種田山頭火について調べる(調べ方案内・やまぐちの文学者編No.004)

作成日:2022年9月9日、公開日:2022年9月13日

種田山頭火(たねださんとうか)の作品を読んだり、彼について調べたりするための、基本的な資料をご紹介します。

ここで取り上げた資料は、2階の「ふるさとやまぐち文学ギャラリー」や、「山口県文学」の棚にあります。

この他にも、関係する資料があります。くわしくは、カウンターの職員にお尋ねください。

なお、この調べ方案内の印刷用ファイルはこちら(PDF,302KB)です。ダウンロードしてご利用ください。

人物紹介

生没年:1882-1940、ゆかりの地:防府市、ジャンル:俳句

大正から昭和初期にかけて活躍した俳人。明治15年12月3日、佐波郡(さばぐん)西佐波令(にしさばりょう) 村(現・防府市)生まれ。幼少時に母親を失い、祖母に育てられた。大学中退後、酒造業を営みながら、自由律俳誌「層雲(そううん)」などで活躍した。

事業に失敗して故郷を離れたのち、44歳で禅門に入り、旅と放浪の生活を続けるなかで、一万を超える自由律俳句と膨大な日記を残した。

昭和15年10月11日、死去。57歳。

参考文献:『やまぐちの文学者たち 増補版』(やまぐち文学回廊構想推進協議会 編集・発行 2013 請求記号:Y910/P 3)

資料紹介

主な伝記

『種田山頭火 うしろすがたのしぐれてゆくか』(村上護 著,ミネルヴァ書房,2006,請求記号:Y911.3/N 6)
評伝シリーズ「ミネルヴァ日本評伝選」の一冊。山頭火研究の第一人者が、日記や記録、取材などに基づき、彼の行状と内面を描いたもの。略年譜、人名索引あり。
『種田山頭火 うしろすがたのしぐれてゆくか』を県内図書館から探す。
『山頭火 防府の生んだ自由律俳人』(冨永鳩山[ほか] 編,防府市文化協会,2018,請求記号:Y911.3/P 8)
山頭火の生涯を分かりやすくまとめた伝記。小学生から大人まで読みやすいように、写真を多用し、振り仮名や注も付されている。略年譜や防府市内の山頭火句碑の紹介などもある。
『山頭火 防府の生んだ自由律俳人』を県内図書館から探す。

作品集など

『山頭火全句集』(種田山頭火 著,春陽堂書店,2002,請求記号:Y911.3/N 2)
山頭火の俳句について、他の句集や日記、雑誌などから広く集めたもの。自選句集『草木塔』も収録されている。初句索引がある。
『山頭火全句集』を県内図書館から探す。
『新編山頭火全集 全8巻』(種田山頭火 著,春陽堂書店,2020,請求記号:Y918/Q 0)
2022年現在刊行中の山頭火の全集。全8巻で、1-2巻に句集、3-7巻に日記類、8巻に書簡・随筆を収録。句集の巻には初句索引がある。
『新編山頭火全集』を県内図書館から探す。

研究文献など

「国文学解釈と鑑賞」881号 特集:種田山頭火の世界」(至文堂,2004,請求記号:Y911.3/N 4)
日本文学研究誌の山頭火特集号。山頭火に関する論考、作品解説のほか、ゆかりの地の紹介や、刊行時点までの主要研究文献目録がある。
『山頭火名句鑑賞』(村上護 著,春陽堂書店,2007,請求記号:Y911.3/N 7)
山頭火が出家して以降の句を中心に評釈を付したもの。彼の一生と旅程をまとめた「山頭火の生涯と放浪地図」も収録。句の索引あり。
『山頭火名句鑑賞』を県内図書館から探す。
『山頭火よもやま話』(和田健 著,和田健,2008,請求記号:Y911.3/N 8)
山頭火と交流があった詩人による雑誌連載をまとめたもの。山頭火と、彼にまつわる様々な事がらを知ることができる。
『山頭火よもやま話』を県内図書館から探す。
“国文学論文目録データベース”(国文学研究資料館)
国文学研究資料館で所蔵している日本国内で発表された研究論文を検索できるウェブページ。山頭火に関する論文を幅広く探すことができる。

文学館・史跡など

“山頭火ふるさと館”(防府市)
山頭火の文学館。その生涯を解説したパネルや、句集、遺品のレプリカなどを見ることができ、定期的に企画展も行われている。

なお、県内の主な関係施設として、他に“山口市小郡文化資料館”(山口市)がある。

当館ウェブサイトや館内検索機の“なんでも検索”で「種田山頭火」と検索すると、関連資料を探せます。

ウェブサイトの最終確認日:2022年9月1日

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