014.12,当館請求記号:Y289/KA86

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