10月6日に、日本人の坂口志文(さかぐち・しもん)氏がノーベル生理学・医学賞を、10月8日に、北川進(きたがわ・すすむ)氏がノーベル化学賞を受賞しました。

坂口氏は、免疫学の分野で優れた業績を残しています。特に、過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見したことが、今回の受賞の決め手になったとのことです。

北川氏は、金属有機構造体(Metal-Organic Frameworks、MOF)の創出が受賞の決め手となりました。これはナノメートルの無数の穴を持ち、その穴にガスを吸着・貯蔵できるというものです。この創出により、新たな研究の潮流も生まれたとのことです。

このことにちなみ、今回は、坂口氏の著書や免疫について学べる本、北川氏の研究分野である金属錯体(きんぞくさくたい)に関する本のほか、ノーベル賞が身近に感じられる本、元素の図鑑などをご紹介します。

私たちの生活を支える科学を、この機会に学び深めてみませんか。

※北川氏の著書は当館に所蔵がありません。

展示資料

『身の回りにあるノーベル賞がよくわかる本』
かきもち‖著,翔泳社,2022.10,当館請求記号:402/Q 2
『岩波講座現代化学への入門 12』
岡崎/廉治‖[ほか]編集委員,岩波書店,2001.3,当館請求記号:430.8/N 0
『岩波講座現代化学への入門 13』
岡崎/廉治‖[ほか]編集委員,岩波書店,2011.2,当館請求記号:430.8/N 0
『面白くて眠れなくなる元素』
左巻/健男‖著,PHPエディターズ・グループ,2016.7,当館請求記号:431.11/P 6
『元素大図鑑』
桜井/弘‖監修,ニュートンプレス,2021.1,当館請求記号:431.11/Q 1
『錯体化学』
棚瀬/知明‖編著,三共出版,2021.3,当館請求記号:431.13/Q 1
『あれもカガク、これもカガク』
中沢/浩‖著,化学同人,2024.8,当館請求記号:431.13/Q 4
『免疫のしくみと難病治療への期待』
ニュートンプレス,2013.11,当館請求記号:491.8/P 3
『免疫』
矢田/純一‖著,東京化学同人,2015.1,当館請求記号:491.8/P 5
『免疫が挑むがんと難病』
岸本/忠三‖著,講談社,2016.1,当館請求記号:491.8/P 6
『好きになる免疫学』
萩原/清文‖著,講談社,2019.3,当館請求記号:491.8/P 9
『免疫の守護者制御性T細胞とはなにか』
坂口/志文‖著,講談社,2020.10,当館請求記号:491.8/Q 0
『小説みたいに楽しく読める免疫学講義』
小安/重夫‖著,羊土社,2022.10,当館請求記号:491.8/Q 2
『免疫「超」入門』
吉村/昭彦‖著,講談社,2023.11,当館請求記号:491.8/Q 3
『新しい免疫入門』
審良/静男‖著,講談社,2024.5,当館請求記号:491.8/Q 4
『これで分かる!「がん免疫」の真実』
森崎/隆‖著,現代書林,2017.6,当館請求記号:494.5/P 7
『マンガと図鑑でおもしろい!わかるノーベル賞の本』
うえたに夫婦‖著,大和書房,2023.8,当館請求記号:J/402
『日本のスゴイ科学者』
日本科学未来館‖編著,朝日学生新聞社,2019.10,当館請求記号:J/404
『人体の知識が身につくはたらく細胞学べるクイズ』
講談社‖編,講談社,2020.8,当館請求記号:J/491
『はたらく細胞ウイルス&細菌図鑑』
講談社‖編,講談社,2021.1,当館請求記号:J/493
『みんなに話したくなる感染症のはなし』
仲野/徹‖著,河出書房新社,2020.8,当館請求記号:J/493

戻る