明治維新人物ギャラリー資料展示「岩倉使節団と図書館」の展示の様子(拡大版)です。

今から150年前の明治4年11月(1871年12月)、岩倉使節団が横浜から出国し、一年以上の長きにわたって欧米各国を歴訪・視察しました。その成果の一つは、近代的な図書館の導入でした。

今回は、岩倉使節団に関する資料のなかから、図書館に関連する部分を中心に展示・紹介します。

展示期間:令和3年11月27日(土曜日)~令和4年1月23日(日曜日)

展示資料

ケース内資料

『特命全権大使米欧回覧実記 第1編』
(久米邦武 編修,博聞社,1878.10,請求記号:290.9/A)
帰国から5年後に刊行された岩倉使節団の公的な報告書。全5編で、第1編はアメリカ合衆国での見聞をまとめている。展示部分では、フィラデルフィアを「文教モ亦有名」な街とし、学校よりも先に「書庫」(図書館)の充実について述べている。このほか、使節団はニューヨークでも、アスターの「書庫」を訪問し、「庫長」から報告書を贈られている。
『理事功程 巻1』
(田中不二磨 [著],文部省,1872,請求記号:R372.3/A)
使節団による調査活動における教育部門の報告書として作成されたもので、教育制度・政策について国別にまとめている。展示部分では、アメリカの教育制度を知るには、その組織を知る必要があるとし、マサチューセッツ州の教育規則を紹介している。そのうち「書庫」については、各郡に1、2館は必ず「書庫」を設置するとともに、公費で運営を行うことを述べている。

借りることができる資料

『特命全権大使米欧回覧実記 1』
(久米邦武 編著,慶應義塾大学出版会,2005.5,請求記号:R210.61/N 5)
『特命全権大使米欧回覧実記 2』
(久米邦武 編著,慶應義塾大学出版会,2005.5,請求記号:R210.61/N 5)
『特命全権大使米欧回覧実記 3』
(久米邦武 編著,慶應義塾大学出版会,2005.5,請求記号:R210.61/N 5)
『特命全権大使米欧回覧実記 4』
(久米邦武 編著,慶應義塾大学出版会,2005.5,請求記号:R210.61/N 5)
『特命全権大使米欧回覧実記 5』
(久米邦武 編著,慶應義塾大学出版会,2005.5,請求記号:R210.61/N 5)
『岩倉使節団『米欧回覧実記』』
(田中彰 著,岩波書店,2002.12,請求記号:Y216.1/N 2)
『『米欧回覧実記』の学際的研究』
(田中彰 編著,北海道大学図書刊行会,1993.3,請求記号:R210.61/M 3)
『『米欧回覧実記』を読む』
(西川長夫 編,法律文化社,1995.2,請求記号:R210.61/M 5)
『維新の科学精神』
(高田誠二 著,朝日新聞社,1995.5,請求記号:210.61/M 5)
『岩倉使節団とイタリア』
(岩倉翔子 編著,京都大学学術出版会,1997.8,請求記号:R210.61/M 7)
『岩倉使節団のパリ』
(富田仁 著,翰林書房,1997.7,請求記号:R210.61/M 7)
『誇り高き日本人』
(泉三郎 著,PHPエディターズ・グループ,2008.6,請求記号:R210.61/N 8)
『岩倉使節団という冒険』
(泉三郎 著,文芸春秋,2004.7,請求記号:210.61/N 4)
『海に火輪を』
(武雄市図書館・歴史資料館 編,武雄市図書館・歴史資料館,2002.1,請求記号:210.61/N 2)
『欧米から見た岩倉使節団』
(イアン・ニッシュ 編,ミネルヴァ書房,2002.4,請求記号:210.61/N 2)
『岩倉使節団の比較文化史的研究』
(芳賀徹 編,思文閣出版,2003.7,請求記号:R210.61/N 3)
『岩倉使節団の再発見』
(米欧回覧の会 編,思文閣出版,2003.3,請求記号:R210.61/N 3)
『岩倉使節団の群像』
(米欧亜回覧の会 編,ミネルヴァ書房,2019.2,請求記号:210.61/P 9)
『久米邦武』
(高田誠二 著,ミネルヴァ書房,2007.11,請求記号:289.1/Ku37)
『子爵田中不二麿伝』
(西尾豊作 著,大空社,1987.9,請求記号:R289.1/TA84)
『図書館史』
(小川徹 編,教育史料出版会,2003.8,請求記号:010.21/N 3)
『源流から辿る近代図書館』
(石山洋 著,日外アソシエーツ,2015.1,請求記号:010.21/P 5)
『苦学と立身と図書館』
(伊東達也 著,青弓社,2020.10,請求記号:016.21/Q 0)

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