河上徹太郎について調べる(調べ方案内・やまぐちの文学者編 No.008)

作成日:2024年2月9日、公開日:2024年3月27日

河上徹太郎の作品を読んだり、彼について調べたりするための、基本的な資料をご紹介します。

ここで取り上げた資料は、2階の「ふるさとやまぐち文学ギャラリー」や、「山口県文学」の棚にあります。

この他にも、関係する資料があります。くわしくは、カウンターの職員にお尋ねください。

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人物紹介

河上かわかみ徹太郎てつたろう
生没年:1902-1980、ゆかりの地:岩国市、ジャンル:評論

大正から昭和にかけて活躍した評論家。
明治35年1月8日、長崎市生まれ(本籍地は岩国)。河上家は吉川藩(岩国藩)に仕えた士族。
学生時代に触れた音楽の影響からピアノに関心を寄せ、音楽評論を発表していたが、小林秀雄、中原中也などの文学者と交流を深め、文芸評論家としても知られるようになる。
昭和55年9月22日、死去。78歳。

参考文献:『やまぐちの文学者たち 増補版』(やまぐち文学回廊構想推進協議会 編集・発行,2013,請求記号:Y910/P 3)

資料紹介

伝記など

『河上徹太郎と中原中也』(中原中也記念館 編・発行,[2010],請求記号:Y910/P 0)
平成22年に中原中也記念館で開催された特別企画展のパンフレット。河上の生涯や作品、中原中也との交流について解説している。年譜あり。
『私の詩と真実』(河上徹太郎 著,講談社,2007,請求記号:Y914/N 7)
河上の文学的交流や経験の遍歴を収めた、自伝的連作エッセイの文庫版。初版は昭和29年刊行。姉妹編とされる『わがデカダンス』(河上徹太郎 著 新潮社 1962 請求記号:Y914/J 2)では、中原中也との交流にも触れられている。

作品集など

『河上徹太郎全集』全8巻(河上徹太郎 著,勁草書房,1969-1972,請求記号:R081.6/J 9)
石川淳、井伏鱒二、小林秀雄の編纂により刊行された全集。河上の評論、エッセイ、翻訳を収録。 第8巻の巻末には作品リスト・年譜あり。
『河上徹太郎著作集』全7巻(河上徹太郎 著,新潮社,1981-1982,請求記号:918.6/L 1)
河上の没後に発行された著作集。前掲『河徹太郎全集』に収められていない晩年の作品も収録。 第7巻の巻末には年譜・著作一覧・序跋(じょばつ)集成あり。

研究文献など

『河上徹太郎』(高橋英夫 著,小沢書店,1984,請求記号:Y910/L 4)
文芸評論家の高橋英夫による河上徹太郎評論。Ⅰ部、Ⅱ部は評論、Ⅲ部は書評・解説、Ⅳ部は追悼文となっている。
『河上徹太郎私論』(遠山一行 著,新潮社,1992,請求記号:Y910/M 2)
音楽評論家の遠山一行による河上の作品論。Ⅰ部では初期の『ヴェルレーヌ愛国詩』から晩年の『厳島閑談』等まで論じている。Ⅱ部は著者が書いた『河上徹太郎全集』等に収められた解説や、河上に関する雑誌記事を収録。
“国文学・アーカイブズ学論文データベース”(国文学研究資料館)
国文学研究資料館で所蔵している日本国内で発表された研究論文を検索できるページ。河上徹太郎に関する論文を幅広く探すことができる。

このほか、当館ウェブサイトや館内検索機の「なんでも検索」で「河上徹太郎」と検索すると、関連資料を探せます。

ウェブサイトの最終確認日:2024年3月23日

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