湯浅倉平は大正・昭和時代前期に活躍した官僚、政治家です。今から150年前の明治7年(1874)に豊浦郡宇賀村(現在の下関市豊浦町宇賀)に生まれ、警視総監、朝鮮総督や内大臣などの要職を歴任しました。
大正10年から亡くなる昭和15年まで、山口県立山口図書館に蔵書を毎年のように寄贈し、図書館では昭和11年に湯浅文庫を特設しました。約1500冊にのぼる寄贈資料は現在は一般資料とともに再整理されており、中には官公庁等から寄贈を受けたものや、朝鮮総督時代に入手した朝鮮関係のものなど、貴重な資料も多くあります。

湯浅倉平の生誕150年にちなみ、湯浅倉平と、彼が当館に寄贈した湯浅文庫に関する資料を展示・紹介します。

展示期間:令和6年1月5日(金曜日)~3月28日(木曜日)

展示資料

ケース内展示資料

『湯浅文庫図書目録』
山口県立山口図書館∥編,山口県立山口図書館,1936,当館請求記号:Y029/G 6
湯浅より、大正10年から約20年かけて寄贈された資料の目録。寄贈を受け、図書館では『湯浅文庫図書目録 本編』と『追加1~4』を順次発行し、展示資料はこれらを合冊したもの。寄贈資料には、朝鮮関係、皇室関係の文献等、貴重なものも多い。
『豊中四十年』
高橋 猛∥編,山口県立豊浦中学校校友会,1940.04,当館請求記号:Y376.6/H 0
湯浅の母校である豊浦中学校の学校史。題字の「日就月将」は湯浅の筆であり、近影が掲載されている。 当時の校長・柳田加藤次が内大臣であった湯浅と東京で対面した際のことが寄稿されており、湯浅の温厚で謙虚な人柄についてふれられている。

借りることができる資料

『山口県立山口図書館100年のあゆみ』
山口県立山口図書館開設100周年記念誌編集委員会∥編,山口県立山口図書館,2004.3,当館請求記号:Y016/N 4
『湯浅 倉平』
林 茂∥著,湯浅倉平伝記刊行会,1969,当館請求記号:Y289/Y 96
『日米開戦・破局への道』
黒羽/清隆‖著,明石書店,2002.10,当館請求記号:210.7/N 2
『昭和天皇』
原/武史‖著,岩波書店,2008.1,当館請求記号:288.41/N 8
『昭和天皇かく語りき』
久能/靖‖監修,河出書房新社,2009.1,当館請求記号:288.41/N 9
『昭和天皇』
古川/隆久‖著,中央公論新社,2011.4,当館請求記号:288.41/P 1
『昭和天皇伝』
伊藤/之雄‖著,文藝春秋,2011.7,当館請求記号:288.41/P 1
『人間昭和天皇 上』
高橋/紘‖著,講談社,2011.12,当館請求記号:288.41/P 1
『人間昭和天皇 下』
高橋/紘‖著,講談社,2011.12,当館請求記号:288.41/P 1
『「昭和天皇実録」を読む』
原/武史‖著,岩波書店,2015.9,当館請求記号:288.41/P 5
『象徴天皇制の成立』
茶谷/誠一‖著,NHK出版,2017.5,当館請求記号:313.61/P 7
『日本の朝鮮・台湾支配と植民地官僚』
松田/利彦‖編,思文閣出版,2009.3,当館請求記号:317.8/N 9
『朝鮮総督府官僚の統治構想』
李/炯植‖著,吉川弘文館,2013.3,当館請求記号:317.8/P 3

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